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仮面ライダーカブト「第44話」

東映http://www.toei.co.jp/tv/kabuto/index.asp テレ朝:http://www.tv-asahi.co.jp/kabuto/
『だから、お前とお前が生きる世界を守る』


擬態天道、というか擬態日下部くん、カワイソ〜(´Д⊂ヽ
ひよりヒドイよ、結局ひよりの現実逃避に利用したってことになっちゃったよ?しかしそうすっと、天道、というか日下部くんが擬態されたのは7年前のあの時辺りってことになるんだけど。"日下部総司"だしな。(いやでもそれを判ってて"日下部"って言ってるってことも考えられるか)
擬態天道・日下部くんの『僕は"天の道"なんか往かないよ。ひよりの兄、"日下部"総司としてずっとそばにいる』ってのは上手いな。
それはさておき擬態日下部くんはひよりの存在を知って、ずっとそばにいたいと思いながらエリアXの地下に幽閉されてたってことだよなあ。そりゃ気も狂わんばかりになるだろさ。かたや天道は、あの時どんな事情があったのか判らんが、ひよりとは一緒にはいられなかった。言うかと思ってたのに言わなかったけど、前に樹花からひよりに伝えられた「そばにいないときはもっとそばにいる」ってことだよな。まあ、結局ひよりはそう言う天道の方を取っちゃったんだけどね。
確かにずっとそばにいたいと言ってそう出来る、許されるのは子供だけで、そばにいたいけど出来ないときもある、でもひよりだけでなくひよりの生きる世界も守る、というほうが大人だよね。二人だけの世界でなく、生きていくためには他人も周りの世界も必要で、それが「生きる」ってことだよな。
あ、今思ったけど、天道もひよりや加賀美と出会ってベルトが目覚めるまでは、自分だけの世界に生きてたんだよね。樹花やおばあちゃんはいるんだけど、心に秘めた使命があったから他人とはあまりかかわっているようには見えなかった。だからひよりが擬態日下部くんと二人で世界の外で生きるといったときも、それをうっかり受け入れてしまったんでは。
でもベルトが目覚めてからの天道は加賀美や他の人間、環境と関わりを持つようになり、その分「世界」の意味の重みも出てきたんだとすれば、それは天道も成長してるってことだよな。加賀美にそうじゃないと言われればハタと気がつく、天道は自分も強がって生きてきたから気がつかなかったのか?ナイス加賀美!

ひよりがワームだと言うことをどう受け止めるか、ということは結局そこに落ち着いたってことか。今まで「なぜワームと戦うのか?」と言うことに関して全く作品中では触れてなかったのは、まさかここに持ってきたいがため?そうだとしたらそれも随分な構成なんだけど(苦笑)だって主人公の戦闘モチベーションの問題だからさー。まあやっと明言されたってことだけどね。
前に「ワームが許されないわけ」っつーエントリーを書いたんだけど、この時点ではワーム=人殺しでよかったんですね。でもネイティブが出てきて、ひよりもワーム(ネイティブ)だった…じゃあ、何が悪い・許せないのかというと結局『俺はワームだから倒すんじゃない。人を殺め、小さな希望や夢さえも踏みにじる、そんな奴等を倒すだけだ』と言うシンプルな理屈に行きついたんですが、じゃあ日下部夫妻は…と思うんだけど。殺した?殺してない?ネイティブの"自称人類の味方・戦いを好まない"についてはあれっきりなんで、まあこの辺もちょっとストーリーとしてはアヤシイんだけど、ネイティブでもワームでも人を殺した奴はダメってことで。でも擬態日下部くんは誰も殺してないよな?オリジナルの命は狙ってるけど。まあとりあえずいっか。あとこれで坊っちゃんも安泰か?いやでも元のスコルピオワームは殺してるんだよな。どうすんだ?
 
