そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

続・雷句誠の件

こないだ書いた記事はちょっとした雑感だったんですが、こちらの記事を読んで思ったこと。

この記事に関してだけって話で。コメントしようと思ったけどコメント欄ないからトラバ。
トラバ的エントリーなのでとりあえず隠しとく。
 
これを読んで多摩坂氏の言うことがいまいちよく判らなかったんだけど、ひょっとして「漫画家と編集は対等じゃないと思ってた」ってこと?それなら答えは「否」ですが。
編集といってもフリーと社員(契約編集者も含む)は立場が違うからってのはあるけど、そう思ってんなら、雷句さんの一件がいまいちピンと来てなくても仕方ないかも。
漫画家と編集者のモデルとして正しいのは記事中の奇Ring・エッセンスさん(id:taitoku)のリンク先のモデル図とか、引用してる夏目房之介さんの認識が正しいと思います。当然雷句さんの言ってることはほぼ正論だと思います。(編集者個々の人柄についてはともかく)
「陳述書」も読みました。何よりも雷句先生の原稿料があの金額なんて信じられない!こちらについてあまり突っ込まないのはちょっとそんな暇ないからです、スイマセン)
だから編集者を漫画家の監督者として認識してる多摩坂氏の認識がちょっと違うってことかな。マイナー出版社における半プロ作家・アマチュア同人作家とそこの編集者‥‥であればそれはある意味正しいと思うけど、大手出版社では"基本は"対等に作り上げるパートナーだと思いますよ。
作品作りにおいての役割分担はそれぞれでしょうが、作家の立場に立って編集部に対する要求を代行してくれる、作家の利益になることを第一に考えてくれる、というのは当然当たり前。
記事中で

マンガ編集者がときに高圧的に、そしてときに傲慢になるのはこの立場によるところも大きいのではないでしょうか。

といってますが、それは完全に編集者としての資質の問題と、本人の人間的な問題じゃないかなーというのが実感として感じるところですね。
あんまり言うと個人が特定されるから普段のブログ記事でも言いませんが、オレも相方もバラバラだったり一緒だったりはあるけどまさに件の出版社で仕事してますが(オレは作家、相方は編集)、あのね、使えない編集って本当〜に、使えないんだ。
奇Ring・エッセンスさんが紹介されてましたが、新條まゆ先生のブログでもこの一件が取り上げられてたみたいですね。

オレ、まゆたん結構好きだからってのはあるにしても(でもマンガが好きなわけではない)、ここの編集も本当にヒドイと思います。雷句さんの原稿紛失にも言及してますが、要は誠意の問題なんですね。だって取引先ってわけじゃなく「仕事仲間」なんだから、対応としては情に重きをおきたいじゃないですか。しかも雷句先生も新城先生も小学館の稼ぎ頭だったのに。
相性もあるだろうし、作家が必ずしも性格がいいとは限らない(話が誇張されてる可能性)としても、これはどう見てもヒドイと思うけどな。(編集長対応の方ね)
細かいイラストが使い回されてるうちに無くなるのは現によくあることらしいんですが、それも編集者の管理の問題みたいだし。(ウチの相方は絶対に無くしてはいけない原稿を扱ってるんでその辺は気をつけてるらしいけど、みんながそうとは限らんらしいし)
だから結局作家に対してどう振る舞うべきかが判ってなかったり、一緒に作品を作り上げていこうという志のない編集さんに当たったら不幸としか言いようがないんだけど、その辺の齟齬から今回のような話になってるんですよね、結局。
あと編集にとっては単に「仕事」なのかもしれないけど、作家にとっては単純に「仕事」じゃないんだから、(そのクリエーションに対するモチベーションや気分も含めて)その辺のケアをするのは本当に当たり前だと思うんですけどね。どっちが偉いってわけじゃなく、それくらいでやっと「対等」。
だからどんだけ稼いでようが自分を削って働く作家さんがいい目を見るのは当然だし、それを陰からサポートするのが本来の社員編集者だと思うんだけど。(新條先生のブログ中で担当編集者の弁として「編集者が安い給料で」って言ってるとこがあるけど、ここの編集がいくら貰ってるのか想像つくんでウソだろーwと思いますよ?いつもとは言わないけど緊急事態くらい土日でも仕事しろよ)
作家の立場に立たない編集者なんか編集辞めちゃえよ。