そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

轟轟戦隊ボウケンジャー#12「ハーメルンの笛」

『私は無謀な冒険はしませんから』


今まで大ざっぱだったキャラの描写がちょっと丁寧になった気がする。さくら姐さんの話だけどみんなちゃんとキャラが立ってるよ。
結局ボウケンジャーの何が問題だったかというとキャラが全く立っていないってことだと思うんだけど、子供向けで1にも2にも3にもキャラ優先の戦隊モノで、あの序盤のキャラ立て(というか全く立っていない)は無理があったってことだよな。子供相手にセリフで説明されても判んないよ、行動で見せてくれないと。
先週今週と面白かったんだけど、今週は脚本小林靖子。小林女史より會川昇が能力が劣ってるかというとそういうことではなく単に向き不向きの問題だと思うなー。會川さんは井上さんみたいに強烈な個性でキャラを描写するタイプじゃなく、すでにあるキャラを使って話を展開させるのに向いてるだけだよな。そういう意味で、すでに1クール分あるキャラ描写で話を考えることが出来る小林さんの話が面白いのは彼女の実力を考えると当然でしょう…という感じなんですが〜と、まあ一応會川さんを擁護してみました(笑)


話の方は常に冷静な判断をするさくらに、感情でものを言う菜月と真墨が反対してフェミニスト蒼太が菜月一人じゃ…と判りやすい。菜月とさくらを庇うチーフカッコイイ!オレもチーフに庇われたい!(笑)
最近ますます頼りになるチーフはいいねぇ。さくらをフォローするとことのギャップもイイ(笑)
女の子二人で助けに行く必然性もあるし全くストレスなし。戦闘のプロさくら姐さんが菜月を足手まといだと思わず、当たり前のように一緒に風のシズカのアジトに乗り込んでいくのも好感が持てる展開ですね。
話はさくらさんの話だけど、実は菜月の主観。こうして菜月と仲間との絆を強めるエピソードがあるとそのうち菜月の過去が判ってからスゴイどんでん返しがありそうだなあ。この辺はそれこそ會川さんの十八番じゃないか?
『私的には80%の安全は確保してあったんです』さくらさんは冷静・冷徹なコンピューターの参謀タイプってわけじゃなく、状況に応じた判断が出来る作戦司令官ってことですね。だってチーフがただの冒険馬鹿じゃ、さくらさんがやっぱ司令官だよなー(笑)危険も計算しながら行動できるところがさすがさくらさん。


細かいとこだけどボウケンスーツのメットのヘッドランプが光るのがいいね。
あとは青黒黄色で話ながら食事するシーン。可愛げのない女性は好みじゃない蒼太。一生懸命チャーハンのグリンピースを除けてる真墨。菜月の意見を代弁してくれたからと豆取りを手伝ってあげるけど(真墨大喜び)さくらさんみたいには成れないと揶揄されて折角取った豆を戻す菜月。キャラ立てってこういう些細なことなんだよな。
ところでふと思ったんだが、今回のプレシャスは子供の命と引き換えに何か巨大な力を手に入れるもの。今までもいまいちプレシャスの使い道ってハッキリしないものが多かったんだけど、何か強大な力って…。
ゴードンの心臓や発明家の写本みたいにそれが何か判ってるものなら特に疑問にも思わないんだけど、今回みたいな感じで、あまり深く掘り下げてないけどこういうプレシャスも有りってのを見せることで、ひょっとして後半、何か判らない強大な力をサージェスとネガティブで手に入れようとする話になったりしないかな?力はひとつだけどそこへ至るための鍵になるプレシャスがいくつかあるみたいな感じで。そしたらそれはそれでまた面白そうなんだけどー?


予告。ゲストがかわいい。蒼太の女好き度はどれ程のものなのか。そういやこのチームってストイックなキャラいないなあ。
30戦隊大全集・1985年「電撃戦隊チェンジマン
ちょうどこの辺から戦隊成熟期じゃないかな、世代的にも特オタ、特撮系同人誌やってる友達はこのあたりから。細かいことは覚えてないけどかなり良エピソードが多くたぶんこれは戦隊の中でも傑作に入るんではないかな。味方の設定も敵の設定もバランス良くなってきて、特に敵のゴズマは出渕テイスト全開、女性の姿に男声のシーマとか黒田福美の女王アハメスといろんなドラマがあった気がする。かなり夢中で見てたかな。
紹介にもあったように5人で合体武器(パワーバズーカ)を撃つという攻撃シチュエーションを作ったのもこの作品から。盛り上がるんだよね。ギョダーイが結構カワイイ。そういやこういう宇宙侵略する敵って最近あまりないね。戦隊のこういう荒唐無稽な設定って戦隊ならではというか、好きだったんだけどなあ。