そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

謹賀新年2021🐮


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あけましておめでとうございました!✨✨

 

昨年の締めくくりもしてないのですが

すでに元日の夕方ですね🌆

 

このブログにおいてはまたまた積み残しありありということで

年末番組の感想溜まりっぱなし

 

それどころか

コロナのせい…とはいえない気もするけど

でも家に人がいると見るとこまではよくても自分タイミングで感想書く時間が取れないのも確かで)

ニチアサもNHK大河も溜めっぱなしで追いつける気がしねえ(>_<)

 

時間が取れないのは

今年はわりとがっつり「着物が趣味」だったせいもあり

秋から始めた和裁教室で年末ギリギリ、木綿着物一枚縫い終わりました!


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そんなこんなで今年も何とか細々とブログ続けていきたいと思います✨

iPadも買い換えたし!

iPad Pro&Mac用マジックキーボード→iPad Air+スマートキーボードfolio

 

何とか即時更新目指す!(すでにうそつきの予感)

 

今年もよろしくお願いいたします🎍👘

 

岸辺露伴は動かない第3話「D.N.A」

https://www.nhk.jp/p/ts/YM69Q8456J/

脚本:小林靖子 演出:渡辺一貴 原作:荒木飛呂彦

 

これ原作読んだ時に一番何が何やらわからないかった話なんだけど、ドラマの方はうまくアレンジされてて(ていうかストーリーがほぼ同じで設定が若干違うって感じか)大変わかりやすく面白くなっててよかった。

泉京香の彼氏を中村倫也で心臓移植された彼氏にしてあるってのは単発シリーズとしてのまとまりでは上手いけど、最後のオチが京香ちゃん失恋ってのは、まあ仕方ないのかなあ。可哀想😢

話としてはよくありがちな、どの臓器を移植したのかはわからないけど、要するに心臓の記憶、グラスハートなんだろうけど、元の話が遺伝子って縛りなのでシンプルに親子の話にしたってのは、うーん、やはりマイナスなしのうまいアレンジってことだろうか。てかなんで荒木先生は精子バンクだったり、娘ちゃんの特殊さを全く普通じゃない方に振り切りすぎてたんだろう?

遺伝子と奇跡の話と特殊すぎる個性がそれでも普通だってこと、なのに「ギフト」を持っているってことで何重にもややこしくなってるんだけど、ドラマとして見てる分にはすんなり理解できるからいいのかな。考えれば考えるほどあれー?っと思えるだけでw

真央ちゃんがちょっと変わった子だっていうのを「普通」として片付けてしまうのは岸辺露伴の性格というか現実的な部分とスタンド能力を持ってるが故の基準値が違うってことと、あと単に天才クリエイターだからってことでいいけど、お母さんの真依さんからしたら何の解決にもなってなくてヒデー話だよなw

 

今回だけヘブンズ・ドアーの描写が違うのは、片平母子と太郎くんが揃った時の同質さのわかりやすさって意味ではナイスなアイデアだと思う。

たださ、これなんとなくいい話に見えてるけど、(京香ちゃんが失恋したってことは置いといても)結局太郎くんは片平親子の遺伝子に乗っ取られたように思えるよね。そういう意味ではものすごくホラーな話じゃないかな。宇宙人に身体乗っ取られたレベルの。

だって臓器移植で体というか、精神が変容したんだよね?もう元の太郎くん、いや都会的な写真を撮っていた写真家平井太郎はいなくなったわけで、ヘブンズ・ドアーで見せられた太郎くんの「本」のブラックページの後のあのページの不気味さと相まって大変に気持ち悪いですw 穴だらけなんだよ、あのページ。

それとも一度「死んだ」から他人の臓器に乗っ取られたって解釈なのかな?それにしても、真依の夫があんなに「ふんわり」してるとも思えないから、実質「別の何か」だよね。まじ宇宙人に乗っ取られたんじゃ?

結局太郎くんは記憶は思い出してないけど移植細胞の導きで家族を持って別人格になってしまった、ある意味ホラーホラーとして見るんならまあ別にいいかもって話という意味では、元の原作よりもだいぶ出来のいいホラーとして面白かったです。

太郎くんはふんわりしてても写真を撮る技術は思えてると思うし、真依さんが稼ぐから生活には困らないだろうしな。ふんわりしたまま生きていってくれ。

というか原作のあまりの訳のわからなさに脳が理解をスルーしてたんで、この機会にちゃんと理解できてよかったw(マーガレット本誌を買ってあの読み切りを読んだ時のオレたちファンの気持ちを140文字で表せ文字数)

 

ところで片平真依は原作とビジュアルが全く違うんだけど、むしろこのドラマ版のビジュアルの方がいつもの荒木先生のデザイン(特に髪型とか)っぽくて、映像ビジュアル面でも出来がいいなあと思った。衣装というか人物デザインの柘植伊佐夫は「龍馬伝」の人か。演出が渡辺さんだからなるほどの起用。そしてじわじわ癖になるテーマ曲、菊地成孔の音楽がやはりよい。この人ジャズのミュージシャンって認識だけど、何かしらの雑誌に寄稿してる人とかそんな認識でしたけどw

 

ところで前回の「くしゃがら」、くしゃがらという言葉を一ミリも調べようとは思わなかったんだが。だからあの最後の張り紙のオチがオレには効かなかったのか!?

