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ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

魔弾戦記リュウケンドー#44「閉ざされたあけぼの町」

http://www.ryukendo.net/
『あなたの頑張りが町を救ったのよ。立派に』


いやーマジで良い話だったー。リュウケンドーってこういう何てことない脇キャラの話がよかったりするんだよなあ。
といっても何だか不思議な後味の話というか、雪村署長は取り立てて何かやったってワケでもないんだよな。セオリー通りに脇キャラが活躍してヒーローを助け、事件が解決してありがとう…ではあるんだけどそもそもその脇キャラが雪村署長というところが何か違うというか、脇もいいとこ、普通ならモブキャラですが(笑)
これで話が成り立つのがリュウケンドークオリティなのか。あけぼの町や小町さんのバックボーンをキチンと描いているからこそ納得出来る話ですね。
 
冒頭の若い巡査が在りし日の雪村巡査だってのが実は最初よく判んなかったんだけど(フツーに見回りの若い巡査だと思った)、確かに署内はなんとなく昔めいてるし、演出の定石通りではあるよな、幽霊に怯えて壁際に追いつめられる雪村青年に被る町民に追いつめられる現在の雪村署長って。
魔物関係だけじゃなくても日々適当に安閑と職務をこなしている署長の『我々が魔物相手に頑張ったって、意味ないでしょー』に、憤慨した自警団&剣二が詰め寄って警察の無能ぶりをやり玉に上げるけど、そんな署長も昔は職務に頑張っていた…まあよくありがちな自己再発見物語なんだけど、小町さんがいなければそれすらも自覚できなかったってのは、本人がそういうのを求めてやったワケではなかったんだよね。その辺がなんだか不思議な感じというかさー。
で、あけぼの町が魔法ドームに閉ざされて、魔弾武器を眠らせる催眠ガスが充満、おまけに酸素まで吸い出されてる…とさすがブラッディはヤな作戦考えるね。
ヒーロー3人組、剣ちゃんはたまたま隣町へお使い、ゴーインちゃ強引だわな。でも残った不動さんと白波。
『勝てる勝てないの問題じゃない、町が…!』なんだかすっかり町を守るヒーローな鋼一くんに思わず目頭が熱く…それを止める不動さんのいうことも聞くんだー。ゴウリュウガンはいびきかいて寝てるし、剣二はといえば隣町でラーメン三昧。それが見えるのかよ!ってのはおいとくとしても小町さんのお陰で剣二と連絡がついてヨカッタヨカッタ。小町さん大活躍。
 
魔弾戦士が出てくればドームを開放しようというDr.ウォームの言うことに従えば町は助かる…という署長と、リュウケンドーがいないときこそ警察が頑張れという町の自警団の面々。もちろん雪村署長に詰め寄るけど、魔物相手に何が出来るという署長は相手にしない…昔は姿が見えたはずの小町さんの声も聞こえない。
署長に小町さんが見えなくなっちゃったのは小町さんのことをすっかり忘れたからってのと、町を守るために自縛霊になってる小町さんは、町を守る気持ちがないと見えないってことなんだろか。
署長に昔のことを思いださせるためのアルバム、なんつーか、あけぼの署に町のみんながしょっちゅう集まってるのって、昔からだったのかーっていう事実にちょっと感動したよ。ていうかあそこ、サロンだったのか…。集まってるのは若き日の肉のいのまた夫妻か?そうやって昔から町のみんなと交流があって、だからこそ町を守らないといけないっていう気持ちに繋がってたはずなのに、小町さんのいう通りやっぱりいつの間にか変わってたのは署長の方だったってことでしょうかね。それを思いだしたら小町さんの声が聞こえるようになって、やっと美人の幽霊さんがいたってことと、昔の、町のために一生懸命頑張ってた自分を思いだしたんだけど。
『みんなが信用してくれないから、頑張らなくなっちゃったの?頑張らないから信用してくれないんじゃないの?周りが変わったんじゃないわ、あなたが!…だからあたしのことも見えなくなっちゃったのよ。自分に出来ること、必ずある。みんなを励ますことだって出来るじゃない!』
それで町の自警団がDr.ウォームと対峙してるところへやってきたはいいけど、一体何が出来るのか?という署長だが、Dr.ウォームが遣い魔に出す指示を聞いて、美人の幽霊さんが何かをやろうとしてるということに気がつく。
『自分に出来ることは必ずある』っていう小町さんの言葉を思いだし、時間稼ぎのために自らヘンテコポーズでリュウケンドーと名乗り出るワケですね。でもリュウケンドーといって見得を切りながら町のみんなに拳銃持ってると突っ込まれると、今度はリュウガンオーといいつつ、ちゃんとリュウガンオーのポーズを取るところがなんともほほ笑ましい(笑)
Dr.ウォームの『お前みたいなしみったれた中年が魔弾戦士だというのか?』に『お前なんかに言われたくないよっ』って返す署長、そりゃそうだ(笑)
魔弾キーを出せと言われて何のことだか判らず、取りあえず時間稼ぎに持ってるキーを出しまくる。遠く後ろの白波のリアクションがちょっと気になる。心配してるのか、署長を?
それはいいけど、署長自身は自分が何のために何をしているのかは判ってなくても、その必死の様子に何かを感じた自警団の面々+あけぼの署の交通課長と刑事課長が助っ人に現れ『五人揃って、あけぼのリュウケンドーライジン〜!』と戦隊よろしく見得を切る。ワケが判らなくて『??????』が乱れ飛ぶDr.ウォームに、更には町の人全員で『あけぼの町リュウケンドーライジン!』ってところは何だか判らないけど感動したー(笑)しかも町の人に混じって不動さんと白波もポーズ取ってるし!(笑)
その間剣二は変身して小町さんの助言でドームの魔方陣を破壊。
捨てゼリフを残して去っていくDr.ウォームに大喜びの町の人々…だけど署長は自分が何の役にも立ってないと思い込んでる。でもそうでないと小町さんに教えてもらい、しかもリュウケンドーに感謝されてると知り、やっと昔の気持ちを取り戻したのか小町さんが見えるようになる署長。
『これからも町のために頑張りましょうね』それを物陰で聞いてる剣二もサムズアップ。
何かこう気持ちが温かくなるお話でした。マジでホロリとしたよ。こういう終わりにこのED曲はピッタリすぎ。
随分大人じゃないと判んない話で子供的にはカタルシスないだろうけど、いい話だったからいいや。
つか感想長すぎ。


予告。来週は総登場っぽいね、金色のリュウケンドーも出るし、クライマックスに向けての最後の戦い?

制作日記・第44話 『閉ざされたあけぼの町』
やっぱりの雪村署長。そうそう、あの若い頃の署長がまた似てるんだよねー。