そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

仮面ライダーアギト18・19話

東映公式 http://www.toei.co.jp/tv/agito/東映チャンネル再放送)
スゲーぜ、井上御大!師匠と呼びたいよ?本筋とは関係ないっちゃあ関係ない話なんだけど、この設定を使ってこうくるかーというすごい脚本。この話ってストーリーだけなら本筋に関係ないからすっかり忘れてたよ。
しかも話こそ進んでないけど、物語の重要部分にはちゃんと触れてるんだよな。
何と言っていいか判んないけど、こういう話をやろうと思ったスタッフは凄いよ。謎解き話なんだけど、この完成度を考えると後のライダーでやったこれ系の謎解き井上脚本はぬるすぎるなあ。

アンノウンの不可能犯罪は人体発火事件。クラゲのアンノウンが雷を落とし人間を焼失させていく。あ、よく考えたらこれもこの話にあわせたのか!
北条くんは捕獲作戦が失敗したのにお咎めなし。どころかG3ユニット再編論まで出てきて、新しく監査にやってきたのは北条くんのかつての上司、司龍二。過去、功を焦った北条くんを庇って怪我をし、その入院中に妹さんが殺されたという過去あり。過去映像をキチンと映像として見せてるのが丁寧だなあと思ったけど、これって司が右腕に怪我をしたという一応の伏線映像だったのね。


翔一くんの方は結局家を出る決心は変わらず、行方不明になった亜紀を待つことにしてお引っ越し。新しいバイト先は花村ベーカリーというパン屋さん。
その頃アンノウンの事件を調べていた北条と司は被害者の遺留品に花村ベーカリーのサンドイッチを見つける。ふと引っ掛かる北条くん。そして花村ベーカリーに聞き込みに来て翔一くんを見つけてしまう氷川くん。今回の称号は武骨漢(苦笑)司にも翔一にも言われてかなりご不満な様子w
更に聞き込みに来た司を見ておののく花村の店長さん。(ベタだけどどうせ展開判るんだから、ここで司のアップは入れて欲しかったよ、石田カントク〜)何かを予感して店のレシピを翔一くんに託したあと、殺され焼死体で発見される。
まあぶっちゃけ、犯人はアンノウン被害に見せかけようとした司の犯行で、妹と付き合ってた花村がフラレた腹いせに司の妹を殺したから・・・という理由。それにしちゃ花村が妹さんの味のピクルスサンドを守り続けてきたこととかちょっと腑に落ちないところはあるけど、きっとなんかあったんでしょう、人間だもん。
それより妹を殺したのに罪をに問われず生きている花村を殺した司刑事。今回のアンノウンの犯行手口に見せかけたのは、まさに天罰チック。
しかしアンノウン出現現場に駆けつけた一行、特に司を見た途端アンノウンの口を借りて黒い青年が言った言葉が「人が人を殺してはならない」。特に罰するわけではないようだけど、その真意は?なぜそれをいうのか?


司の偽装殺害に気がついたのはイヤミでも優秀な北条くん。
花村ベーカリーのサンドイッチが司の妹のレシピであることに気がつき、花村の遺留品を調べ直して司が犯人であることを確信。
司の捜査ポリシーである「偏見を排除し、事実を事実として直視する」を教え通り実践するということは、司の犯行を暴くことでもある・・・と決意して詰め寄る北条くんと司刑事の緊張感にクロスオーバーするアギトとクラゲアンノウンの戦闘がリズミカルでカッコイイ。石田カントクはアクション自体の見せ方は上手くないけど、展開としての見せ方が上手いんだよな。(脚本がどうかは知りませんが)
司のやったことは自分のポリシーに反することで、逆にそのポリシー通りに司を追いつめる北条くん。アギトの物語とは全く関係ないとこで盛り上がってるよ!ブルブルする!このシーンのセリフの言い回しとか持っていき方も全くもってお子様向けの特撮じゃあないよ。そしてこういう男同士のせめぎ合いをやるとなぜか上手いんだよな、巨匠。
司が北条を庇って怪我をしなければこんなことにならなかったかも知れない・・・だけどそれでも、北条という優秀な刑事を救ったことに悔いはないという司刑事。渋すぎるストーリーエンド。
そして殆ど忘れられてたけどなんとか生き延びた葦原涼、翔一くんがいる亜紀のアパートに転がり込んできたよ?
そういや今回から警察勢は衣替え。夏服カッコイイにゃー(出渕デザイン)。ラーメン親父のナルト占いも初登場。