そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

いだてん 〜東京オリムピック噺〜#2「坊ちゃん」

https://www.nhk.or.jp/idaten/r/
脚本:宮藤官九郎 演出:井上剛
 
2話目でやっと主人公の生い立ち、金栗四三・いだてん爆誕編を見せられるとは。普通の大河ならここからだけど主人公リレー方式みたいだしこれはこれで。
というか金栗家の長男実次が中村獅童という伝統芸能つながりでなんとなく顔の雰囲気も似てなくないというキャスティングが絶妙。
しかしお父ちゃんに泣ける。田口トモロヲというのもなんか反則。
お父ちゃん、嘉納治五郎先生に四三を抱いてもらえれば丈夫になるという目的が果たせなかったのに家族には死ぬまで嘘を突き通して、ある意味息子を信じて亡くなったことに涙。そして兄ちゃんはその父親の嘘に気がついてる?けど言わない…と。
定番の演出だけど、ここの子役の足元からいつものトンネル、いつものいだてん通学が大人の中村勘九郎になるところがとてもよい。隠してると思ったら惜しみもなく裸の尻を晒すところもとても良いw
四三は疾走にもつうじる音があるけど、本当に物語のストーリー自体に疾走感があってとても心地よいよ。
そしてやっと出てきたスエさん@綾瀬はるか。(*´д`)=3
まさか子供の頃のあのおんぶ以来会ってないってことなの?なのにわかったのというかそんな昨日も会ったみたいに声かけるんだ?てかあの可愛い幾何学柄の道行?と袴は制服なのか。しかもブーツ、ブーツのまま川に入るかー?何もかも天然のにおいしかしねえ(笑)
密度濃いので言いたいことはたくさんあるけどここらで。
そういや放送直後にTL見てたら四三が子供の頃に嘉納治五郎先生に抱いてもらえなかったのが、何年か越しで1話のラストのマラソン直後に抱き止められたのに繋がったのかーって言ってる人がいて見た直後にそこに気がつくのもすげえと思ったし、今回のクドカンの脚本の構成の巧さはほんと唸らされる。

いだてん 〜東京オリムピック噺〜#1「夜明け前」

https://www.nhk.or.jp/idaten/r/
脚本:宮藤官九郎 演出:井上剛
 
ポスタービジュアルを横尾忠則がやる…という記事以外の前情報見る暇もなく本編見たんだけど(あのポスタービジュアルも番組ロゴもぶっ飛びすぎててすごいな!)、クドカンはともかく他も完全にあまちゃんスタッフだし、また昭和の五輪開催前の時代とそれを遡ること50年も前の初めての日本人オリンピアン誕生の明治の時代とが入り混じりワクワクする1話であったよ。
ただまあ風景とキャストでわからなくはないけどこの構成は結構お年寄り…というわけでもなく一般の人には厳しいんでないかなと思ったり。
というか主人公って中村勘九郎阿部サダヲだったんだ!勘九郎はともかくそうか、昭和の方の主人公ってサダヲだったのね、それすら知らなんだ。
そして古今亭志ん生が語りだからたけしがナレーションなのかと思ったら途中から森山未來が持ってった!てか森山未來が50年後たけしになるの!?えー?しかも未来の自分に突っ込んだwwwというメタな展開にも驚きw
単純に2020東京オリンピックタイアップかなと思ってたけど、さすがクドカン、思った以上に面白かったし内容も良かった。本当に史実に忠実なんだ?
嘉納治五郎役所広司ってのも面白おかしいのに、陸王の旅屋の社長のごとく熱さ全開、しかもキュートなおじさんっぷりに和む。嘉納治五郎って今まで柔道の達人の人
ヤワラのおじいちゃんのモデルの人…くらいの認識だったけど、ざっくりwikiったらなんかすごい名士の家出身だしただの人じゃないやん。やっぱり江戸時代の生まれの人たちは基本が違うなあ。
いや大事なのはこのころすでにこれほどにスポーツというものを日本に根付かせようとしている人たちがいたってことか。
というかすでに楽しいのがスポーツでありスポーツマンシップが大事であって、軍隊式の体育とは教育の延長であるという一派とこんなにも対立していたとは。
ここで治五郎さんのいうスポーツマンシップが成されて広まっていれば日本のスポーツも体育も変わっていたのにと思うといろいろ残念すぎる。時代を、西洋の真似というだけでない本当の意味のスポーツとはなんなのかって部分で先取りしすぎてたのか?(いやでもそもそも日本人は軍隊式の強制が好きなんだよな…)
治五郎と師範学校杉本哲太、両方の言い分もわかるだけに今この現代での問題点も浮き彫りに。初っ端からそういうことを取り入れてるってことはそういう話ってことだよね。スポーツの光と影、そして幕末からまだ30年ちょっとしか経ってないこの時期に勝ち負けではない、参加することに意義があるオリンピックというものを夢として掲げる人たちの奮闘って意味でもちょっとワクワクするよ。
そういう流れの話だと思って見てるとこれは、オリンピックだけでなく日本のスポーツという物の捉え方、見方が変わるかも?
なのにそんなわりと真面目な話なのに、ちょいちょい噛んでくる天狗倶楽部の皆さんwww
満島弟の「嘉納治五郎ジャン〜」から生田斗真サンシャイン池崎的な天狗倶楽部の自己紹介アクション、そして半裸。運動会の覇王wwwとてもバカっぽくて良い。そして早稲田はバンカラすぎるww日本のエリートのはずなのにみんななんかチャラいwwしかもすぐ裸wwww意味わからんwwなのに優秀!!!
ちゃっちゃとオリンピック選考会を開いたりそれができる発想と行動力と人脈とお金すごい。それこそまさにエリート。できるのになんだかバカっぽい体育会系のノリ?生田斗真満島真之介(のあの風貌)を見るだにナンジャコリャ感w
てかいつ主人公が出てくんだと思ってたら最後の最後かよ。黒の足袋は車夫の峯田かと思わせといて金栗来た!
おまけになんでか雨で帽子の色が落ちて歌舞伎の隈取りっぽくなってるww中村勘九郎だからなのかどうなのか。予想外の登場。(しかも史実通りだと?)
これから、2話目からが主人公が登場しての本番なのか。ああ全体に何もかもが楽しいよ。今年は1年目いっぱい楽しめそうで良かった!