天道と加賀美はもう今回、超燃え萌え展開!
完全に加賀美は天道と対等のつもりだし、天道の方もちゃんと加賀美を当てにして頼りにしてるよ!本当にやっとここまで辿り着いたか〜と目頭が熱く…(笑)つか中盤で見たかったよ、ホントはさ。何もこんな終わり間際でねぇ…どれだけ待ってたことか。
加賀美がなんか言うたびに嬉しそうにする天道様は、加賀美に対する信頼感に溢れてて、なんつーか、今まで一人で戦ってきた天道が他人にそんな反応をすることが何とも言えず嬉しいんですよ、天道ファンからしたらさ。ああー、この人はもう孤独じゃないんだなぁ…ってね。ていうか加賀美、頼りになるの遅すぎだけどな(苦笑)
まあでも加賀美に「俺達の絆」って言われても…とはちょっとばかり思ったけどね。(むしろ天道が言ったほうがグッと来るかな)
言葉で言われるよりは、拳を合わせてカブトを見送るガタックとか、ボロボロになりながらもカブトが戻ってくるまで時間稼ぎをするガタックとか、それだけでもう十分ですよ。
いいけど田所さんは状況からしたらガタックが時間稼ぎをしてるのは判ってるんだよな?天道の事情は知らなくても。とすると、ワームのエリアZ侵攻を目の前にしながら天道に、「ひよりを助ける」という極めて個人的な事情を当然のように許す加賀美と、その加賀美を信じてる田所さんてことになるよな。なんかこの辺、なんだかんだいっても「天の道を往く人・天道総司」はみんなに信頼されているって感じで、改めて天道は主人公なんだなあ…と目頭が熱く。またその期待に応えるような主人公的登場の仕方に震えたね。判ってるよなあ、シバザッキー。バイクジャンプで登場!だなんて今までやんなかったよな。
カブト、ガタックキックホッパー参戦で最後はあっさりパーフェクトゼクターで一閃して片が付くんだけど、超カッコイイ!パーフェクトゼクターって、やっぱり剣としての使い方じゃないからソードって名前じゃないんかな?
そして崩れ落ちるボロボロ加賀美を支えつつ『お前に借りが出来たな』という天道に『今度飯でも食わせろ』と返す加賀美が…ああ感涙。どうもありがとうございましたm(_ _)m
 
坊っちゃんは岬さんを庇って…はいいけど、ついどっちにしても乃木が本気で岬さんを取り込みたいと思ったらムダなんじゃ…とは思わんでもないけどまあいいか。サソードのパイプの汁掛ってそうなんだけど、大丈夫なのか岬さん。まあいいや。
 
そしてそして、地獄兄弟。
『生きてるって、虚しいよな』矢車さん〜〜!は、一体何を見たらそこまで絶望するんだ?そして「正義の味方の燃えカス」のある影山は判り易くフォームチェンジ、いや衣装替え。ザビーゼクターがちょっと嫌がってるんだけど、変身出来たって、試してないんかよって突っ込みそうになったけど、結局やられたのは自業自得ってのも影山っぽい…_| ̄|○
影山、ホントに「正義の燃えカス」で戦ったの?自分の見栄じゃないよな?一応自分でそういってるけど、でもザビーゼクターは見捨てちゃったんだよな、自業自得だけど(繰り返すなよ)。まだ矢車さんの方がいいって…(笑)
影山をフったザビーゼクターが矢車にフラれ、仇を取ってよ兄貴〜って、そんな弟を持った矢車兄貴も気の毒だ (爆笑)
まあそれでも、何だかんだ言いながら出向いていくところはちょっと兄弟愛(違)ここの矢車さん、変身するときにちゃんと上向いてるんだよね。何か光を見たのか?少なくとも「正義のため」ってことだよね。判り易いな、地獄兄貴は。
天道と加賀美の友情?を横目に見つつ、地獄衣装で戻ってきた弟分に「しょうがねーなー」的な目配せをしつつ同行を許すところが、やっぱり何か光を掴みかけてんでしょうかね。まあ、ヨカッタヨカッタ。
 
ひよりに去られた擬態日下部くん=擬態天道の『壊してやる…こんな世界!』はいいんだけど、このまま最終的に擬態天道vs天道になるのかな。なんかそんなネタバレな話もチラと聞くけど、考えるまでもなく天道の方が正しい、正しいものが勝つって気がするんだよね。この作品のロジックって何となくだけどそんな感じ。最初から擬態天道には勝ち目があるようには見えんよ。一体擬態天道の存在意義って何なんだろう?彼は何のために存在させられてんだろう?
今まで真っ白な格好で子供っぽいピュアさがイメージだった擬態天道が、黒い衣装の天道に擬態したことで黒天道になっちゃって、イメージが変わったのも面白いな。(ベルトは腰だ!)柴崎監督グッジョブ!
いつもヘンテコな格好してる加賀美が黒いアウター着ててカッコよかったのも、全体に天道様が美しすぎるほど美しかったのも大満足。ありがとう監督!


予告。現実を見ることでも頂点に立つ男・剣坊っちゃんの話?ナレーションもか!そのわりになんだかおかしなことになってそうな予感。ミサキーヌと坊っちゃん、どうなるんだ。そして地獄兄弟の身に何が!?
ニコント。加賀美はワタワタしすぎだけど、岬さんの「キュンとする」にトキメクよ!ここで是非とも地獄兄貴にどうせ俺なんか…とか、トキメキも初々しさもないんだよ…とかいって乱入して欲しい(笑)
そういや坊っちゃん失恋の時の矢車の「失恋は辛いよなあ」が、前の回で麗奈に振られたからだっていう某Hさんの指摘がそうそうそれそれだった。今頃だけど。

東映公式。

坊っちゃんはこれで最後なんですかー!
次は長石監督でラスト3本が石田監督かー。オレ的には最後まで安心ラインナップ。
こうしてみると、カブトって登場人物みんなが自分の世界の殻を破っていく物語だったんだなー。ああ、だから「脱皮」か。そうなのか?つかウテナ?だって"世界の果て"で君と出会うって…