そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

魔弾戦記リュウケンドー#41「人形になったリュウジンオー」

http://www.ryukendo.net/
『出来れば、もっと早く強くなりたかった』


今回は燃えたね。
この物語では白波は十分主人公だと思うんだけど、一昔前の、過去にワケありなヒネクレ主人公が自分の過去傷を通して子供を成長させるっつー、リュウケンドーでは、というか最近のヒーロー物では意外とやってない正統派な話だったなー。白波とトシキ少年の関係の描き方といい、正統派だからこそ非常に古くさくなりがちな話なんだけど、そうならないのは剣ちゃんと不動さんのスパイスがいい感じに効いてるからか。(つか本来主人公…)リュウケンドーって子供向けで判り易いんだけど、意外と捻ってんだよな。ストレートなメビウスとは好対照。どっちもそれなりレベル高いとこで安定してるし。
一応二回見たんですが、見返すまで今回名前のついたゲスト魔物が出てないことに気が付かなかった…。幹部のレディゴールドとブラッディ、遣い魔だけなんだよな。そのわりにモブが多いからショボイ感じはしないし、特撮番組には珍しく子役も上手かった。そういやここ、子役は外さないなあ。上手い子ばっかりだね。

白波が随分丸くなってるー。今までの白波だったらどうかなあ、虐められっ子に自分を重ねては見るだろうけど、もっと冷たいんじゃないかと思うな。無視はしないと思うけど、話聞いてやったりはしない気がする。この間の「白波おおいに笑う」もそうだけど子供との交流おおいよな、白波。剣二が子供っぽいわりに子供と絡みがないのと比べると、よっぽど子供向け番組の主人公っぽいね。(剣二は子供と同じ目線だからか?w)
誰か頼る人間がいるから安易に頼っちゃうわけで、それじゃあいつまでたっても成長はしないんだよね。トシキの場合は自分が守るべきものを守れなかった悔しさを感じてはいてもどうすることも出来なかった。なんかある意味、大切なものを守るためであっても暴力はいけない、という昨今の風潮なような気がしなくもないけど、考え過ぎかなー?でも結果的には暴力で解決してるわけじゃないんだよね、この話は。そこがいいんだけど。
自分が虐められても反撃も出来ないことを仕方ないと諦めてたトシキが、白波にそれを指摘されるが行動に移せない。(いじめっ子の元に人形を取り返しに行こうとしない)取られたはずの人形を河原で見つけただけならそこでこの話はお終いなんだけど、そこにリュウジンオーの魂が入ってたせいで、遣い魔に襲われたトシキを助けてくれた。トシキはそれをリュウジンオーと信じて、だからこそ守らないとと思って行動する。立ちふさがるブラッディにいじめっ子を見ながらもそれを克服、吊橋から落ちてリュウジンオーに助けられるところは、死と再生のメタファーだとすると、すごく短いエピソードなんだけど、ちゃんとトシキの通過儀礼の話になってるんだよね。
最後の白波の呟きのところ、守るべきものを失ってから気付いたから…なのかなあ。でもトシキ少年のことを考えても、守るべきものは失ってからじゃないとそれを自覚することって出来ない気がするな。それが強くなる時ってことなのかなあ。強くなるってことに男女の差はないんだけど、白波への制作側の思い入れゆえか、なんかこの辺脚本か演出か判んないけど男の人の書いた話って感じで、すごく引っ掛かるんだけど理解しきれないのが悔しい。くく〜
白波はあけぼの町の人々と交流して変わってきたと思うけど、町の人を守るためって感じじゃなくて、あくまでも自分の中の思いで戦ってる気はするなあ。
 
細かいとこも。
冒頭、白波が買い物袋と一緒に観葉植物持ってんだけど、あの野外のテント生活でどこに飾ると?カオリさんおオススメか?
えーと、剣二と不動さん。完全にわき役扱い(笑)
初見のときに今回随分子供目線をフォローしてるなあと思ったんだけど、これはやられたよ。大人から見たらわりと普通にありがちなファッションのこの二人、よくよく考えたら、ヤクザの兄貴とその弟分のチンピラ…に見える(笑)だってストライプのダークスーツにサングラスの人間とスカジャン着たクラッシュジーンズの青年って、ヤクザ以外に一緒にいる組み合わせって思いつかない〜!不動さんはどう見ても堅気じゃないしな。
子供目線でトシキの居場所を先読みする剣ちゃんてのは上手いなー。
『子供たちの間じゃ有名だぜ。あけぼの山のカッパ大明神に願を掛ければ願いをが叶うって』『そうか…リュウジンオーが元に戻るように願いを掛ければ…』『上手くいけば戻るかも』ツッコミ!『んなワケないだろ』
ああ〜、ここ好き。剣ちゃん、どこまで本気だったんだ?顔、マジなんだけど(笑)スゴイびみょーな会話。タイミングもグー。
あ、ブラッディはリュウジンオーにやられて爆発したけど、メカ遣い魔が槍をもって帰ってたから、これは死んでないってことか?本体というか魂はあっちにあるのか、爆発間際に移したのか、どっちにしても死んではないってことだな。リュウジンが大して気に掛けてないってのはそういうことでいいのかなー。
そういや、白波の頭は大人だからファッションだと思ってたけど、ひょっとしてリアル金髪って設定?両親日本人だったよなあ…


予告。またトンチキそうな話。不思議な天麩羅屋って…(笑)なんだかアダルティな予感。どう見てもあいつらレディゴールドと衛星トリオなんだけど…。


制作日記・第41話 『人形になったリュウジンオー』
白組のサラリーマン監督・岩本監督。初監督?そうだっけ。しかしCG屋なのにCG使わない話って…やっぱり拘りって大切ね。