そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

里見八犬伝

http://www.tbs.co.jp/satomi8/

義兄弟ってなんか萌えるね!←どうも信乃が壮助(佐藤隆太)を助けに来たときのことらしい
どうもこういうものの最近の流行りはアクションシーン満載なことか?思ったよりアクションが多くて結構見ごたえあったですね。
特に信乃(滝沢秀明)と現八(押尾学)の屋根上のアクションは素晴らしい!前編の見所かな。屋根以外の背景は合成だろうからそれ考えると随分奢ったシーンだね。カメラアングルも場所を考えた演出がされてて凝ってるし、ちゃんと屋根の上で戦ってるというふうに見えてたし。それ抜きにしてもタッキーみたいな見目のいい若者が生身アクションをやる様は格好いいですなー。堪能。(でもタッキーには興味なくてどちらかというと押尾の方が好き)それ以外のアクションもよかったですよ。特撮でも生身アクションが売りになってきてる感があるけど、これがスタンダードになって欲しいなあ。


VFXはこれも牙狼と同じで動き系の物(バケネコとか人が飛ぶとことか)はちょいとイマイチだったけど、単純にCGアニメーターが下手なのか演出が下手なのか。背景や合成、効果系のCGはさり気なくていいね。
ちょっとカッコイイと思ったのは村雨丸の太刀筋の軌道上に出る水滴表現。すごくツボにハマったよ。美しい〜。水滴の飛び方といいタイミングといいベストな感じ。すごいなあと思ったのは、道節(小沢征悦、征爾の息子か?)が扇谷定正を討ちにいったときのアクションで、引きのロングなのに人を切ったときだけちゃんと水しぶきが飛んでた(笑)こだわりすぎ!


あと見所はやっぱり菅野美穂の玉梓。もう壮絶というか凄みがあるというか、こういうのが出来るのはやっぱり菅野くらいか。伏姫の仲間由紀恵が霞むのは仕方ないか。というかいつもより仲間ちゃんの魅力が出てないような…ああいう高貴な役は似合うはずなのに。菅野に持っていかれたか?
キャスト的にはあとは小文吾の照英(裸!もっと脱いで!)と大角の勝地涼か。かっちんは新・愛の嵐のときにあのカワイイ子は誰かしら!?とトキメいたんで、オレ的にはちょっと育っちゃったなあって気がするんだけど、ストイックな感じがあっていいね。もうちょっと華やかになるかと思ってたんだが、まあいいか。毛野の山田優もモデルの頃が一番可愛かったけど、今は逆にカッコイイ感じだなあ。役柄かな?押尾は引退宣言しちゃったんでこれが最後の作品なのか、ああもったいない。あと小文吾の妹ぬい役の黒川智花ちゃんが上手かったんで調べてみたらまだ高校生なんだね、ビックリ。
衣装はワダエミというわりにはそれっぽいのは玉梓の黒×黄のモダンなやつと神楽団の衣装くらいかな。
あとはメイクが意外とよくて、赤口紅が下品にならずいい感じに効いててうまいなあ。いい感じの朱赤で、最近ドラマでこんな赤口紅は見たことないな。大奥のメイクとかひどかったし。あ、この赤は玉梓の呪いの色なのかな。玉梓方の軍勢も赤がメインだし、操られてるときの船虫も赤口紅だけど呪いが解けたときは普通の色に戻ってるし。玉梓も伏姫に浄化されてるときは普通のメイクだったな。こういう拘りがどうも随所にみられていいねぇ〜。


で、肝心のお話なんですが、最初がどうも判らんのよ。大体「八犬士」なのに何で八房(犬)がいないのか。意味ないジャンよ。
玉梓の逆切れで呪いをかけるのはいいんだけど、伏姫がそれを浄化させる力を持ってる理由が判らん。見落とした?まあ原作をちゃんと読んだことないんでどこまで忠実なのか判らんけど、あれでいいんか?
でもそこに目をつぶるとあとは話はしょってる割には悪くないような気がするかな。剣士たちが集まって最後の戦いに至るまで見ごたえあって面白かったです。少なくとも原作を基本設定くらいしか知らないオレには。
というか八犬伝って詰まるところ、集まるまでが面白い、見所なワケ?じゃあサムライトルーパー八犬伝をモチーフにしたアニメ)で第一部の半分以上で仲間を集めてるのは正しいんだね。


脚本は大森美香なんですね。あの悪名高いLLL(漂流教室)があるからオレ的には打率3割な脚本家だけど、ハマったときはいいよね。ランチとかきみぺとかジーンの前半とか?(随分限定的)
それにしても女性に対して厳しいのは女性脚本家だからか?船虫(ともさかりえ)の扱いとかヒドイなあ(苦笑)玉梓なんかも女性の怨念感じるよ。ああ、だから今回は女性脚本家なのかな。男が書くと多分だいぶ違ったことになるだろうなあ。玉梓の描写にすごく女性的な生々しさがあるような気がする。
それ以外にもあっさり人を切っちゃうシーンやそこでまた血糊とか結構飛んでるし、正月早々ちょいと物騒な感じはしますが、これくらいの方が見ごたえはあるのかもね。何だかやる気には満ちてるよ。キャラも前編でちゃんと立ってるし、全体的には随分生き生きとした感じと生々しい雰囲気があるかな。生々しいのは玉梓のせいかもしれないけど。
演出も思ったより凝ってて、普通の連ドラよりは手間かけて撮ってる気がしたな。割と凝ったアングルとか使ってるし。まあちょいとながらだったんで見落としてるところあるかも知れんけど、少なくともアクションシーンや合戦のシーン、田楽の舞いのシーンとかで手間を惜しんでないとは思ったけどな。


最後はあれでいいのかなー?反戦というよりは問い掛けなんだけど、「何かの犠牲なしには人は幸せになれないのいのか」みたいなのって、それってまんまジャイアントロボじゃんよ。八犬伝てそういう話でいいの?でもとにかくオレは見ごたえあって面白かったです。


原作との差異など細かいことはこちらのブログが詳しいようです。続きもも早く読みたいな。
「これってどうかな?」里見八犬伝レビュー その1 http://plaza.rakuten.co.jp/tamontei/diary/200601050000/
八房の「一つの尸より八方に」ってカコイイね!