 

とりあえずまだ原作あるから毎年やってくれていいのにッ!懺悔室見たいな!ロケ大変だろうけどw

 

今際の国のアリス#1-1〜3

https://www.netflix.com/jp/title/80200575
監督:佐藤信介 脚本:渡部辰城、倉光泰子佐藤信介 企画・制作:ROBOT
 
夕方買い出しから帰ってきて一息ついたところで、いきなりNetflixの「今際の国のアリス」を見ると言い出した家の人がいたのでついついうっかり、 夜ご飯の支度もしないまま3話まで見ちまったよ!今このタイミングで見るべきドラマか?w
 
原作はサンデーの漫画ってことで、監督は「GANTZ」「キングダム」の佐藤信介監督。めちゃめちゃGANTZっぽいよ?
そしてキングダムだから主演が山崎賢人なのかー(としか思えん)
いやでも山崎賢人、相変わらずなせかセリフは棒読みくさいけど、演技はだいぶマシになった気がしなくもない。(ここを長らくみてるみなさんはご存知でしょうが、彼に限らず一部の棒俳優に対してかなり辛口なのはブログの仕様です)
いや今回は褒めてるんですけどね。見た目カッコイイのに普通のダメ人間がちゃんとできてるし。あと結構痩せたね。山崎賢人は痩せてもやつれた感がない顔つきなのはお得かも。
そして今回の土屋太鳳はとても良いです。目力強くてカッコイイ!タンクトップ良い!アクション的なパフォーマンスも素晴らしいです。タオタオを見るだけでも価値がある!
町田啓太にはちょっとびっくり。意外とこういうビジュアルなことってないような気がする。見てないだけかも知らんけど。あとオレ森永悠希好きなので彼が出てるとちょっと楽しい。もっと見られると思ってたんだけどなあー
謎の達観キャラ、村上虹郎相変わらずカッコイイね!
 
この作品、タイトルからすでにネタバレ気味ではあるけど、ネタバレ感想でもいいよね?ダメな人はこのあと数行、次の段落まで飛ばしてちょうだい。
オレはこういうわりとよくありがちな設定を感じる時ってネタバレそんなに気にしないんで(経過や人間関係を見たいって時)1、2話あたりでwikiとか見ちゃうんだけど、見なくてもわかるくらいに「今際の国」って、あの世とこの世の狭間でしょ。
このアナザー渋谷、アナザー23区に飛ばされた人たちは明らかに何らかの事故に巻き込まれてここに来てるんだよね?そしてここを無事に出られたら生き返るんでしょ?だよね?
一応見たのはキャラとキャストの確認と今際の国とげぇむの設定くらいで、各キャラの顛末までは見てない感じ。
ここに入った原因までは見たけど、それからして「え、カブトかよ!?」みたいなw 渋谷って隕石落ちすぎじゃね?
ただそうだとしても人数多いし、時間経過がそれぞれバラバラってことはつまり、生死の境を彷徨った人間がみんなここに着てるの?っていうご都合も感じるけどね。23区しかはっきりしないって、いやいや、東京にいる人間=23区内在住ってありえんだろとしかw それともこの国自体が概念?地方各地にそれぞれの今際の国があるのかな…などと思いながら見てました。

関係ないけどメタ的視点で面白いなーと思ったのは、ああいう状況に陥った時に「自分ら以外の人間が消えた」と思う人と「(東京に見えるけど)どこか異世界に飛ばされた」、番外的に「タイムスリップした」と思う人がいるんだなあと。この価値観の表出はちょっと興味深いですね。
 

 
1、2話目で大体のキャラ設定とかストーリー展開はうまく説明されてて、スルッとドラマ世界に馴染めるのは良かった。原作はどうか知らんけど、ドラマはありがち設定という以上にまあ、わかりやすかったかな。
そしてアリスの最初の仲間、カルベの町田啓太、チョータの森永悠希、途中一緒になった水崎彩女はともかく、この3人でもっと引っ張るのかと思ってたら、まさか3話目でアリス以外全員アウトとは…
アリスだけが生き残る植物園のGAMEは、アリスのいうようにおにごっことしてはルールが破綻してると思ったけど、最後、アリスを生かすために羊のみんなが隠れてそれを探し出すという流れは面白かった。GAMEルールはちょっとインチキじみてるけど、意外とただのバトロワ、生き残り系ではないのがいいのかな。確かに心削られるわ。

