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"鉄"はこのドラマの味付けくらいかなーと思ってたけど、意外ともっと深いとこで鉄だった。
田中が「目的地が決まらないと、列車も線路も決まらねぇんだよ」って言ってたけど、まさに人生は鉄道のごとし。ちょうど田中も桃山さんも花形も人生の分岐点。
先週から引き続き、結構シビアに「仕事とは何ぞや？」という話になってるよ。
やる気になってる田中クリーニング店、しかしビラの効果が待てなくてやさぐれたお父さんが怪我、その直後に注文入りまくりでおばあちゃんがバイト代払うからってことで代わりに田中が奮闘。
バイト代はともかく真面目にはやってたものの仕事のミスからお客さんを怒らせ、自分のミスはちゃんと謝るくせに普段はケンカばかりの父親をバカにされると怒ってキレたり、その後始末で父親が謝りに出向いてたのを目撃したり。
お客さんの気持ちはお金や謝罪じゃ解決できないと思い知らされ、父親がいかに真面目に仕事をしてるか思い知らされ、更には父親が、結果はどうであれ自分がちゃんと働いてるというのを認めてくれてたことを知って、もっと真面目に「仕事をしてお金を稼ぐ」ということを考える田中。
基本的には人間が真っ当で素直でちゃんとしてるんだよな、田中は。そして照美君も言ってたように「家族思い」だということで。でも今回見てると、田中は細かいとこで家族を大切に思ってるから、家族も何だかんだいいながら田中のことを認めてくれてんだよなー。エエ話や。
そんな田中のためにおばあちゃんが照美君を助っ人に呼んでくれた！照美君はみんなを誘って田中家で仕事の手伝いに家事、そして全員で食事。お父さんが田中に友達が出来たことが本当に嬉しそうで、桃山さんちと違っていい友達がいるってことを素直に喜んでくれててほほ笑ましい。冒頭でいかに今まで田中が嫌われてたか（あのバイトをクビになったのを見るに、たぶん自業自得も含む）披露されただけに、なんか泣けるで！よかったな田中！
何があったかいつの間にか鉄っぽくなって列車旅行を企画する田中。みんなの前では「照美君と二人の方がいい」だなんて吹いてたくせに、楽しみすぎて２時間前から待ち合わせ場所にいたり、本当にみんなが来られなくなると念願の照美君とのツーショットなのにあまりにも判り易くしょげてるとか、田中、カワイイ奴だ！というか、そこは喜ぶところだろ？そんなにみんなと一緒に旅行したかったのか〜と思うと、照美君も心ほだされるよな。よしよし。
おまけに道中、日頃から努力してる弟のために何としても勝たしてやりたいと言って断食の願掛けとか、鉄的なイベント事で桃山さんや花形くんが来られないことを残念がったり、照美君はかなり田中のことを見直してるぞ。
そして照美君を送ってきたアパートの前で三島くんに遭遇。三島くん、あの女とは別れたらしい？それはそれでメデタイが･･･。
一方桃山さんは相変わらず逃げてばかりで言い訳ばかり。仕事のことといい家族のことといい、完全に田中と裏表な状態。琴音ちゃんはちょっと愛想尽かし気味でどうなる？桃山さんの今の状態はかなりイタいぞ。もう後がないのに。
花形くん、本人は問題ないけど理子が見えっ張りのお友達に話を合わせたことから険悪な雰囲気に。こういう気持ちのすれ違いはちょっと可哀相なので、来週には何とか解決して欲しい感じ。
あと巻田さんの大人物ぶりはいいとこのお坊ちゃんなのに自分で道を切り開いてるという、やっぱり仕事も出来て性格もいいという余裕だったよ。加藤さんが報われるといいねえ。その加藤さんに妙に気に入られてる田中だけど、照美君一筋だから裏表なく加藤さんの誘いにも乗らないというのもいいな。
全体にものすごく普通のドラマ展開になってるし、話は妙にシビアで地味になってるけど、この辺がこのドラマの本当にやりたかったことなのか？鉄道旅行も入ってるんで、バランス的にはいい感じだけど。
