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ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ(完成披露試写会)

http://cross-z.jp
監督:山口恭平 脚本:武藤将吾

 

2018年8月に放送終了した特撮ドラマ「仮面ライダービルド」の続編となるVシネマ。テレビシリーズでは主人公の仮面ライダービルド/桐生戦兎の相棒として活躍していた仮面ライダークローズ/万丈龍我にスポットを当て、テレビシリーズの最終回のその後を描く。
桐生戦兎が創造した新世界で、人々は記憶を失い、平和に暮らしていた。しかし、ある日、龍我はなぜか以前の世界の記憶を持つ女性、由衣と出会う。さらに、そんな龍我の前にエボルトの兄キルバスが現れ、襲いかかってくるが、そこへ記憶を取り戻した仲間たち、そしてエボルトも駆けつけてくる。龍我とエボルトはタッグを組み、キルバスの脅威に立ち向かうが……。
「映画.com」より)

 
完成披露試写会の2回目の回でキャストトークは上映前でした。
犬飼くんはいなかったけど「アカソ ト イヌカイ ナカヨシ」なのはわかったw
・今回は渡辺淳さんが初アクション監督!特にワイヤーアクションとかばくはつとか今までと違うことやってるから注目して欲しい。
高田夏帆ちゃんの喋りが素のまますぎ!普段のしゃべえりと同じノリで舞台上で喋る。
・犬飼くんは女子が増えることを心配して赤楚くんに根回ししといたけど、実際は勝手に仲良くきゃっきゃと女子トークしてた。そういうとこだぞ貴丈☆的なw
・なんかあっても赤楚のことは犬飼くんが可愛がってくれるからいい(と言ってた気がするけど言ってたよね??)
・進藤学はオチョ。
いろいろすでにうろ覚え。
 
本編、設定的な辻褄ガーとか60分しかないせいで結構強引デーとかはあるけど、なんとかそこには目をつむる、瞑れる。なぜかというと脚本が武藤将吾だから!
これがいつものメイン脚本家が忙しくて別の人で監修が武藤さん…だったら不満な気もするけど、これは100%武藤さんなのでいいのだ。
そして万丈は常に寅さんでいいと思いますよ?(後述)
以下とりあえずネタバレ…ですが、もうちょっとなんとか…と思うところはあるんだけど、オレはまあこれはこれでいいと思うです。
アクション監督が渡辺淳さんってこともあり、アクションもカメラワークもまたちょっと目新しい感じがちょこちょこあり。
このままニューワールドでスピンオフやって欲しいっす。(*´д`)=3
 
 
万丈が主人公だから戦兎の扱いが若干微妙に感じるんだけど、そこは仕方ないのかなあ。もう少し戦兎が動けない理由があった上で万丈がメインになるストーリーのほうが納得はできたかも。
確かに戦兎が出ちゃうと戦兎でいいじゃんってなっちゃうから、そうならないように戦兎のドライバーをキルバスが持っていった…ってのもそもそも強引だけど、それでも最後なんで新アイテムを由依と紗羽さんに届けさした、とは言いたい。(というかあのキルバスが作ったバトルフィードにどうやって届けた?という疑問w)
カズミンは相変わらず揺るがず、ネットアイドルじゃないみーたんを見て一目惚れしたから運命的な事言う猿渡一海29歳(もう30歳?)はとてもキモいですww
記憶を取り戻した途端に速報テロップをTVに入れちゃう幻徳も健在ですが、政治家秘書なのにロン毛とか仮面ライダーのいない世界で仮面ライダーって呼びかけるなとか、ソッコーファッションモンスターロゴT職人に戻ってるの(いつ仕込んだ?)笑えたし、出番はあるわりに集合しない内海にちゃんと理由があるとか、そういう細かいとこに気が回るのは好き。いろいろ突っ込みたいところはあるけどまあとりあえずいいや。
 