とりあえずキリがいいので今日はここまでに。

岸辺露伴は動かない 第2話「くしゃがら」

https://www.nhk.jp/p/ts/YM69Q8456J/

脚本:小林靖子 演出:渡辺一貴 原作:荒木飛呂彦、小説:北國ばらっど「岸辺露伴は叫ばない 短編小説集」所収「くしゃがら」

 

2話め、原作は漫画じゃなく小説の方ということでなんか微妙に違和感。

岸辺露伴はこんなに自分から動くタイプじゃないと思うし、それよりもネタ的に完全にジャパンホラー。その中のワンシチュエーションを抜き出したみたいな話で、それはどうなんだろう。

ちょっと「世にも奇妙な物語」にありがちなネタでもあるしなあ。

感染するってのも何だか「リング」みたいな?(オレホラー苦手だからよく知らんけど)

岸辺露伴シリーズはジョジョ本編とは関係ないスピンオフではあるけど、荒木先生の漫画である以上基本は駆け引きみたいなものがあったと思うんだけど、それが感じられなくて本当にただのホラーなんだよね。

てことでオレはこの話は微妙に好きではないかなあ。まあ好き嫌いという問題じゃあないけどw

あと原作(小説)読んでないせいもあるんだけど、森山未來の志士十五先生のあのキャラが正解かどうかも分からないのね。ドラマだけ見る限りではなんとなくいだてんの若い頃の志ん生引きずってるみたいなくどいキャラで、正直森山未來のこういうキャラ作りそのものが好きじゃないからどうもいまいち。

何でこの話選んだんだろう?

でも 禁止用語だから肝心の書き込みができない相手に対して、対象者の記憶を消すという対応はさすが岸辺露伴先生!オチとしては納得。あと十五先生を読むために机に座る露伴先生のその動きとポーズはまったく意味ないけど最高カッコ良かった!

しかもこれ誰に対しても発動させられるけど後始末大変だな!いや露伴先生がそこまでやるかどうかはともかく (苦笑)

オチとしては納得そして最後の貼り紙ww

joogle !(笑)

岸辺露伴は動かない第1話「富豪村」

https://www.nhk.jp/p/ts/YM69Q8456J/

脚本:小林靖子 演出:渡辺一貴 原作:荒木飛呂彦

 

これ渡辺一貴さんが演出なのか!ヽ(゚∀゚)ノ←龍馬伝の時からNHKでは好きな演出家

というかそもそもさ、ジョジョ自体は世間でも相当認知されてる史岸辺露伴ももちろんそうだろうけど、実際「岸辺露伴は動かない」を読んだことがある人はどれくらいいるんだろか…と思ってしまったが、そういえば3話目とも絡むんで中村倫也の太郎くんのことを確認しようと思って岸辺露伴の2巻を探したけどどこに行ったか見つからねえ。オレですらそんなものでした(ちゃんと読んだ記憶はある!)

 

高橋一生岸辺露伴、世間では好感触みたいだけど、正直オレが思っている岸辺露伴ではないというか、ああいう声のトーンとか喋り方じゃあないので 微妙に違和感はある。駄菓子菓子だがしかし、逆にジョジョファンである高橋一生が見ている岸辺露伴はこうなのか…と思えばそれはそれで貴重な実写化、生身の岸辺露伴という不思議な感触。だがそこがいい!(ついつい荒木風に喋ってしまう)

ところで第四部の時の岸辺露伴は20代だったけど、高橋一生がキャスティングされたってことはそこからかなり時が経ってるのかな。いやリアルな意味で岸辺露伴は動かない岸辺露伴は、って意味でもだけど。ピンクダークの少年も第8部だしw(ジョジョ/ジョジョリオンも第8部だ)

てことで原作確認したらちゃんと露伴先生はデビュー11年目の27歳ってあった!完全に忘れてたぜw でもどう考えても劇中設定としては2020年なので、露伴先生は40歳くらいだよな。そりゃ高橋一生だわw

 

そしてジョジョといえば靖子たん。まさか実写ドラマも靖子たんが担当するとは。

原作からちょっとだけアレンジしてて、ドラマとしてはわかり易く、鳥の雛のグロ展開もなしってことでホッとしたw

話はうまくまとまってたってことで、これはこれで。そもそも富豪村一帯を禁忌地にしたり、「スタンド」という概念を出さずに単なるギフトとしての超能力「ヘブンズドアー」ってことにしたのは単発ドラマとしては当然のアレンジで説得力増し増し。このまま残る話も実写化してほしい。オレが好きなのは「懺悔室」だけどw(イタリアロケ!)

