http://hicbc.com/tv/mebius/main.htm
『大丈夫だ、君は強い人になる。僕は知ってる』
エエ話や。大浦龍宇一の宇宙人(アンヘル星人)ってのもなんか飄々としてて人外っぽくていいねー。
今回はマリナの過去の思い出と聴覚が優れてるって能力と、なんだかホンワカした恋の芽生えみたいなものが上手く絡んでて、切ないねえ。あのカタツムリみたいな怪獣は今じゃなくて過去にいたのか?なぜマリナの過去を狙ったのかとか、その辺ちとよく判らんかった。みんながイメージする「昔」とマリナのはっきりとした過去の欠落でマリナの方を具現化したのかしらん?ていうか、イメージじゃなく完全に過去の世界に戻ってたよな?よく判らんけどまあいいや。
なんか好きなのが、マリナとトーリ(なんでOPテロップ、トーリだけ"桐李"なのかなー?)が出会ったときに、マリナは忘れてはいたけどすでに過去に出会ってるから懐かしく思い、トーリの方はまだ出会ってないからマリナのことは知らないんだけど、過去で子供時代のマリナに会ってそれにはっと気がつくところです。なんか、タイムスリップモノのジュブナイルの王道展開って感じですごく萌える。これでトーリが死ななかったらマリナといい感じになって、メデタシメデタシだったんだけどなあ。でも白い鳥のような本体に戻ってマリナを助けるところが幻想的だったり、ハンカチの思い出とか、あとカフスボタンも持ってるんだよなあ?なんだかいろいろ甘酸っぱい話でよかった…と思ったら太田愛脚本。この話は好きかも。トーリがマリナに何もかも夢なんだ、って言い聞かせるのも好きだなー。
とにかくここの時代の画面が幻想的で綺麗なのもいいね。大きな月をバックに対峙するトーリとマリナとか、月を背に弧を描いて現れるメビウスとかさ。
トーリがマリナを慰める言葉、大切な人が亡くなったことを受け入れるためには時間がかかる、『悲しむのは弱いことじゃない、だから今はいっぱい泣いていいんだ』というのが地球に辿り着けたのが自分一人で『地球は僕の第2の母星です』というトーリだから説得力ある…というより切なくて泣ける。
トーリが死ぬとこといい、脚本もいいんだけど演出が全体的に美しくまとまってて幻想的なのがいいのかも。
『会えなくても大切な人はそばにいてくれる。子供の頃、あなたがそう教えてくれた。トーリ、忘れない』これも何とも美しくも哀しい、いい締めですな。
あ、トーリが撃たれた瞬間のマリナの子役の人の表情がすごくよかった。
過去の時代にミライやメビウスがいることを全く疑問に思ってないのは、過去だと知って自分の少女時代を見てしまった直後は気が動転してるから日常馴染んだものを目にしても特に疑問は抱かない…でいいけど、(変な例えだけど方が凝りすぎて腰痛に気がつかない…みたいな感じか?)あとで絶対おかしいと思うよな?そのあたり完全にスルーだったけど。これがトーリの『人間でなければ信じてもらえませんか』にのちのち掛ってきたらすごいんだけどな。
オレの印象だけかも知れんがどうもマリナって影が薄くて、普段も攻撃に参加してるんだかしてないんだか印象に残らないんだけど、今回みたいに仲間を当てに出来なくても怪獣相手に怯まずにメビウスを援護するところは、やっぱりカッコいいよな。ていうか初めてカッコよく見えたよ?(そういや宇宙貨物船の調査の時に蜘蛛キラーイといいながら銃で撃つとこがちょとよかったけど)
ちゃんと超聴覚で怪獣の音を出してる器官を聞き分けて攻撃するっていうのも、マリナならではでよかった。
あとはおじいちゃんの愛車がDUCCATIで田舎なのに随分ハイカラなじいさんだなあと。マリナのバイク好きはこの血か?なにげに弟も出たしな。
予告。ヤプールは映画絡みか?