そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

新選組!!土方歳三最後の一日

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全くもう副長はカッコよすぎますヨ!(とにかくこれが全て)
リアルタイムで見てたからいろいろあやふやだけど、函館に来るまでの経緯って説明あったけ?会津のことしかやってないよね。随分はしょったなあ。まあオレも司馬遼太郎の「燃えよ剣」しか読んでませんが。あ、あと浅田次郎壬生義士伝のドラマを見たか。まあそこは問題じゃないよな。でも函館に来るまでに、もう負けても仕方ないような雰囲気にはなってたような…燃え剣だと。だって敗走の末の函館だし、途中土方は勝ってたけど幕軍自体は負けてたからさ。


そんなことはさておき、昔の回想シーンもそこそこでちょうどいい感じに入ってたし、(2時間だと思って見てたせいか一瞬総集編をやるんじゃないかとヒヤヒヤした)ぬえの話をちょっとしたポイントに持ってきてるのが上手いよな。で、結局一番強いのはぬえ=官軍だったと…。
見てるほうは負けるのが判ってるからこそ、土方が死に場所を求めてたり、榎本武揚が降伏するつもりだったりという筋立てを覆していくところが面白かったというか泣けたというか。無理を承知で官軍に徹底抗戦をしようとするも、結局兵力も勢いも官軍勝利に向いてるんだけど、最後まで諦めないという覚悟が美しいです。土方が最後ちゃんと生きるために戦ったのがよかった。


負けるのも死んじゃうのも判ってるだけに、土方と榎本が夢を語るところとかがちょっと泣ける。かなわぬ夢よ。ここの榎本と土方の会話劇とかはさすが三谷幸喜、外さないというか、あれだけでも面白いのはさすがだなあ。さすが新選組オタクというだけあって本編同様キャラも独自の解釈なのかな、ちょっとしたことでちゃんとキャラが立ってて、なんかいいよねえ。
また榎本もそうだけど大鳥圭介吹越満とかいい感じの役者さん持ってきてるし。悔しがる大鳥イイ!
榎本武揚片岡愛之助ってちょっと気になったから調べてみたら、上方歌舞伎ホープらしいですね。榎本って江戸っ子だったらしいんですけど…(笑)そういや野田英樹勝海舟にも笑ったけど、あれも江戸っ子だからあれでいいって解釈だったらしいね。本編同様奇跡のキャスティングは生きてるわけですね。


土方の死ぬところは今迄の作品の中では一番あっさりしてるような気がするけど、あれはあれでいいのかな。燃え剣みたいに馬で突っ込んでっても玉が当たらないとか、ちょっとええーっと思うし。(本で読んでると気にならないというか格好いいんだけど)
ちょっとした細かいところで結構いろいろとやられたけど、最後、島田達のところに来た永井が言った「生きて、見届けること」がちょっと胸に迫って泣きそうになった、つか泣いたんだけど、あの終わりだともうちょっと盛り上がってもいいような気はしたなあ、あと5分くれよNHK!一時間半はちょっと短すぎだね。
それにしても箱館五稜郭、ぜひいつかは行きたいところですよ。(京都新撰組ツアーは一昨年やったんで)
とても面白かったです。満足。何で去年、大河の続きの流れでやらなかったのか、NHKは。