キャスティング、編集者の泉京花に飯豊まりえ@キョウリュウバイオレット(と言ってしまう)は絶妙な可愛さとヘンテコさw その彼氏が記憶喪失の太郎くんで中村倫也という3話目の「D.N.A」とリンクしてる構成。この辺は上手いアレンジだなあ。

最後のマナーはとうもろこしなんだけど、原作読み返したら京香ちゃんが倒れるくだりとか露伴先生の腕が使えなくなって追い詰められる様とか、ドラマの方が無理なくわかりやすかった。

いいけど露伴先生のお家、いいなあーと思ったら、フランクロイドライトの弟子遠藤新設計の葉山加持邸らしい(https://kachitei.link/)カッコいい!

 

ワンダーウーマン 1984

http://wwws.warnerbros.co.jp/wonderwoman/
監督:パティ・ジェンキンス 脚本:ジェフ・ジョンズ デビッド・キャラハム
 
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DCコミックスが生んだ女性ヒーロー、ワンダーウーマンの誕生と活躍を描き、全世界で大ヒットを記録したアクションエンタテインメント「ワンダーウーマン」の続編。
スミソニアン博物館で働く考古学者のダイアナには、幼い頃から厳しい戦闘訓練を受け、ヒーロー界最強とも言われるスーパーパワーを秘めた戦士ワンダーウーマンという、もうひとつの顔があった。1984年、人々の欲望をかなえると声高にうたう実業家マックスの巨大な陰謀と、正体不明の敵チーターの出現により、最強といわれるワンダーウーマンが絶体絶命の危機に陥る。
前作でもメガホンをとったパティ・ジェンキンス監督のもと、主人公ダイアナ=ワンダーウーマンを演じるガル・ギャドットが続投し、前作でダイアナと惹かれあった、クリス・パイン演じるスティーブも再び登場する。(「映画.com」より)

 
公開が6月から10月になりいつの間にか12月公開へ。やーっっっと観られました! ヽ(゚∀゚)ノ
ポスタービジュアルの黄金聖闘士のようなゴールドの鎧に赤と青の煌めきが80年代っぽい華やかさ。相変わらずぱっと見で強さと優しさを感じさせるガル・ガドットのダイアナは最高でした!
あとダメ人間にも救いをくれてるあたり監督の優しさを感じる。ホロリ。女性監督だから優しさでキャラに寄り添えるってワケでもないと思うけど、これに関しては意図的にでもそういうところは押さえないとって感じかな?ジェーンもマックスも生き方が要領悪いってだけで悪い人間じゃないんだよね。
 
これをいうとジェンダー論になりかねないとは思うけど、他のヒーロー作品の男性ヒーローと比べてダイアナの良いところは、神に等しい力を持ってて強くて聡明なのに死んだ彼氏のことをいつまでも愛してることが弱みにもなるような女性らしさ/人間らしさか。
あまりにも強くてクールだから、今回ヴィランポジションのジェーンみたいなタイプのドジっ子ダメ人間からしたらスーパーウーマンに見えるけどその本質は他のみんなと変わらない。どんなに強く見えても1人の人間として共感できるところがあるし、彼女の優しさ、クールなようでちゃんと正しく人を見てくれてるということをきっちり拾っていくのは女性監督の細やかさか。

オレはなんとなく今回は敵のポジションやダイアナが力を失う様を見ててスパイダーマンを思い出したんだけど、スパイダーマンも男性ではあるけど大人じゃない、子供だって意味では「完全=大人の男性でなくてはいけない」という縛りがない故の自由さやしなやかさを感じたというか。
とにかくDCものではやはりワンダーウーマンは抜きん出て良い。ずっと彼女の活躍を見守っていたい。最高✨✨✨
あと今回は音楽がハンス・ジマーだったけど、冒頭からセミッシラの競技会への導入部分の音楽が、今までのハンス・ジマーでは聴いたことない素晴らしい楽曲で初っぱなから震えた!軽やかな女性コーラスがすごく派手で華やかで印象的で圧倒的多幸感!エンドロールも最高!!(Youtubeでサントラ公開してるって!)
ところでダイアナがまだ幼い少女なあの競技会、一体紀元前いつの時代?神話の時代か?
アクションもカッコいいし冒険ものとしても十分楽しめるし、しかも今回なぜか前作で死んでしまったクリス・パインのトレバーも出ずっぱりだし(なぜか昔よりカッコいいぞ)目の保養的なビジュアルとしても最高。
しかし問題がないわけではないのは、脚本が… ってことで以下ネタバレで。
脚本の練り込み不足か今回の話のキモがいまいち見えにくいのと、結局石の正体がわからなかったせいで若干面白さは微妙かも。(また書き過ぎた!)
 
