そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ウルトラマンマックスサントラvol.1・2

ウルトラマンマックス オリジナル・サウンドトラック

ウルトラマンマックス オリジナル・サウンドトラック


ウルトラマンマックス オリジナル・サウンドトラック Vol.2

ウルトラマンマックス オリジナル・サウンドトラック Vol.2

買いましたよ!グアム行く前に届いたからセイザーとこれを持っていってグルグル聴いてました。お陰で未だ頭の中にマックスのBGMが鳴ってます(笑)
1と2、2枚買ったけどどちらか1枚だけ〜というのなら、劇中使用曲の多い1の方が満足感あり。
1のブックレットの八木毅Pによれば、特撮作品での配島邦明(はいしまくにあき・ハイの字が出ないので似た字で)氏の起用は初めてらしく、その辺はちょっと意外。オタク的には「ナイトヘッド」の昔から知ってたしアニメは「スプリガン」に参加してたんでとっくになんかやってるとばかり思ってたよ。*1
ということで、それなりキャリアのある作曲家が新ジャンルで仕事するときは、何となくですがその人の個性がかなり強烈に出るなあと思ってるんですが*2、このサントラもそんな感じ。たまたま今カブトもやってますが、そっちとは明らかにイメージが違いますね。


ちょっと普通のサントラと違うとこは、BGMのオーダーと構成がキャラ別シーン別でなく、何となく各話のイメージに沿ってるってとこでしょうか。もちろんメインのマックスとかDASHのテーマはあるんだけどキャラや感情でタイトルがついてないんですね。これはマックスの全体の構成が完全1話完結だったからかなあ。
元々1分前後の曲ばかり集めたBGM集なるものはあまり好きではないのだけど、これの場合そういう各エピソードのイメージ曲の集合みたいな構成なので仕方ないかな。バラエティに富んでて、そのエピソードをイメージしやすいといえばそうなんだけど。
この人の音楽はいつもわりと簡単な音の連なりでメロディーを作ってるような印象なんですが、マックスの場合はそれが圧倒的に美しいメロディーになってます。音楽Pの熊田氏はスリリングだったりスケール感だったり力強さを…と評してますが、全体から受ける感じはメロディーの美しさのせいか「望郷」感を感じますね。何つーか、日曜の夕方にFMで小野リサを聴いてるようなサウージ・サウダージな感じ。ウルトラマンというものは故郷の星を遠く離れて地球に一人…なので、自分で言っといて何ですが、それもあながち間違ってないような。
とにかくどの曲を聴いていても何かしら懐かしいというよりは、遥か星の彼方への憧憬の念を呼び起こさせるようなイメージがあって、ついついM78星雲に帰ってしまったマックスに想いを馳せてしまいますよ。


1の方にDASHやUDFのテーマ、マックスの基本のテーマ曲など、劇中の定番曲が多めに入ってるせいで2の方はちょっとインパクトに欠けるんですが、その分(といっていいかどうか)12話で出てきたヘビメタロックバンド「BAD SCANNERS」のメジャーデビュー曲(笑)が入ってます。ブックレットの裏も彼らだし(笑)音楽Pによれば彼らは高橋ヨシロウ氏率いる「ACTION」というバンドで、その昔円谷とは一緒に仕事をしたこともあるベテランミュージシャンらしいです。ちょうど番組出演時は16年ぶりのアルバム製作中だったとか。
一枚ずつ聴くと何か足りないような気になるんで、出来ればiPodかなんかに入れて両方続けて聴きたいですね。

あと、この人を呼んできたのはホーリーランドつながりで金子監督らしいです。ブックレットで「ハイシマさんはユーモラスな人で…」とコメントを寄せてるんですが、次ページからのハイシマ氏による楽曲解説(2では「楽曲解体説明書」になってる)を見ると、ユーモアというより変、むしろ電波?といっていいほどの詩的な一行コメントをしてて、どうにも怪しそうな人です(笑)

*1:結構キャリアはあるし「世にも奇妙な物語」のテーマ曲は有名なはずなのに、家人も名前は知らないと言ってたんでそんなもんなのか?一応音楽が趣味でマスコミ系の仕事してるのに。何でも知ってる?ウチの妹も今更ながらにそんなこと言ってるし。(奴はナイトヘッドがそうなのは知ってたけど世にも〜がそうなのは知らなかったらしい。ええっ?)

*2:私見ですが朝川朋之とか和田薫鷲巣詩郎、ちょっと古めで若草恵など