でもやっぱり正直言ってエボルトの兄のキルバスが敵です…ってのは展開としてはちょっと簡単すぎて微妙だよね?そもそもブラッド族ってなんぞやって話なのは夏映画からそうではあるんだけど。
すごいどうでもいいけど一番気になったのは、弟のエボルトの声が金尾哲夫さんなのに兄のキルバスの声が勝杏里さんてどう考えても若いでしょうよwなんで若い人にしたのさ?
しかもエボルト(弟)の人間態が前川さんなのにキルバス(兄)の人間態が進藤学ってのもどうなってんだって感じだけど、なんとなく兄弟揃ってセクシー系のおっさんに擬態するってのは似てるかもとは(そこか?)
いやそれでなくてもブラッド星の王がキルバスだったけど享楽的破壊主義者で星を壊してしまったって、なんかエボルト(と夏映画のブラッド族の皆さん)が被害者みたいじゃんよ。エボルト自体が本編で結構酷いことしてたから納得できねえ。
あとそういう話ならだけど、じゃあ火星はなんだったんだっていうか、火星は仮面ライダー的なものを生み出すことができなかったから滅んだのも仕方ないってこと?それも何だかひでー話だよなー。
いやでもやっぱりお兄ちゃんが故郷の星を壊したから他所の星をぶっ壊してパワーアップしまーっす☆キラーン …って、そんなエボルトなんか信用できないし納得できるわけねーだろよ。もうちょっと基本設定としてなんとか…うーんうーん…
万丈とエボルトがコンビを組んでベストマッチ?的なのは、まあぶっちゃけ作品的なフックのネタにすぎないと思ってるんでそこはいい。だってエボルト復活も無理やりだし兄がいた設定も無理やりだし。あ、万丈の両親のことが明らかになったのは、TVシリーズの時から思ってたんでやっぱりね…くらいだったんだけど、それ話の流れで簡単に流して欲しくないネタだとは思うんでどちらかというとTVでやって欲しかったとか、まあいろいろ言いたいことは(思ったより)あるよ。
 
そしてメインキャラ勢揃いの理屈として、実験改造体の人が前の世界の記憶を取り戻しましたってのは特に美空が記憶を取り戻す理由としては、ああなるほど!とは思ったんでそれはいいんだ。
それ以外の実験された人たちも記憶を取り戻したんだろうなってのもそれはそれで話としてはありだと思う。実際のところは仮面ライダー以外の人間、仮面ライダーが戦ってたことを知ってる人はいいけど、わけもわからずそんな記憶を思い出してしまった人たちは気の毒としか言いようがないし、そこに引っかかる人がいるのはわからんでもない
ただあの改造された人たちって一応葛城忍パパの関係者だったよね?(よね)少なくとも忍パパは理屈がわかってるはずだから…と思えば、ギリギリありなのかなあ。もともとビルド自体そこまでハードめな描写にも踏み込んでた作品だったし。むしろ由衣さんと生徒たちの方がイレギュラーだったのか。てかあの生成されたボトル、誰だったんだろ…。今回もボトル生成で実験態が燃えるとか怖すぎる。お子さんには要注意だよ。
でもって今回のヒロイン由衣さんだけど、ちょっと思ったようなキャラじゃなかったのが、最後の顛末考えても微妙。微妙に好きになりきれないというか、顔つきがきつめなのはともかくあれで小学校の先生と言われてもってのもあるし、もうちょっとなんというか万丈に対する理解から協力するに至る心情の変化が欲しかったと思うの。
万丈を憎む気持ちの方が理解できるだけに余計になんだけど、彼女の憎しみはよくある勘違いや誤解じゃないじゃないですか。実際万丈は気がつかなきゃいけない正義のヒーローのはずなのに見てなかった、気がついてなかったわけで、それはどう言い訳してもダメなやつじゃん。ニューワールドにならなければ彼女と生徒たちは犠牲になったままだったわけで、そこを万丈の謝罪だけで赦すならそれに見合うカタルシスが欲しかったんだよね。
今回の話は万丈が由衣さんに対してやり直しの機会をもらったみたいな話なので、戦兎という目標にすべきヒーローがいるってことであの時から成長して力を持ってるからこそ、どんな時も見捨てない万丈を赦せるんなら、そこはもっと彼女の気持ちとしてわかりやすくすることが万丈というキャラをもっと魅力的にできたんじゃないかなと思うのよね。
あとまあ表情が結構険しいというか、もしかしたら永尾さんが役として理解が追っついてないというのかなあ。
でな、なんでか知らんけど命がけで助けてもらったからって万丈にいきなり急接近って、それはそれでオレは大丈夫。万丈はどうしたのと言われて「デート」という戦兎の無表情っぷりはあっちゃん、自己解釈乗せすぎwwwって思ったけどw 仲良きことは美しきかな。うむ。
そんでオレの脳内スピンオフでは万丈はいつも気がつかないうちに美人の人助けしてその度に惚れられて押しかけ彼女されてんだけど、本人はまったく無自覚で次のお話の時には気がつかないうちに「やっぱ無理かも…」ってことで知らないうちに振られてて、そのたびに戦兎がニヤリ…って展開でいいですよ!(笑)
まあだいぶうろ覚えなのでツッコミポイントばかり語ってしまったけど、全体には面白かったと思えるのでいいです。もうちょっと続きは見たいなあ。