 
 
前作のワンダーウーマン登場編が1918年の第1次世界大戦末期、今から100年前、DCもマーベルもない時代(そりゃそーだ)にあのド派手なコスチュームで活躍するスーパーヒーローってのは異色だった。それが66年経ってみたら時代にベストマッチ!(そりゃそーだ)
そして今回あえて1984年設定なのはなぜだろうと思って観てたけど、まあ普通に東西冷戦時代の世界情勢の不安定さは最近のビックガジェットでなくても話が作りやすい美味しい世界。30〜40年前の世界はまだまだこれからって感じのある意味ゆるくていろんな設定のしがいがあるよね〜ってことかなと。
その上今作のポイントはあらゆる夢を叶えるドリームストーンをめぐる話。80年代はありとあらゆる消費が拡大し、全世界的にバブル景気で人々の欲望全開になっていく時代として、それが行き過ぎたときの可能性としての悪魔のシミュレーション風にも見えたり。
悪役であるマックスが悪事に意図的な狂信者じゃないからその辺ちょい弱いけど、いや、マックスが「敵」じゃないってのがポイントなんだよな。ただそのせいでストーリー的にちょっとぼやけちゃったってのはあるんじゃなかろうか。
うーん、ガル・ガドットワンダーウーマンってだけで絶賛できるし、テーマとして描こうとしてること自体はすごく肯定したいんだけど、前作よりも脚本はダメだったなと。ハリウッドの大作なんだしお話的にもわかりにくいわけじゃないんだからもう少し練って欲しかったかなあ。
 
人々の欲望を叶えるドリームストーンの話だとしても、調査した割にその石の出どころははっきりさせなかったし。
これがもし前作の戦いの神アレスみたいなはっきりした「悪意」があるものだとすれば、そう示唆しとけば解決しなくても次への展開になったろうに。
ドリームストーンを与えることで文明を滅ぼすやり方が、「人々は一度手に入れた欲望を手放さず自滅していった」というのも、願いキャンセルがあったり、意図しない願い(しかも代償を伴う)と知らずに願うってことがストーリーとしてはあまりフェアじゃない気もするしなあ。
石の箱にマックスの領収書があったのも謎のまま。マックスがそもそも(非合法に?)手に入れようとしてたの?ショッピングセンターの強盗騒ぎ、てっきりマックスが画策して石を手に入れようとしたんだと思ってた。単なる密輸品を売り捌いてる闇業者だったの?あそこに石はあったんだよねえ。ちょっとわかりにくい。
マックスが権利を持ってる採掘場が石油が出たって言ってんのになぜエジプトの石油王のとこに石油買い付けに行った?彼の願いを叶えるのが世界情勢的にまずいことを引き起こすのはわかるんだけどそれは彼が意図したことではないし、その辺の重要度がわかりにくいからさっぱり。彼は大統領を操って衛星にアクセスして人々に声を届けたかったってだけだよね?
良かったのはドローンで見る大ピラミッドとダイアナのカッコいい高速道路アクションが見られたのと、あと雲の上から見る花火が大変ロマンチックだった!(あれもどっから戦闘機持ってきたかちゃんとわかるようにすれば恋人たちの無邪気なロマンチックコメディ感も出ただろうにね)←ロマコメにありがちな盗んだバイクでデート気分…どころじゃないけどw
 
そして願いを叶える代償は何かもはっきりしないし、マックスがドリームストーン自身になって次々と大きな願いを叶えていくのだってものすごくふんわりしてるよ。パンフ見てもちょっと勘違いしてるっぽいけど、あれは人々の願いを叶えるという体で自分に都合のいい願いを言わせている、まさにマックスの口先8寸の才能だからこそ生きた使い方なわけで。その挙句が滅亡って、アレスの介入みたいなドリームストーン自体の悪意がないとちょっと納得できない。
そのマックスがテレビの有名実業家、その実は借金だらけの詐欺師まがいってのも、最初の羽振りがいいとこの描写がないからなぜ人気の有名人なのかわかんないし。最終的に息子が大事、家族を幸せにしたかったというならそういう流れで見たかったかな。
あと息子が願った「お父さんと一緒にいたい」、結果としてそうなったけど石の魔力だと見えないのはそれはそれで中途半端じゃないかなあ。
 
ダイアナの孤独と寂しさは冒頭から十分描かれてるけど、それでもまあジェーンみたいな女性の孤独と比べられても…って気はしなくもないな(苦笑)
というか、その寂しさがふと意図せず「トレバーに会いたい」という願いを言ってしまうことになるんだけど、トレバーとずっと一緒にいたいという願いはものすごく良くわかるんだけど、その代償がワンダーウーマンとしての力だってこと以前にさ、トレバーは土塊から生まれた錬金術亜人間ってわけじゃなく既に存在してる男性の体を借りたかりそめの存在だよね?
ダイアナからしたら「トレバーにしか見えない」にしても他人から見たらトレバーじゃないし、聡明な彼女が誰かの犠牲の上に自分の幸せを享受することに気がついてないわけないと思うんだけど、映画的にそこにツッコミがなかったのは本当に解せんかった。それは「真実」じゃないじゃんよ。今回のテーマは「真実」なのに。
例えば彼女がスーパーパワーを失うのはトレバーの復活を願ったことじゃなく、絶対的に正しいはずの彼女が死んだ彼氏と一緒にいることを願うその私欲ゆえ…というその方がわかるんだけどさ。
 
