そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

舞台・風林火山 晴信燃ゆ

http://www.shochiku.co.jp/play/others/080405/highlight.html

日生劇場って初めて入ったけど、ガウディっぽいというか洞窟っぽいというか、面白いね。舞台が回転舞台なのもへーって感じ。まあそれは置いといて。
市川亀治郎が晴信と勘助の二役をやった風林火山を見てきました。パンフに書いてあるには公式にNHK大河のスピンオフってことでいいみたいよ。休憩挟んで3時間ちょっとあったかな。
亀治郎サニー千葉以外も馬場信春武田信繁・信廉の武田兄弟は大河オリジナルキャストだし駒井は橋本じゅんでビックリ。(事前にキャストくらい確かめとけって‥‥)あと音楽は全部NHK大河のやつ使ってた。
それはともかくだけど、もっと真面目な舞台かと思ってたら半分くらいギャグだった(笑)ギャグがいろんなとこにちりばめられてたよ。もちろん、駒井の橋本さん中心にいろいろかき回してたけど、みんな結構ギャグにノリノリだったなーってことで、別の意味でも面白かった。
オイラちょっと遅れちゃったんだけど、一緒に行った妹によれば公演前からロビーで雑兵が「戦が始まる」だの「小山田様はどこじゃー」だの、好き勝手なこといいながらうろついてたらしい。どんな演出だ。

亀治郎はさすがに動きがキレイでメリハリがあるというか、演技の端々で動きがピタッと止まってキレイだった。劇中で舞も踊るんだけど、舞の時は動きが優雅で美しく、それでいて力強い感じ。いやー亀治郎さんは凄いなぁ。
肝心の二役は晴信はドラマと同じくなんだけど、勘助になると発声も喋り方も演技もまったく変えてて、ちょっと見同一人物に見えないくらい。坊主になった辺りの内野版勘助に似た感じかな?
早変わりがあっておおっと思ったりするけど一応影武者もいて、二人同時に舞台に上がってるときはどうするのかと思ったら勘助はずっと後ろ姿で、それに晴信が後向きになったときに勘助のセリフも喋るという工夫がされてて、成程と思った。というかその一瞬だけ勘助のセリフってのも生でやるから凄いよな。(でも後ろ姿の雰囲気で勘助のセリフ喋るなっていうのはなんとなく判るけど)
それにしても何がおかしいって、晴信と勘助の二役はみんな判ってるからってのがあってだけど、勘助登場時に板垣が「みなが待ちかねておったぞ」だの「お館様にうり二つじゃのう」だのいうセリフがあったり、由布姫の侍女を男優がやってるのが判ってて駒井が男勝りなおなごが好みだのとちょっかい出したり、メイクの下にヒゲの剃り跡がと言ってみたり、そういうちょっとした笑いが多かった感じ。馬場やんも板垣殿もお館様も結構ギャグやってたよ。それ、いいんだー(笑)
第二幕の初っぱな、ロビーの客待ちで橋本さんが客いじりをやったり(隣の宝塚劇場の客を驚かすくらいの拍手をしてくださいとか、お任せなのか?w)、板垣が駒井を2回続けて投げ飛ばすところがあるんだけど、橋本さんのアドリブ風なセリフがあったりしつつ、ホントに痛がってるのに板垣が大丈夫かと声を掛けると、「この演出は千秋楽まで変更なしで続けるんですかね」と言ったり、駒井の橋本さんがかーなーりー、とばしてる感じ(笑)乱闘シーンでの舞台袖の拍子木担当の人のところでうろついたり(うっかり見ちゃうじゃないかw)、橋本さんの何気な小芝居が多くて、全体になんだかライトな感じの風林火山だったなー。いい意味でね。
最後は川中島合戦に向けての決意を表す晴信が白馬に乗って宙駆けして終わりね。馬ごとだからねー、重そうだったよ。(昔猿之助宙乗り見たことあるけど、そっちは結構軽やかに翔んでたんで結構ビックリした)そしてなぜか馬の上で歌舞伎風の見得を切る亀治郎さん(笑)

あと劇中で販促されたんでうっかり買ってしまった信玄餅晴信バージョンと亀治郎エッセイ本(サイン入り)。信玄餅は駒井が販促、亀本はオッサン侍女が販促。そりゃ買っとかなきゃって思うさ(笑)