そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

仮面ライダー響鬼・最終之巻「明日なる夢」

『鬼になることだけが、俺の弟子になることじゃない』


一応大筋はそのまんまなんですが、書いて見返す暇もなく出掛けちゃったんで、いろいろ言葉が足りないとことかもう少し考えて突っ込みたかったところを補足してます。というかなんか脳内補完ばかりになったような気もするけど。響鬼の二次創作やってる気分になったよ(笑)


京介が!京介が鬼になったよ!!
思わず涙が出そうになったよ!オレは思っていたより京介が好きだったらしいな。よかったなあ、京介……(オレは京介のママンだよ…)


案の定オロチ現象は、冒頭数分だけであっさり終結。さっくり一年後とか言ってますよ。そういやオレは大して気にしてなかったけど、最初の頃ネットの感想なんかで、鬼の人たちのプロフィールが2005年時点で生年月日と実年齢が合わないのはなんで〜とか言ってなかったっけ?てことはオレ達が見てた鬼の人達の戦いの記録は2004年のことだったってこと?じゃあ最初から最終回は一年後のつもりだったってことなのかな。(まあどっちでもいいや)
それよりも結局オロチってのは何だったのか?というよりそれはもうどうでもいいんだが、やっぱり46話でオロチ現象が一般人を襲う描写があったんなら社会的に魔化魍や今回のオロチが一般社会に対してどういう影響を及ぼしたのかは、もうちょっとだけでいいから欲しかったところ。
そういう意味で考えると、この世界の描写として前半では比較的一般人との関わりが描かれていたんですが(要するに巷の猛士支援者たち)、後半になってからは描くべきことが変わったせいでその辺の描写にあまり時間を費やさなくなったのは残念ですね。
これはスタッフ変更云々でなく、番組の初期にそういう世界観説明をしておき後半はその前提のもとでドラマを作るのは、作劇的な暗黙の了解があるにしても、オロチ現象がどういうものかは説明する必要があるわけで、その辺を放棄したことについてはやっぱりダメだと思うのです。もし一般社会に関係のない非日常部分での出来事とするのなら、46話の描写はむしろないほうがいいと思うのですね。


で、オロチのときに袂を分かったヒビキさんと明日夢はそれっきりだったんだね。たちばなのバイトも結局辞めちゃってるし、あの感じじゃどうもおやっさん以外には何も言わなかったのかなー?おやっさんはなんか聞いてそうな感じだけど。
まあ一年経って、誰よ?と思うくらい積極的な明日夢、ヒビキさんたち鬼の世界の人達のことを敢えて封印して、無理やり現実世界の自分のやることだけを考えるようにしてきた…ってのも何となく判る気がするし。(大人になるとよく判るんだよ、そう言うのが)手の届かないブドウは酸っぱいブドウってことかな。
『ヒビキさんとのことは思い出かなあ…、オレはオレで頑張ってるし』って、もう明らかに虚勢というか、そういって自分を納得させてるだけっていうか、それはやっぱり本当に気持ちが解決されたワケじゃないから、あきらに聞かれても言い淀むんだよな。(というかそういうあきらはどうなんだ?)

明日夢母がいきなり本当にやりたいことを聞いてくるのは最初唐突かなと思ったけど、あんなに交流が合ったヒビキさんたちの話をしなくなって医者になりたいといって勉強に励んでる息子を見てたら、ある程度何かあったと思うのが普通かな。そう聞いたのはたまたまかもしれないけど、ひょっとしたらヒビキさんが明日夢のバイト先に顔を出したのは郁子から聞いたからかもしれないと思ったり。まあこの辺脳内補完ですが。
もともと郁子は明日夢が将来何になるかよりどう生きるかのほうが重要だと思ってたから、ちょっと心配になったのかしらね。いいお母さんだ。


で、明日夢坊ちゃん、京介ともどうもやっぱりパネルシアター乱入以来会ってなかったみたいだけど、結局京介は学校辞めて鬼の修業に邁進?ヒビキさんはあんなに学校へ行けって言ってたのにな。でも京介のあの剣幕からすると、鬼の修業を実質的に辞めちゃったことになる明日夢への憤りで学校に行きながら鬼の修業なんて悠長なことやってられないだろうしそもそも同じクラスの明日夢には会いたくないだろうしなあ。(脳内補完ばかりでスマンな)
いいけどヒビキさんと京介、隙を見せたらいつ襲ってくるかもしれない弟子とキャンプなんて、緊張感溢れてて楽しそう!(笑)ひょっとしたら猛士内でも珍しい師弟として有名かもよ。
そんな京介のところにピンチに陥った明日夢からのSOSコール。ヒビキさんをと言われてるのに自ら赴く京介。いい奴だ!普通あんな別れ方してたら来てくれないぞ。京介は成長したなあ。
医者志望と聞いて口だけじゃなく行動でもそれが実践されてることが判って京介も明日夢を認めてくれたようで、二人ともよかったなあって感じ。
「安達」と「桐矢くん」だった呼び方が、ちゃんと本気で自分のやりたいことをやっている明日夢に対してやっと京介の中で明日夢が対等になったのか、『許したわけじゃない』と言っていたのに自分から「明日夢」と名前で呼びかけるのがいいね。明日夢もすかさず「京介」だったし、響鬼世界では下の名前を呼ぶということは相手を認めるってことなのかな。この辺以外と丁寧にやってくれたお陰で唐突な感じもしなかったしね。