それもあって、実は冒頭のセミッシラでの競技会でズルをしたダイアナが怒られるところ、その失敗の教訓と真実ということがどこで結びつくんだろうと思ってたんだけど、結局前振りになってなかったような。ダイアナがズルをしたとこはなかったよね。
あえていうなら本物でない恋人の存在という「真実でないもの」に対して目を閉じ見ないふりをしていることに対する戒め?どちらにしても願いに対する代償はあるにしても、成り行きとして意図してなかった願いなので彼女のせいでもないよなあとしか。(つまりその辺のツッコミが甘いって言いたいんだけど)
その辺、ざっくり1度見ただけでもこんなにもその脚本はどうじゃろ??みたいなとこがありまくり。映画サイトのレビューが低めなのもわからんでもない。
ぶっちゃけ2時間半は長すぎるのでカットしてくださいよ…と言いたくなるのも確か。
 
ジェーンがダイアナのような強さとセクシーさとクールさが欲しいって願った時に、「美しさ」は言わないのね…と思ったけど、ジェーンの変貌もちょっと目を見張るものがあり、男性と違って女性だからなのか内面の自身が外見的ビジュアル(ファッションやメイク)に出てくるところはちょっと面白いと思った。チーターになったの、ダイアナが最初に会った時に豹柄のハイヒール履いてたからだよね。
でもダイアナになりたいと願うことでジェーン自身も知らない彼女のスーパーパワーも手にしてしまうのはやっぱりよくわからないし、ダイアナのパワーダウンと相まって混乱するかなあ。
 
ただ本当に何度も言うけど、この欲望の時代の幕開けである1984年、相変わらずダイアナ・プリンス=ワンダーウーマンは比類なきほどにカッコイイのと、もう出ないと思ってたクリス・パインのトレバーがイチャイチャと幸せな恋人同士なのを見られたのは良かったのです。ダイアナがカッコ良すぎてファッションその他にあまり80年代的ダサさが感じられないのはまあともかくw
前作で島を出て全く外の世界のことを知らなかったダイアナにいろんなことを教えたトレバーが、今回は66年経っていくつかの戦争とテクノロジーの発達と文化の変貌、世界の代わりっぷりを逆にダイアナの方が教えてあげるとか、おかしなファッションショーだとか楽しいデートとか、そう言うところがカットできなかったのはわからんでもない。だって楽しいもん。あとダイアナの幸せはオレたちの幸せ!
 
それにしてもちょっとびっくりしたのは、願いの代償にスーパーパワーを失っていくダイアナが「誰これ?」ってくらいブサイクに見えたとこですよ。単に力を失ってるから?気持ちの問題?でも吹っ切って願いを取り消したとこからその覚悟の見え方もあって傷がみるみるなおっていく(メイクとCG技術)に伴って元通りの輝くばかりの美しさを取り戻すところが、もう一片の非の打ちどころもなくダイアナ・プリンスだったし!信じられないメタモルフォーゼを見るようw
クライマックスはちょっとご都合な気もするけど(あの衛星の電波は双方向なのか?)、マックスも根っからの悪人ではない、ただ欲望に支配されただけのただの人間だったし(だったらやっぱり邪神の存在とかあったほうが分かりやすかった気がするけど)何より最後の最後であの生い立ち見せられちゃあなあー。
ただ逆にその辺で安易な仮想敵がいない、マックスも息子のところに戻れたし、ジェーンも生きてたし、核で人類滅亡寸前だったのも元通りってのも(さすがになぜ?とは思うけど神の御技ってことにしとくけど)、ダイアナか守るべき世界の美しさなのかも。
そういや、ジャスティスリーグの時に(現代設定)いつの間に空飛べるようになったの!?と思ってたけど、トレバーの教えかww
スパイダーマンのように風を捕まえたり稲妻を捕まえて大空を飛び回り風を読んで滑空するって、まさに神の御技!
 
エンドロールのあとにもオマケがあるけど、まさかのあの人!伝説の戦士の子孫…って、本人でしょ?元祖ワンダーウーマン!リアルにメタ伝説持ってきたw
あとこれ6月公開だったから最初がアメリカ独立記念日にしても、最後はクリスマスだから中途半端に10月とかじゃないこの時期公開でちょうど良かったんじゃないかな?それとも追加で変更した?
とにかく満足でした。もう一回見に行きたいなー。本当に今回はハンス・ジマーのサントラサイコーです。

天外者

https://tengaramon-movie.com/

監督:田中光敏 脚本:小松江里子

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三浦春馬が主演を務め、近代日本経済の基礎を構築し希代の“天外者(てんがらもん)=すさまじい才能の持ち主”と称された偉人・五代友厚の人生を描いた歴史群像劇。「利休にたずねよ」「海難 1890」の脚本・小松江里子と監督・田中光敏がタッグを組み、オリジナルストーリーで描き出す。

