そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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神はサイコロを振らない#9

http://www.ntv.co.jp/saikoro/
最終回。意外とあっさりした終わり方だった。でもこの番組のテイストを考えるとこれでいいのかもしれない。
甲斐弟が設計した「先進波通信」の送信機を甲斐兄が作って402便消失を防ごうとしたけど、結局先週も言ってた通り、今いないということは10年前には助からなかったということで、最後の瞬間、402便の乗客達はひっそりと消えていってしまった。
(先進波通信が何なのか殆ど説明されてないから何をしようとしたのかよく判らなかったが、どうやら2006年から消える瞬間に過去へ送った通信を10年前の消える直前に同じ通信機で受信しようとしたってことでいいのかな。でも本当に送れるのかどうかも判らないし装置が作動したのかどうかも判らない、そもそも装置は過去へ持っていけないんではなかったっけ?とすれば回収された装置が受信を記録してないのは当たり前だと思うんだが、その辺どうなのか?まあこのドラマにおいては大した問題じゃないけどさ)
神はサイコロを振らない》のが全ては偶然ではなく必然であるとうことであるなら、彼らにとっての必然て何だったんだろうか。10年前の事故では確か402便の残がいは発見されてなかったはずだけど、亡くなったわけではなく何だか判らない物理法則の落とし穴にはまってしまった人々と関係者に対しての、神様の埋め合わせみたいなもんか?この10日間は。等価じゃない質量保存の法則?

最後の最後で甲斐兄の心情も吐露されて、ヤス子といい甲斐さんといい、人のためとは言いながら実は自分ためでもあったんだけど、残された遺族のために目一杯頑張ってきた人への労いがあってよかった。またここで本部長が器の大きさを見せてるね。
とにかく甲斐さんも弟と過ごす時間が取れたし、ヤス子はテツよりもやっぱり亜紀といるべきだったと思うから、いきなり甲斐さんがテツに長崎に行けといっても別にいいよ。細かいことは書かないけど、みんながちゃんと納得できるシチュエーションで消えていけたのはよかったんじゃないかなあ。
菊坊と亜紀の「オレのことは忘れて下さい」は、ベタだけど捻ってて良い告白シーンだった。菊坊は遺族というわけじゃなかったけど、この一件に関わって今の自分を変えられたんだし、亜紀とは恋人というほどハッキリし関係じゃなかったけど、他の遺族同様亜紀が残していったものは大きかったんだなーと思うと、やはり402便の人たちが時空を越えてやって来たことは何かしら意味が在ったんだね。
結局最後はパラレルワールドオチ?そもそも、マイクロブラックホールに飲み込まれたと思っていた402便はそうではなく、マイクロブラックホールの影響で出来た時空の歪みに紛れ込んだってことでいいのか?(衝突の3分前ってそういうことだよな)加藤教授の理論だとマイクロブラックホールに飲み込まれた402便の残がいはどこかに吐きだされないといけないってことだよね。だから残がいが発見されなかったということはマイクロブラックホールに飲み込まれたわけじゃないから、別の世界に現われて亜紀が手紙に書いた通り402便の人が助かった世界というのもあるのかもしれないってことか。そう考えられるということでは、かなり救いのあるラストだったよ。