西郷どん#2

https://www.nhk.or.jp/segodon/
脚本:中園ミホ 演出:野田雄介 原作:林真理子
 
お話自体はまだよくわからないけどでも、最後のあのシーンで農民たちを救うための嘆願書を斉彬様に渡したかった吉之助が目先の娘っ子を助けに行くんだろうなあってわかってただけにこういう展開は好きじゃないっつーか、オレたぶんこのドラマ向いてない。
どちらにしてもあの娘っ子みたいに売られる娘はほかにもいたんだろうし、だからといって吉之助のやってることを偽善とは言わないけど(少なくとも一人は助かる)それでも吉之助のキャラクターを見せる(説明する)ためのエピソードがそういうストーリーだということが好みじゃないです。
吉之助は悪くないよ。でもどうしてもといって赤山様に便宜を図ってもらったその約束を違えてしまうってのも好きじゃないし。赤山様がそんな吉之助をわかってるのはオレ的にはちょっとだけ気が楽になったけど、そういうの好きじゃないんだほんと…
まあ今回はリタイヤするかもしれん。あれ、そういやオレ「花燃ゆ」って最後まで見たっけかな?大河リタイヤしても大丈夫だよね?(自分に向かって問いかける)

西郷どん#1

https://www.nhk.or.jp/segodon/
脚本:中園ミホ 演出:野田雄介 原作:林真理子
 
まったく期待もしないまま見たんだけど、初回だとまだあんまりピンとこないなあ。そもそも今まで生きてきて西郷隆盛に興味持ったことも一度もないってのもあるんだけどさ。「花子とアン」の中園ミホの脚本だしあれが全然好きじゃなかったんで…てか今回もスイーツ大河なの?
スイーツ大河といえば謎のイケメン押しだった「花燃ゆ」(いまマジで1ミリもタイトル思い出せなんだ)がイマイチだったせいでオレの幕末史の中で長州藩と言うものが半分くらいしか補完されなかったんだけど、今回コレで薩摩藩を補完できますか?
鈴木亮平は好きなんだけどあとは島津斉彬渡辺謙くらいでキャスティングも微妙に興味持てないし…という感じなのでしばらくはなんとなく見る感じで。あ、あとは高橋光臣が出るのか。そこまで頑張ろうw
ネットで言われてるほど方言はわからなくはなかったというか、言葉というより何を言ってるかはわかるんで問題なしというか。いつも通り子役時代から始まって、でももう来週にはおとなになって鈴木亮平とか瑛太とか出てくるなら話はそれからかなあ。
とにかく初回は世界の渡辺謙がカッコよかったです。というかラストサムライ

