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ゴーストライダーヽ(゚∀゚)ノ仮面ライダー!
いや〜これは、オススメ映画ですね。見ててこんなに気持ち良く爆笑した映画も久し振りのような気も。実際映画館で爆笑しましたヨ。笑った笑った!
逆にこういうのが全く判らない人には評判悪いというのも判る。実際隣にいた今時風のカップル、おねーちゃんは大ウケだったけど、にーちゃんの方は今年一番のワースト映画だってケチョンケチョン。(彼女に映画通ぶったこといいたかったのかも知れないけど←そんな言い方だったヨ)
それにしてもこれはですね、全く以て「仮面ライダー」ですよ、この映画はね。悪魔と無理やり契約させられたのって、ショッカーにさらわれて改造されたのと同じじゃんよ。しかもその悪の力を以て正義を行いますって、まさに仮面ライダー!
原作はMARVELのコミックス。*1 アメコミにハマってる時も特に読む機会なかったんで大ざっぱな概要とビジュアルくらいしか知らなかったけど、むしろそれでちょうどよかったくらい。
正直、脚本はちょっと弱いかなー。そのせいもあって場面転換激しいというか展開は結構ゴチャ付いてるし(でも話が判らないってことはない)いろいろと見ててあれっと思うようなおかしいところ、突っ込みどころは満載なんだけど、そんなことは問題じゃあないんだ!(笑)基本ラブストーリーらしいけどそれも「?」て感じ。いやラブはあるけどさ。だってそもそも西部劇のノリだもんよ。伝説って言われても(笑)
ちなみに主人公はおっさん(ニコラス・ケイジ)ですよ!
とにかく笑っちゃうのは、ものすごい力を持ってしまったアメコミヒーローが、マンガよろしく街中をバケモノバイクで爆走するとどうなるかという結果を、すごくリアルに見せてくれたってことなんだよ。そういう意味ではスパイダーマンはかなり真っ当にリアルな気がする。普通に青春物だって言えば通るし、スーツだって手作りだしさ。
それとくらべるとゴーストライダーって、見た目からして超自然だからそもそもがマンガなんだよな。なのに描写はやけにリアル。夜中にいきなりドクロ怪人に変身した主人公がそれを制御できないまま炎に包まれて街中をバケモノバイクで爆走。(バイクはいつの間にかスタンバってるし)
走るだけで道はひび割れ、街の通りは壊滅状態。(走ったとこ全部よ?)翌朝、見物人と警察でごった返す現場を戻ってくる主人公。後始末が半端ないぞ、誰が弁償すんだヨ(笑)
そして主人公は別件で警察に拘留されちゃうんだけど、悪人がいるところでは否応なくゴーストライダーになってしまうので、悪人だらけの檻の中でどうなるのかと思ったら、案の定変身して脱獄。そのままバイクで警察から逃げ出し、ビルの壁を駆け登って警察のヘリを追いかけて言う言葉が「俺を怒らせたな」。というかそれって悪人じゃんよ。警察から逃げるときに「GARAGE」のネオンサインを破壊して「RAGE」(怒りの炎)にしちゃったり。何に対して"怒り"なんだよ!(笑)
最後は先代のカウボーイゴーストライダーと一緒に荒野の町を目指すんだけど何じゃこりゃ?(ホメ言葉)って感じのその展開が、おバカギリギリにカッコイイ。とにかく全編そういうノリ。いやオレは爆笑したけどね。
ヒロインはラテン系お色気ねーちゃんだし、ゴーストライダーのビジュアルとか、乗ってるバイクの物凄さとか超カコイイ!ゴーストライダーが走り抜けて行くところは道だろうがビルの壁だろうが、炎が軌跡を描いててちょっとキレイだしカッコイイ。いやそれ以前にビルの壁を駆け登るのはアリかよ!だよ。しかもあんまり意味ねー(笑)
画面は変、というかちょっと独特の雰囲気?アメコミチックというか、CGの書き割り画面みたいにバリッとしてて妙に奥行き感がないんだけどそこがアメコミ的。これはバルト9のデジタル上映で見たからかも知れんが、それにしたって色味や照明の雰囲気もちょっと変わってるかも。オレは好きだけどね、こういう画面。エフェクト関係はかなり自然というか、炎が当たり前にリアルで凄い。画面の構図とかもアメコミ風で、スタイリッシュじゃないけどカッコイイ。(日本の漫画的な構図じゃなく、アメコミの構図なのだ)監督がアメコミファンだからか?(アメコミ風って言ってますが、昔の漫画的な奴じゃなくて、CG塗りのリアルなイラスト風のやつね)
それはともかくマジメによく判らんかったんだが、どうして悪魔は契約書を自分で手に入れられないの?とか、そもそもそれで契約成立かよ!とか、結局親子げんかに巻き込まれてるだけか?とか、何してたんだ先代は!とかいろいろあるけど、見てる間はどうでもいいような気になってくるよ。何かあるんだろうけど、そういうところに突っ込むような話じゃないし、突っ込んでるヒマもない。
要は今まで自分の欲で悪魔と契約したゴーストライダーと違って、父親を助けるために契約した主人公なら正しい魂を持ってるし、愛の力があれば神が味方してくれる"かも知れない"とか(かもってなんだよw)、そもそもそれをいうのは自分の欲で悪魔と契約したのに、悪魔との契約を守らなかった先代ゴーストライダー。
「魂は悪魔に売っても心は売ってない」という主人公、悪魔との契約を完了して悪魔が普通の人間に戻してやるから自分の人生を生きろって言ってるのにそれを断り、愛する元カノも振りきって、悪魔からもらったゴーストライダーの力で父の仇である悪魔を倒すために放浪の旅に出る・・・って、そんなムチャクチャな!って話(笑)もちろん、悪人がいたら否応なくゴーストライダーに変身(笑)
何かね、いろんなものがツボに入るんだよ。ギャグというよりユーモア満載。真面目にやってる事とそうじゃないこと、全てが笑える。そしてとにかくカッコイイんだ。ビジュアルもやってる事も。もう一回見に行きたいくらい。見に行ければ行きたいなあ〜。
とにかく特撮好きな人には超オススメしとくよ。でもあんまり細かいこと考えちゃダメってのも、平成ライダーのノリで(笑)
それはそうとニコラス・ケイジがまさに「脱いだら凄い」でビックリしたよ。顔と身体のギャップがスゴ過ぎ。
あ、突っ込んでもしょうがないとは言ったけど、これだけは。
クライマックスのブラックハートとの対決であのオチなのはちょっと納得出来んな。まとまりとしてはキレイにまとまってんだけど、はっきり言ってそれはどうよ?ってオチだし、イマイチ判りにくいと思うな。ゴーストライダーの必殺ワザ「贖罪の目」の能力の意味が判ってないと、どうしてブラックハートが倒されたのか判んないかも。というか単純に「ブラックハート・・・バカ?」って言っちゃったらそれでお終いなんだけどさ(苦笑)