そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

天道 is オンリーワン

感想ではたまにいろいろ引っ掛かるところが有りつつも、基本的に面白ければいいやと思ってるんで大抵のことは脳内補完してるんですが、やっぱり気になる米村天道と井上天道の違い。15・16話はこの間の11・12話ほどじゃなかったけど(自分で書いといて忘れてた→「天敵現る?」)それでも東京タワーをバックに『世界人口60億人の中で一番優れているのがこの俺だ』と言う俺様天道様はそれちょっと違うだろ?と思ったり。
そう思ってたらちょうど心に響くブログの考察が有りまして、いろいろあるんだけどその中で今週の分から抜粋させていただきます。

敏樹様の場合、天道が正しくあるためには、それを正しいと明らかにする描写がまず必要で、それ故に周りの誰かがヘタレてたり、勝負の要素が持ち込まれたりする。一方米村さんは、天道がやることは必ず正しいのだから、結局周囲は認めるしかないという描写になり。周りが認めたという空気は最終的には必要になるけど、その前は敢えて周りのほうが正しいように見せたりする。敏樹様の天道は型破りだが常識外れではなく、米さんの天道は常識外れだが型は破らないんだよな。

こちらはパスエリア内のブログでリンク張れないんで内容だけ引用させていただきました。(先方には許可済み)


なるほどと思ったのは米村天道はオンリーワンだが井上天道はナンバーワンであると言うこと。

天道は天才だけど、一番であることにこだわりは特にないはずで。(ひよりんの料理は素直に認めるし、矢車さんの麻婆豆腐だって旨けりゃ旨いと素直に言う)
(中略)
天道という人は、ベストワンじゃなくてオンリーワンな人だと思うのね。「それは俺が一番だ」というのと、「そんなことができるのは俺しかいない」というのは違うと思う。(※注:ベストワン→ナンバーワンてことでした…とフォローあり)

言われてみれば確かにそうで、井上氏の書く天道はvs風間の時を引き合いに出すまでもなくどちらがモテるかとモテ勝負をしたり、当たりが出るまでスクラッチに拘ったり、非常に判りやすく勝ち負けを競っていますね。今回は全ての人類の中で一番優れていると言ってみたり、あえて他人を引きあいに出すことで自分を持ち上げているナンバーワン指向/思考の天道様。11話の最初の時に思った「ただの自信家の人」という印象は間違ってなかったんだなあと。
それと比べると米村天道は何時如何なるときでも自分が世界の中心であると思っていて、そのための努力を怠らない、常に自分の理想とするところを目指し、オンリーワンであることを良しとする人間で、周りがそれに対してどう思っていようが気にしない、まさに太陽であると自称するに相応しいキャラなワケです。
自分が偉いのはなぜか、それは天に選ばれたからだ、という理屈は一見おかしいけど、誰かと比べることも何かを貶めることもなく、それでも自分が一番なのは誰から見ても明白、自明の理だと言う天道様がステキなわけですよ!
太陽は天空でナンバーワンなわけではなくオンリーワンだから得難い魅力があるんですね。だって太陽のような恒星は宇宙に文字通り星の数ほどあるけれど、地球を照らしている恒星は太陽だけなんですよね。そういう意味でも8話で天道が矢車に言った『星がどれだけ輝いても、太陽には敵わんぞ』というのは言い得て妙だと思ったわけで、地球から見れば太陽こそオンリーワンな存在なわけなんですよね。
周りと比べて一番な俺様キャラは結構居がちだけど、自分の理想を体現すべく不断の努力をする俺様キャラ、他のものと比べなくても自分こそが一番であるといい、それに相応しい振る舞いをするキャラだからこそ天道は他のキャラにない魅力があったわけで、そこにシビレル憧れるーってことなんですよ。


あとは米村さんと井上さんの天道の描写の違いについての考察で「米村天道は蟹座っぽい」というのがあって、それもなんか納得した感じ。(と思ってたんだけど、引用元を確認したら「米村さんは蟹座っぽい」でした。失礼!なんかいろいろ脳内補完してたよ←追記)
自分が蟹座だからそんなことおこがましくて言えないんだけど、妙に天道の行動にシンパシーを感じていたのはそういうことか?と思ったり。(ちなみにそのブロガーの方は蟹座ではなく蟹座の友達がたくさんいる方らしい)
天道のあの性格、もちろんあんな俺様ではないけれど、身内にはいろいろしてやるけどそれ以外は知ったこっちゃないというところとか、適当に突き放して放置して自分で何かをしようとしない限り手助けしてやらないところとか、すごくよく判るんですよ(笑)
ライダーキャラのプロフィールって例年、キャストの性格を反映するためか大抵はキャストのプロフィールと被ってることが多いんですが(余談ですがそれゆえ剣の時の剣崎と始はすごくよく判った。逆によく判らんのが555と響鬼)天道って今のところ水嶋ヒロ牡羊座の性格はあまり出てないような。まああんなの普通では有り得ないキャラだしなあ。水嶋くん佐藤くん共にAB型だって言うのはすごくよく判るんだけど(笑)
公式(15話)の井上≒天道というのも、一部で人となりを参考にしたといってるだけでああいう行動様式の性格だとは言ってないしね。(でもどちらかというと井上氏は豪放磊落(ごうほうらいらく)だと思うのですが。話だけ聞いてると)


ちなみにこのブロガーさんも井上ファンで白倉信者らしいんですが、このカブトにおいての井上天道は許容範囲外ということで、かなり違和感があるようです。
とにかくオレは最初の時から井上天道には違和感があって、なぜなのか何となくは判るんだけどこうスッキリしないモヤモヤ感があったんですが、この「米村天道はオンリーワンだが井上天道はナンバーワン」という考え方をしてみるとスッキリしたというか、目の前が開けた感じです。
(これについては実は脚本だけのせいではなく監督の意図で違ってくるんではないかという可能性もあるんですが、その辺はまた別の機会に)
だって最初の頃のあの描写だから天道が好きになったんであって、ただの自信家な人は好きじゃないんだもん。そういうことです。


追記:一応更なる天道様への考察→16話の考察「天道はツンデレじゃないかも?」「ワームが許されないわけ」