そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

バーフバリ 王の凱旋 完全版

http://baahubali-movie.com
監督・脚本:S・S・ラージャマウリ

 

古代インドの神話的叙事詩マハーバーラタ」をベースに、伝説の戦士バーフバリの壮絶な愛と復讐を描き、本国インドで大ヒットしたほか、日本でも異例のロングランヒットを記録した「バーフバリ 王の凱旋」のオリジナル完全版。日本公開された141分のインターナショナル版よりも26分長い、本国インドで公開された本編167分の完全版で、ヒロインのデーヴァセーナが歌い踊る楽曲「かわいいクリシュナ神よ」のシーンなど、日本初公開のシーンが多数含まれている。(「映画.com」より)

 
相方にバーフバリを布教すべく、昨日アマプラの伝説誕生(前編)を観せて、後編の凱旋はちょうど劇場でやってたからそっちを予約。やっぱり後編は劇場の大スクリーンで観るべき映画だった。前編はそこまででもないんだけどやっぱり後編の面白さは異常ですね!(ホメてる)
元々の完全版は3時間近くあるのに全然飽きなくてスゴい!面白かったー!(国際版は観てる)
改めて観てもお話も映像もエンタメとしてのあらゆる正解が詰まってるよ!
ストーリーもだけど、カメラワークと演出が神懸かって上手いし、アクションばかりなのに何が起こってるのかすごくわかりやすいのがすごい。比較ってわけじゃないけどマーベルとかのアメコミ映画系ってたまーにすごいことやってんだろうけど画面見てても何やってるのかさっぱりわからないってことがままあるんだけど、この映画はシンプルにバーフバリ(シブドゥ/アマンドラ)とバラーラデーヴァの2人の戦い(これがまたドラゴンボール並みのヒーローバトル)だってのを差し引いても、見せ方が上手いです。
ところどころかなりコメディっぽい展開(主にカッタッパ担当w)もあるんだけど、大真面目にやってるからこそ漫画っぽくてあり得なくて笑ってしまうとか、本当に漫画を実写にした感じで、ハリウッドのアメコミヒーローものがカッコよさをリアルに再現しようとするのとは似てるようでちょっと違うというか、漫画っぽさを笑いを超えたレベルの説得力で映像化してる、その説得力はプラバースさんのオーラというか、全体にはとにかくもう王を讃えよとしかw
そして同じプラバースが演じてるのにやっぱりお父さん(アマレンドラ)のほうがカッコ良くて…!
めちゃくちゃ濃いビジュアルなのに常に爽やかな風が吹いてる感と微笑みがステキすぎる!いちいち決めポーズもカッコよすぎる!惚れるw まあ息子は庶民の育ちだけどお父さんは元から王族の生まれ育ちだし、気品が違うってことかw
最後もやっぱり何が起こるかわかっててもその奇跡にひれ伏さざるを得ない。あのカタルシスと爽快感に言葉もない。
一応分析的なことを言うと、この映画のこの爽快感の主な部分は演出のタイミング、スローだったり決めポーズだったりの体感的な気持ち良さが主だと思うんだけど、3時間近くそんなCMやPVみたいな瞬間芸の快感(すごく思い出したのはかつて一斉を風靡したサッポロ黒ラベルの卓球編)みたいなものを見続けてもなお飽きることなくテンション上がり続け、最終的には多幸感を感じられるこの物語/映画がスゴいってことなのよねえ。
国際版で削られてたデーヴァセーナのミュージカルダンスも、彼女が美しくかつ勇ましくて気が強いだけの王女ではない可愛いところがあるのもわかったし、まるっと復活しててよかった。そして復讐が成就して本当に良かった(笑)
あと最後におじいさんと孫の会話っぽいのもあったけど、黄金像の行く末があの滝壺だったのとあの締めの会話のお陰でこの復讐譚がまさに正当なる王の凱旋(そもそもシヴァガミはアマンドラを殴打と宣言してたし)として神話的に終わっててより感動的だった。まさに神話。
とにかくオススメしたい映画です(笑)本当に爽快w