おんな城主 直虎#44「井伊谷のばら」

http://www.nhk.or.jp/naotora/
脚本:森下圭子 演出:藤並英樹
 
ううむ、万千代があの間者を取り押さえた時の格好良さといったら!まるでヒーローみたいだよ。すげえ、さすが主人公だけあるw
そして地業一万石からの家臣たちのお下品な噂話がww槍で突いて手柄を立てたってw
しかしそんな奴らを黙らせる遠山の金さんみたいな諸肌脱ぎの傷見せつけ、周囲の冷やかし完全沈黙とか完全に主人公!すげえよ万千代!いいまんちよ!
とにかくなんでこんなに頭が回って気が利いて役に立つのか。歴代大河ドラマの中でも相当な説得力じゃね?こんな小姓が使える家康なら天下取れそうよ?いやもう織田はともかく秀吉も無理でしょ。などと去年の大河を思い出しつつ。
井伊家の家督安堵問題ではまだ直虎と揉めてるのか…と思ったけど、そういや先週の話で一気に3年経ってるからもう4年も小姓をやっていたてんってことは万千代も19歳じゃん。そりゃー伊井の家督問題は切迫してくるよなあ。見た目全然変わりがないからずっと15歳の延長だって気がしてたよ?そうじゃないよな、てか19歳は普通はもう元服してるよな。
家督の安堵もリアルな話になってきたところで祐椿尼がお亡くなりに。ナレ死じゃなく良かった。いやもうこれ井伊家再興するしかないよなあ?
そして信康と築山殿が… 信康のところにいたあのイケメン家臣が毒を盛ろうとしたとあっては、そりゃまあ知ってか知らずか間者を飼っていたのだから仕方ないとはいえ、そういう流れか。
しかし万千代は大丈夫。主人公なみの強運がある、はず。

おんな城主 直虎#43「恩賞の彼方に」

http://www.nhk.or.jp/naotora/
脚本:森下圭子 演出:藤並英樹
 
ううむ、万千代の才走った聡明さと行動力を遺憾なく見せつけられ、なおかつ話も面白いというこの脚本がスゴい。なんという説得力。
この先の歴史を知らない(歴史オンチ)オレでも、井伊直政という武将は徳川家になくてはならぬ人物、のちのち大成するとしか思えない。しかもドラマとしてもちょー面白い。
小姓にはなったが他の小姓に疎まれ超スルーと見るや自分から仕事を探す万千代たち。
雨が降って足元が悪いからといって庭を治すのは伏線でも何でもないっぽいのに、訪問客が大勢押し寄せてきたらちゃんと下足番のことは思い出し整理に当たるという有能さ。やはり自分から仕事を探せるやつは違うな!(でもやっぱり伏線ではないっぽい?)
そして前回丸太ではしてやられたからといって井伊(おとわ殿)を出し抜いてちゃっかり薬を手に入れ家康に取り入り、色小姓は絶対拒否したにも関わらず他の小姓たちより優位に立つためなら殿の威を借ることも厭わず「色小姓ですから!」と脅す万千代さま(笑)
しかももっさりとした小姓たちには自分顔いいですから!みたいに言うとこもスゴいwもう主人公としての自身に満ち溢れてて突っ込みどころがなさすぎるwww
家康の懐にグイグイ入っていっても邪魔にも嫌味にもならずむしろ頼もしいというありえないほどの主人公補正入りまくりの最強キャラ。これがフィクションなら漫画かよって突っ込むところだよw いっそそのまま色小姓になればいいのにと思うけど、阿部サダヲ菅田将暉でナニしてもあんまり嬉しくもないから別にいいですw
おまけにちょっと気に留めた恩賞問題では各氏族の成果を表にするという超有能さ。本当に15歳かよ。表という概念はあったのかこの時代に…とは突っ込むけど、面白ければどうでもいいのだそんなことw しかも何気に付箋的な表作りってのもなんかいろいろ上手い。演出スタッフが気が利いてるのか?
万千代、説明絵も上手いし文章も上手い、欠点ないやんか!いや短気で気性が激しいのは欠点なのか。いいけど阿吽の呼吸で暗黙の了解的な探り合いをする南渓和尚とおとわの間で空気読まない六左に和むわ。逆にほのぼのするよw
しかし「おんな城主直虎」と言いつつ完全に主人公は万千代=直政になったと見せといて、でも実のところ万千代の発想や実行力、あふれる才気というのは血の繋がりはなくとも確実におとわから受け継いだと思われるし、今回の話はいろいろ目配せも聞いてて本当に面白かった。もう何をどうしても万千代=直政が(徳川家康の下で)天下を取らないことなんてありえねえ。
そしてそして甚兵衛… (´Д⊂ヽ 甚兵衛は死して松を残す…なのか。つか山の木を伐採したら植林するって、この時代までは常識じゃなかったのか?そりゃ雨が降ったら山も崩れるだろうよ。山の地肌を根固めせな!
ところで家康の息子の信康が大変パッとしたキャラだったんで、気になってwikiって見たら…はあ? (・_・?) 一体何がどうして築山殿もろとも家康に成敗されることになったのだ??何が起こった戦国時代???
続けて先週のも見るつもりだったのに時間切れザンス。いいまんちよ!

