http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6398
公開時に見に行きそこね、WOWOWでやってたやつをやっと見た(しかも二日かけて)
原作が好きだから、最初はその分がどうしても映画のストーリーにダブってしょうがなかったけど、映画は映画でいいんじゃないかな。妹が見に行ってクソだっていってたからどんなんだろうと心配してたが、映画としてはまとまってんじゃないかなあ。別に妖怪ハンターじゃないとも思わんし、阿部ちゃんの稗田礼次郎も別にそんなに違和感ないし。
ただ原作が余りにも足すものも引くものもなく物語として完成してるんで、膨らませるために付け足した部分、ヒロインが神隠しにあった過去があって、渡戸村に行くという件や神隠しにあったばあさんや女の子、最後にその神隠しにあった子供たちが戻ってきても、それは話の本筋とは全く絡んでないんだよね。だから膨らました付け足し部分はあくまでも付け足しでしかなくて、「はなれ」のキリスト復活再現話とは別物。もともと稗田先生は傍観者だから、まあ主観の語り手がいないと話が進まないってことなんだろうけど。
もともとのネタが非常に面白いんだけど、単にオカルトでもホラーでもないってのがこの映画をまた微妙なモノにしてるってのもあるんだけどさ。
まあ見たいモノは見られるからいいやな。いんへるのでじゅすへるの子孫が蠢いてるのとか、ぱらいそ行きの光の十字架とか。
どうせならこんな膨らませないで、3本くらいのオムニバスにしてもよかったのにな。「黒い探究者」*1 が見たい!
あ、一番よかったのは神父役の清水紘治。なんというか、最高にハマってた(笑)
原作は面白いんで機会があれば是非。オラぱらいそさ行くだ!
- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/11/18
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たぶん今出てる単行本ではこれに入ってるんではないかと・・・オレの原作はどっかに埋もれて見つからない・・・