で、あの運動音痴だった京介が生身で魔化魍に立ち向かって行くなんて(しかもそれなり戦えてるし)感動だよ。やられちゃったけどね。
ああそして、それなりに鍛えてる明日夢とは鍛え方が違うんだよと、魔化魍に立ち向かっていき変身する京介!ここでかかったBGMが「始まりの君へ」だったということも自分的に盛り上がりポイントだったってのもありますね(結構音楽で情動が左右されるんで)この歌は明日夢の歌だと思ってたけどこの際京介の歌でもいいよ。明日夢には「少年よ」があるからさ。
京介が鬼として独り立ちしたらどんな鬼名になるのか興味あるところ。いいけど京介のママは息子が鬼になったことはどう思ってんのかな?まあダンナが消防士だから理解はあるかもしれないけどそれで命を落としてるんだしなあ。
それはさておき、威吹鬼轟鬼が加勢に来たけど巨大魔化魍登場に真打ちひびきさん登場!『待たせたな!』いきなり響鬼装甲になるとこカッコいー!
京介がいつの間にか服着ててあれっと思ったけど、そういや移動のときにでかいリュック担いでたよな。鬼はいろいろ大変だ。早く燃えない下着くらい作ってやれよ>猛士
最終回の魔化魍はなんだかよく判らん奴。え、サトリなの?
「そこでヨブコですよ!」←最近のオレと妹の流行り。最後にあんな変な魔化魍出すくらいならヨブコでいいよ。山の中だとヨブコで、街中だとカシャ。オレあの二体、大好きなんだけどなあ。


ということで、自分自身将来に対して明確な目的を持っていなかった明日夢が、一年経ってそれなりに自分のやってることに自信を持てるようになり、自分自身に向き合えたこのラストはいい終わり方だったと思います。というかヒビキさんに憧れるところから始まった明日夢の自分探しだったけど、自分とヒビキさんは違うんだということが判ったという状態がやっと対等ということなのかな。
屋久島の朝日で始まった明日夢とヒビキの関係が、夕日の海岸でもう一度始まる。沈む夕日は始まる明日への連想か。
そんな感じで明日夢の成長の物語は一年かけて自分を見つけ出し、更によく生きるというスタートラインに立つところで番組は終わったワケですね。(なんだか判らないうちに自然消滅しちゃったカップルが久しぶりに会ってよりを戻した…みたいに見える気がしなくもないけどな・苦笑)
物語としてはキレイにまとまってよかったな…とは思うんだけど、違和感あるのがヒビキさんのセリフ。
明日夢はやっと自分自身が「善く生きる」ということを自分の中で理解・納得したのに、『よろしくな、シュッ』はいいけど、『俺についてこい』とか『俺のそばで自分らしく生きてみなよ』ってどういうことですか?いやいやヒビキさん、明日夢の行く道を認めてやってくれよな。意図不明だよ。


それにしても洋館の男女のオチは、らしいといえばらしいなあ。
結局スーパー童子と姫が自我を持ったのと同じように、洋館の男女もそうだった…とは。とすると洋装の男女もそうだという可能性もあるわけで、結局はこの二人もひょっとしたら魔化魍(というかナチュラルボーンの姫と童子)と同じく自然発生的に生まれて自我を持ち、ああいう存在になったのかな。それじゃ鬼の仕事と同じように始まりも終わりもない無限ループなあのオチは納得かも。
あ、洋装の男はチャーリーとチョコレート工場〜のウォンカさんに似てるよな?ってことで洋館の男女にあげてたのはチョコなんだよ。(いろいろ台無し!)


あと自分で突っ込んだから更に突っ込んどくとこの坂本監督の3話分で、服の色が鬼の人達は主に黒、日常の側の人は白だったんだけど(これは結構徹底してるからちゃんとそういう意図なんだね)、今回明日夢が黒のコート着てるんだよね。まあこの時点で最後は鬼の側に戻るってことは示唆されてたのかも。ちなみに途中の1話目の回想もヒビキは黒、明日夢は白だった。最後のヒビキさんの革コートも1話と同じですね。
とこんなところで。


最後にヒビキさん、携帯持てよ!


以下ちょっとヒドイ想像をしてしまったんで、夢オチが嫌いな人は読まないで下さい〜。

ヒドイ夢オチ

まあそんなオレの感想はさておき、ウチで改めて家人と妹で響鬼の話をしたところ、結局夢オチかい?ということに。(いや、なってないなってないw)
えーとですね、ムカデみたいな巨大魔化魍をセイバーで真っ二つにしたときに明日夢も巻き込まれて死んじゃったんですよ。そしてそのまま夢の世界へ…(ヒビキさんの声がエコーがかかってたから?)夕焼けの海岸で目覚めたシーンは明日夢の夢で、そこは日が沈む国、つまりすでに彼岸の国だったのだ!そう、あれは明日夢がもう一度ヒビキさんの弟子になることが出来たら…という願望で、死にゆく明日夢が死ぬ間際に見た夢、それがあのシーンだった……って、オレと家人でそういう話にしちゃったら、妹にお前らはダークすぎると言われた。まあ仕事柄いろんなパターンのお話をすぐに考えられるのがオレ達ですから。どっとはらい


…とまあ、それは冗談で〜と思ってたんですが、改めて見返してみると、あのシーン全体のセリフにエコーかかってませんか?
山の中で戦ってたのに何で海岸?というのは置いとくとしても、夢オチとまでは言わないけどホントに明日夢とヒビキさんの心象風景だったらどうしよう? Σ('◇')はっ「明日なる夢」って、夢オチ?ええっ!?(いや、ありえねーだろ、それは・笑)