そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

古畑任三郎ファイナル

微妙にネタバレがあるので、気になる人は見ないほうがいいかも。

第1夜「今、蘇る死」ゲスト:藤原竜也石坂浩二

うわ〜、やられたよ。そんなオチか。
どうも音弥(藤原竜也)の言動があまりにも怪しすぎるんでミエミエだなあと思ってたんだけど、そっちでしたか。音弥がキャラとして子供っぽいキャラで、完全犯罪のネタ元が子供の頃の自由研究、そっち方向に持っていってるのは判ったんだけど、引っかけだったとはね。まあ古畑のいつもの作劇からすれば最初に殺しの現場を見せた人間が犯人…という定説を利用したとも言えるのかな。まああの人のキャラは怪しいなあとは思ってたけど。
音弥が社長に就任して意気揚々と会議をするけど、いろんなアイデアがすでに検討済み、しょせん子供の机上の空論風な成り行きと、先生(石坂浩二)が古畑に食ってかかるところでちょっとあれ〜とは思ったが。先生は随分と古畑のやり方をご理解していらっしゃると。これは人間観察に優れてるという伏線かな、穿ち過ぎ?
このドラマの場合、重箱の隅をつつくのは野暮なのでドラマの成り行きのまま見ることにしてるんだけど、なかなか面白かったです。とにかく三谷にやられた。

第2夜「フェアな殺人者」ゲスト:イチロー

イチローは演技が上手すぎますヨ!なんか人間として余力がありすぎ。佇まいがいいねぇ。
一話で転職するつもりと言っていた向島さん(小林隆)はもう転職。で、腹違いの弟がイチローって、有り得なーい(笑)
それ以外は筋立てもアリバイを崩していくさまもいつも通りって感じです。が、むしろこれは三谷からのお年玉な話ですね。イチローイチロー役でドラマに出てるってだけでもスゴイのに、演技は卒がないしとにかく出ずっぱりだし、これ以上何を求めるのかと。だからむしろ話はシンプルにってことでしょうか。いやぁ〜楽しめました。素晴らしい(イチローが)
バリトンホテルは富豪刑事でも使ったとこですね。

第3夜「ラスト・ダンス」ゲスト:松嶋菜々子

古畑には悲しい女性の物語がなぜか似合うよな。ゲストが菜々子だからどうかなあと思ってたんですが、よかったですねー。菜々子は存在感としては全く問題ないんだけど演技がちょっと…だったんだけど、なんか上手くなってたような。一人二役なんだけど意地悪な役はハマるよな。浮世離れしてるからか?
犯人役で双子の姉妹ってとこでネタは判ってるよーとか言うのは野暮なので、その辺は頭の隅から追いやっとくとしても、でも設定がもうそういうオチだって判ってるんだけど、一応どうやって犯行が成立したかに持っていってるのがカモフラージュかなー。妹が姉のマンションにやって来て「始めようか」っていったセリフがずっと引っ掛かってたんだけど、結局そこだったと。
いつもウザイ今泉と有能な小男西園寺がちょうどいい具合に相殺されてたのもオレ的には程よい感じ。
菜々子が着てたライトグレーのロングコートがカッコよかったなあ。「鬼警部ブルガリ三四郎」にはただただ笑い(笑)


古畑は最初のシリーズ以外はあまり好きじゃなかったんだけど、今回のファイナルは古畑の最後の締めに相応しいエピソードだったと言うことで。しかし干支一回り分てあっという間なんだねー。