江戸末期、ペリー来航に衝撃を受ける日本。新たな時代の到来を察知した青年武士・五代才助(後の友厚)は、攘夷か開国かの内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな中、遊女はるとの出会いから「自由な夢を見たい」との思いに駆られた彼は、誰もが夢見ることのできる国をつくるため、坂本龍馬岩崎弥太郎伊藤博文らと志を共にする。

五代の盟友・坂本龍馬を三浦翔平、後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎西川貴教、初代内閣総理大臣となる伊藤博文の若かりし頃を森永悠希、遊女はるを森川葵がそれぞれ演じる。(「映画.com」より)

 

朝ドラ「あさが来た」ではディーン・フジオカが演じた五代友厚が、白岡あさ(波瑠)の前に颯爽と出てくるまで&居なかった間のことをざっくり紹介する映画だった。

前半はなんでかな、ちょんまげ結ってるから?ディーンの五代友厚のイメージがあまりに強いから?なのか、あまり三浦春馬であるということの旨みは感じなかったけど、渡英するあたりからエンジンかかってきた感じかな。髪の毛切って洋装になったあたりからぐっと良くなった、春馬も五代さんも。

というかオレ、途中まで本気で三浦春馬がもういないんだってことを意識しないで観てたけど、春馬たんはちょっと痩せすぎかな(この数年ずっとだけど)ってこと以外はいつも通りイキイキとした演技で、本当にいないことが信じられなかったよ。彼がすでに故人であるというのは本当に日本の損失だよ…😢

 

全体には地味キャスティングでディーンさんのイメージがなくても三浦春馬は線が細いんじゃないかなと思ってたんだけど、そもそも鹿児島人て言われてもやっぱりイメージできない(ディーンもか)

てか他の役者さんたちもなんかうまくイメージできなかったんだよね。三浦翔平が坂本龍馬って聞いて結構驚いたし。西川貴教は…また別の意味で驚いたけどw

なので見る前は伊藤博文森永悠希はともかく坂本龍馬が三浦翔平、岩崎弥太郎西川貴教ってのはどんなキャスティングかと思ってたけど、思ったより悪くはなかった…が!(笑)

てかさ、てかさ、五代、龍馬、弥太郎ってそもそも同じ年だよね。三浦春馬、三浦翔平たちアラサーキャストに1人混じってる西川貴教(50)てどうなん?まったく違和感なかったんだけど、どうなってんの?奇跡の50歳www

しかも最後の方でなんの前振りもなく大阪商工会議所の立ち上げのとこにいきなり出てきたけど、その時はなんとなく香川照之に似ててまたちょっと笑ったw

女優陣も森川葵蓮佛美沙子も悪くはないけど地味。料亭女将のかたせ梨乃は久しぶりに見たけど凄みがあった。

まあ悪くはない…ような気はするからいいか。

映画自体はそこまで悪い感じでもないのに、とにかく脚本が下手すぎてもったいない感じ?以下、ほぼ脚本の悪とこばっか批判なので見たいくない人は飛ばして!

 

 

五代友厚ってそもそも朝ドラの「あさが来た」まで全然知らなかったけど、この作品では幕末に、龍馬や弥太郎、ちょい下の利助(伊藤博文)なんかと仲良くて大久保利通にも直で話せるくらいなのに、政治方面でほぼ関わってないからなのかな?主に経済面での規格外の天才ってことみたいだけど、そのせいもあって大河ドラマで歴史を補完してきたオレからすると、この映画のストーリーだけじゃ誰と誰がつながっててどういう流れで彼がのし上がっていったのかってのがいまいちよくわからなかったかなあ。

それはストーリー(脚本)が彼のエピソードを繋いだだけ、点と点を並べてるだけだからってのもあると思う。その点と点の間を自分で脳内で龍馬伝西郷どんと花燃ゆとあさが来たで埋めながら見るというね。ちょっと大変。(キャストイメージ的にも)

しかし脚本ヒドいねこりゃ…と思ってたら小松江里子かよ。もう少しちゃんとした脚本家に頼むべきだったね。(オレは彼女の作品は好きじゃないから余計にそう思うんだが)

演出は時々面白いことやってるしそれなり仕事してるけど、ほんと脚本ひどい。もっと五代さんを好きになれよ。

ちゃんと機械系が得意だとか刀は抜かないとか日本の未来を数字で語れる天才だとか自惚れがすごいとか、細かなキャラ描写はあるんだけど、最初あんまり乗れなかったのはあまり五代友厚が魅力的じゃないんだよなあ。女の話だけで進めんな。

一般的には五代友厚というのはほぼ知らない人間なのに(だよね?)、全体に特に説明もなくエピソードだけ繋いで雰囲気でわからせようとするの止めろよー、ダサいのはわかるけどナレーション入れろよ~と思ってたら渡英あたりから急にグラバーさんの述懐ナレーション入ってきてびっくりぽんや!冒頭からそういうのあったっけ?だったら最初から彼の回想録にしとけよって感じ。

