そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

40年ということ

ちょこっとだけ。
なんだか未だあちこちでじくじくと物議を醸している「怪獣使いの少年」の続編であるところのメビウス32話「怪獣使いの遺産」ですが*1、迂闊にマニアが多い番組で、迂闊にオマージュだかなんだかで続編と銘打っちゃったから、いろいろと槍玉に上がってる様な気がしなくもないんですが。
まあ確かに、メビウスにしろマックスにしろ、過去のウルトラ作品へのオマージュといっていいようなネタ(怪獣にしろ、お話にしろ)であっても、知ってたらより面白い、知らなくても面白いといえるようなものが、作品として、番組として正しいんではと思うんですね。パロディみたいなもんで。*2
だからあの「〜遺産」に関して言えば、オイラの結論としてはすごく乱暴なんですが、ウルトラマンメビウスの世界の話としてはどうにもうまくない、いろんな意味で、はっきり言えば要らん話でいいと思うんですが、どうでしょう。ダメかな?込められた思いとかテーマの解釈とかは判るけど、そもそもお話自体がヘタだし。
元ネタを自分が覚えてないから余計そう思うんだけど、たとえ覚えてたとしても、メビウスにはメビウスの作品世界があるんで、オマージュにしてもそれをうまくその作品世界に合うように描けなかったあの話は不可だと思うんだよ。*3 なんであれを許してしまったのか、メビウスのファンとしてスタッフにも文句を言いたいよ。
作り手にしても受け手にしても、勝手にそういう「縛り」を作っちゃうってのは難儀だよなー。
そもそも、番組を見てる、見せたいと思ってるのは、過去作品のことなんか知らない児童なんだよー。
過去のウルトラの継続世界であるということでのウルトラの"遺産"の使い方はともかく、マニアが勝手に思い込んでる評価としての"遺産"の使い方はそもそも勘違いなんじゃないかと思うんだけど。

*1:放映タイミングが各地でズレてるってこともあるみたいですが。

*2:本当に面白いパロディ作品とは元ネタをトレスするだけでなく、それ単体として見ても面白いものであるべきだ、という持論があります。

*3:例えば元ネタを見てる話では、ウルトラマンマックス30話「勇気を胸に」はウルトラマンの「小さな英雄」と同じテーマ、焼き直しといってもいい話だと思うけど、マックスらしい話でありながら「小さな〜」より更に突っ込んだ個人の想いを描写してるということで優れていると思うのです。