おんな城主 直虎#41、42

http://www.nhk.or.jp/naotora/

41話「この玄関の片隅で」

脚本:森下圭子 演出:安藤大佑
 
この玄関の片隅で…つまり大きな戦の最中の、それとは関係ない草履番な万千代のささやかな日常話ですねw(そういう意味で今回はとても秀逸なサブタイトル)
このところ家康絡みなこともあって、ずっとなんかわからない頭脳戦が続いてるの、万千代の活躍とともにとても清々しく楽しいですね。
それにしても万千代がいらぬ才能を発揮してモノスゴイ草履芸を完成させたというのに、それをパターン化と先読みという特殊能力であっさり覆す謎の男ノブよ。
家康のお友達の鷹匠だったはずなのに、いや裏切り者と人は言う、まったくノーマークの鷹匠上がりが草履番で恐ろしい効率の良さを見せましたよ。一体彼は何者?と思ってたらまさか紀行でフォローあり。意外どころか使えるおっさんノブ、こと本多正信って、後の江戸幕府の老中で息子の代まで幕府の中枢になる男じゃんよ。恐ろしい。紀行、フォローどころじゃねえw(つまりずっと生きのこってるってことだし)
後の徳川四天王なスーパー主人公の発想を更に上回る「別のやり方」を持ってくるところが脚本すげえ。
そして丸太を頼まれた井伊谷は万千代の思いつきに振り回されすぎ。なんやかんやで家康の気まぐれの体で収まったけどその分万千代の変顔パフォーマンスが…麦は踏まれて強くなるというけど踏まれすぎだろ万千代w 万福はどんなときでも良く出来過ぎてる。萌える。
近藤様は高瀬の手のひらで転がされてて無事に井伊谷にもどってこれてよかったねえ六左…(しかも活躍)
 

42話「長篠に立てる柵」

脚本:森下圭子 演出:福井充広
 
まるたで失ったものをうすいで取り戻すって、上手く漢字変換できなかったw
更に踏まれ続ける万千代。変顔パフォーマンスも激しく冴え渡るぜw
つーか万千代のどんな状況でもお役目でも真面目にお勤めするということの無駄にハイパフォーマンスな目的意識すごい。しかも常にハイクオリティを目指す馬力全開っぷり。意識高い系?世の中に無駄な仕事はないし、家康だから気がついたってこともあるけど、もう何もかも才能が煌めきすぎてる。主人公補正があってもなくてもまさに主人公なオーラ全開。
振り幅激しすぎて荒くれ方も容赦ない。ノブとばっちり。
しかしおとわは家康を非凡な凡人と言ったけどその息子も如才ない非凡さだなあ。人にあらざる織田信長とやっていくというのはそういうことか?
非凡なものばかりが集うこの戦場で、まさかの万千代、一足飛びに小姓へ…ってまさかここまであからさまにやるとは思わなんだwwwwww新しいふんどしが眩しいwwww完全にその気な日本の伝統w
いやしかし色小姓はともかく、万千代が日の本一の留守居の仕事を家康に認められた時の菅田将暉のあの表情(顔伏せてるけど)と間はすげえ。思わず引き込まれた!オレも良かったねえ…と思わず涙ぐんじゃったよ。さすがマサキッス、顔芸だけじゃないハイパフォーマンス演技!さすがすぎる!たまらん!そしてその後、色小姓になったのかどうか気になる!
それにしても直之と六左衛門のデコボココンビが意外と使えてる。と思ったらユキロックって何だそのヘンテココンビ名はw(公式がそんなの募集してたんて全然知らなんだ)いや矢本くんが妙にファニーフェイスで若くみえるから気になるんだけど、実際直之と六左衛門っていくつ差?もしかして井伊谷の世代的なあれを考えると同世代なの?そんな無茶なw