そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

超星艦隊セイザーX#38「友情は時空を越えて…」

『俺がお前たちに伝えたいことはただ一つ、素敵な未来を作ってくれ』


ああ終わっちゃった…。思ったよりアッサリめの最終回だったかなあ。
正直言えばもうちょっと詰め込めるんじゃないかというか、その辺前半が特にちょっともの足りないと思ったのは確かだけど、見返したらどうでもよくなった。いいよこれで。むしろこの方がセイザーらしいというか「何と気持ちのいい連中だろう」とか言いたくなるよな爽やかな最終回でした。


でも一応もの足りないとこを突っ込んでみる。
前半Aパート、ブラックライオ(精神体のネオデスカル)との最終決戦なのに話の密度もそうだけど演出がイマイチで、ライオ対ブラックライオのアクションが面白味に欠けるのが残念なところ。前回でやり尽くしたのか?カット割りと全体のテンポが悪し。
久しぶりに出てきたあの二人の子供も活かされてない、というより1話に出てたから最後にも…は判るんだけど、左側の子が「もうダメだ」って言っとかないと「信じてたよ!」「……」にならないのに。切ったのか?
あと結局なんだったのか判らないバーダー船長。最後に今度こそ秘密を明かしてくれると思ったのにー。


前回ネオデスカルが突然理想の世界を言い出して、実は感動したのとは別に「はぁ?」っと思ってたんですが、そもそもこの作品では悪=ネオデスカルをちゃんと描いてなかったのが最後にカタルシスを欠いた原因ですよね。そのせいで「悪を倒して大団円」という満足感が思ったほどないままに終わったというところでしょうか。この辺ネオデスカルの設定の無理さ(ああいう理想を掲げた敵を悪だということの難しさ)もあって、なんかあったのかなあって思ったり。
これはこの最後の展開だけのことじゃなく、ちょっとネオデスカルには思う所あるので総括ででもと思うのですが、よくありがちな最終決戦、主人公と敵がガチで戦ったあと肉体を捨て精神体となったラスボスにみんなで立ち向かう…という本当に最後のラストバトルな図式なんだけど、そもそも肉体のあるネオデスカルとの直接対決での大ラストバトルがなかったのが原因かなあ。ダークゲランを倒すこと(ロボ戦)とネオデスカルとの決着を一緒にしたのがなんか誤魔化された感じ。これはこれで盛り上がってるんだけど実感がないというか。
前回ネオデスカル艦が落ちる間際のたっくんとの攻防をもう少し描き込んで、バレーダもそれに巻き込まれて死んだとかならもっと盛り上がったはずなのにと思うとちょっと勿体ないというか残念。ネオデスカルがブラックライオの姿を取るのも何かの暗示かと思ったけど、その辺も特に突込みはないまま。
ただ第3部でネオデスカルのことを全く描いてないからこれはこれでまあいいかと思うので、良しとしたいです。バーダー船長のことといい(絶対ネオデスカル絡みだと思ったんだけどなあ)中途半端にはやりたくなかったのかな?
あとはネオデスカルを倒したことで闇が去り、コスモカプセルに願うのはそもそもの原因を断つことというのが、何に対しての解決なのかが判りにくいものその一因かな。


後半Bパート、前半で感じたテンポの悪さはあまり気にならなかったから、これは監督の向き不向きの問題なのか。
戦いが終わってコスモカプセルに「コスモカプセル消滅」を願うと、未来は変わったけれどコスモカプセルは消えなかった。コスモカプセルは消滅しないとか意志があるのは何故なのかとか、この辺はもうそういうものだということでいいのか。いいんだろうな。コスモカプセルに選ばれた戦士だからといって特に何かあるわけじゃないのもセイザーXってことか。
どうもネオデスカルやバーダー船長、コスモカプセルのことといい、林氏の中にはもっと違ったセイザーワールドがあるんでしょうかねー?どう見たって宇宙叙事詩だもんな。外伝としてノベライズとかしてくれんものか。

未来が変わったということで宇宙海賊の侵略の歴史は完全になくなり、シャーク隊長は消滅しちゃったよ。レミーに言葉をかけるあたりから、判っちゃいるけどもう涙が止まりません。戦艦やロボットが消えてしまったのはシャーク隊長が作ったものだからかな、てことは未来の反乱軍の設備もみんな消えてしまったんだろうけど(通信が途切れたってそういうことだよな)、それってシャーク隊長の痕跡もなくなったみたいでなんだか寂しいな。(G2はレミーが造ったものだから残ったんだと思うけど)
そして安藤家に集う人々。
3将軍たちは宇宙へ。面白くていいヤツだった宇宙海賊たちよさらば。
『これからは宇宙を飛び回って、腹が減ったらそこらの星で降りて、飯をふんだくって生活していくんだ!』『それが宇宙海賊ってんだよ!』久しぶりにたっくんのツッコミ(それは成長じゃねーよ)にカッコいいことを言わずに消えてしまったブレアード(笑)
「友達」っていいね。よく考えたら普通に宇宙人がいる世界なんだな。スピンアウトが出来そうだよ、ぜひやって欲しい!
あ、忘れてたわけじゃないけど初っぱなのアドとケインに混じって「エックス!装着!」をするブレアード!もう何も言うまい。ブレアードよ永遠なれ(笑)
ゴルドとアド『お前の艦長であったことを誇りに思う』泣ける。大学芋屋はどこにあるのか。
ケインはちゃんと未来の家族の所に帰れたんだよな。よかったよかった。やっぱり絶対ってことはなかったな、泣ける。アイン・ツバイン、なんでタオル持ってるのかと思った。タオルだけ残ってて泣ける。
アドは今のビオード星に。少なくともアドと会うことは出来るんだけど、もう会うことはないんだろうな。泣ける。
みんなそれぞれコスモカプセルの力によって別の時空に消えていき、安藤家には拓人とレミーが残ったと。たっくんはイギリスで夢を叶えるんだよな。別れの際にいつも通りに作業をしている宗二郎とのやり取りがまた泣ける。
やっぱりきっといつも通りなバイト帰りのレミー。『安藤家はお前に頼んだ!』ってたっくんそれプロポーズ。どうもラブラブな二人は(今度は「拓人」って呼んじゃダメなんだ!)これから素晴しい未来を創っていくんでしょう。
『ただいま!』『いってきます!』
ああ本当に9ヶ月ありがとう!セイザーX


最後の一言。『すてきな未来をみんなでつくろう!』