なのにクライマックスは大阪商工会議所の演説だし。いやそれ以前に最後にグラバーさんのナレーションで偉大な人でしたって、締める?そこまでエピソード描いてないんだけど。

もっとモンタージュ的な感じで彼がどれほど仕事したのか見せても良かったんでないかなあー?エピソードがバラバラな上に肝心なところは説明がなく情景で分かれみたいな演出で、そのくせ大事なとこはサラッとモノローグやセリフで流すって、あまりにも不親切。

歴史の中で彼がどういう役割でどう動いたかがわかって初めて彼のやったことがすごかったって思えるのに、いつの間にか斉彬候がお亡くなってたり、龍馬とか弥太郎とかも死にましたじゃあっさり流しすぎじゃね?特に龍馬が死んで彼がどう思ったのかははっきり描いて欲しかったけど。五代の考える未来に龍馬はいたの?いなかったの?どれだけの損失だと思ったの?

それとグラバーさんが彼のバックアップをしてたって説明ないから本当にわかんなかった。どうしてこの人はこんなに五代を庇うんだろうって思ってた。そしていいけどグラバーさんって長崎にいるの?東京・大阪・鹿児島・長崎?もろもろ、場所が分からなくてもいいなんてことないと思うんだよな。イギリスで五代がはるさんを探してたってのはそうだろうと思ったけど、もうちょっとなんか伝え方ってあるんじゃないかな。てか彼女はなぜ日本に戻ってきててなんの病気だったの?フィクションキャラだからなんでもいいってこともないよね?

西郷さんにしても彼に関わった他の歴史上の偉人が出てきましたー程度だから点のエピソードを広げるような深みもほとんどないんだよなあ。弥太郎にしてもどうして落ちぶれてやさぐれたのかもよくわからないよ。龍馬伝では龍馬ともそんな親友って感じではなかったような。彼が暗殺されたからやさぐれ待機わけでもないよね?何もかも薄っぺらい。

もうちょいいろいろ上手く脚本的に組み込めなかったんかなあー、下手だなあーという感想。とにかくそれに尽きる。もったいない。

 

あ、一箇所だけ泣けたとこあったわ。お母さんが亡くなるとこ!

お母さんが亡くなったとこと髷を切るとこは素晴らしかったです。もらい泣きしそうになってたとこにあの地球儀見た途端ちょっと涙出た。最後の演説も良かったけど、あれさ、借金してまで商人たちを支援したり大阪経済の発展のために尽力してた五代が、あの場で商人の心得を説くということの裏腹さがわからないとダメだよね?弥太郎込みでその辺は理解できるけど、クライマックスのカタルシスは考えさせずに感じさせてほしいかあな。(だから脚本が下手だっていうんじゃよ)

別に良かったのはそこだけってことはないけど、全体的にまあ取り止めのない映画なのは確かよねえ。この手のものにありがちなダイジェスト感がなー。

五代友厚を知らしめたいという目的の映画だと思うけど、だからこそ目的なく散文的にやっちゃダメだと思うんだよな。オレはちょっと良くも悪くもカンバーバッチの「エジソンズ・ゲーム」思い出したんだけどさ。偉人の半生を映画という枠で映像化するときには、エピソードを繋いだだけじゃダメなんだよ。それを描く目的は必要だと思うの。というか、やっぱり映像化の手腕かなあ。日本映画は本当に下手くそだね。脚本をもっと練り込んで?

 

あとさ、セットの撮影ヒドいね。本当にジャストセット。大河よりひどいし画面がチープすぎる。特に気になったのは実家のシーンだよ。風くらい吹かせろよ…いや太陽光差すとこで撮って?なんで方がの画面ってこんななのか。

着物とか帯結びとかそれなりこだわってたのかなあ、森川葵が最初に着てた羽織はめちゃ可愛かった。羽織なのに別布で掛け衿みたいなの付いてたし。豊子(蓮佛ちゃん)の紬の着物もいい色だったしモロッカン柄みたいなの素敵だった。しかも半襟が黒!(当時は汚れ防止で半襟は色半襟が多かったはず?白半襟って武家さんとかいい家柄の人だけだったんだよね)←最近キモノビトなので気になるw

弥太郎さんのミナペルホネンのタンバリン柄みたいな着物と最後の成り上がったときのゴージャスな羽織気になったw

五代さんが亡くなった時の喪主の蓮佛ちゃんが着てた白装束が、9月だから?麻に見えたんだよな。紬っぽくうっすらベージュがはいってる。明らかに正絹じゃなかったし。あと出てくる女性の帯結びがほぼ角出しだった理、ひっかけ結びみたいなのだったり、そういうとこは良かったなあ。