そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

猫の恩返し

耳をすませば」と同じ作者だけど続きじゃないんだっけ。耳すまでガッカリしたんで、気にはなってたけど見たことなかったです。(なぜガッカリかは当時相当周りでもいってたんであえて言いませんが)
でもだからといって、バロンがああいう役どころなのは違うというか、(あ、言ってるかw)ローティーン向けだなー。
冒頭は意外と面白いじゃんと思ってたんだけど、探偵事務所に行ってバロンが出てきあたたりからつまらなくなった。耳すまがあくまで現実世界で一生懸命生きる女の子の話だったのに対して完全にファンタジー。公開規模が違ったのも判る気がするなぁ(単に話題性での印象?)絵的には美しいとこあるんだけどね。
単にファンタジーであって児童文学じゃない‥‥ってのはもう面倒くさいから語らない。一時よくあったヒロイックファンタジーと違うのも、主人公が現実世界でイヤなことがあって逃避したかったからってわけでもないってとこで、成長ものでもないってとこかな。現実逃避じゃないから、時が止まったままでもいいと思える猫の国にいることが何故いけないのかが判んないというか、時が止まったままでいい=成長しないってことが悪なのは、成長ものにおいてこそ描かれるべきテーマだから、そこんとこがすごく曖昧な現代的見た目重視のファンタジーでしかないんだと思うんだ。現代的というかマンガやラノベって感じ。そう言っていいのかどうか判んないけど、思いつきレベルのファンタジー世界の設定を見せるためだけの物語ね。マンガならいいけど映画でこういうのは微妙な気が。
主人公に心の葛藤があろうがなかろうが、それを克服するかどうかとかじゃなくても、冒険を体験することで変わらない人間なんていないからあのラストもその程度のことなんだよなぁ。子供なら単に「猫の国いいなぁ、行きたい!」でいいと思うけど。まあハリポタだってこのレベルだけどさ。(オレがハリポタを評価しないのはそのせい)
キャストは芸能人ばかり‥‥なのはジブリ映画クオリティだけど、話がつまらないと声の力があるかないかってやっぱ大きいなぁ。こういうのこそプロの声優使ってクオリティ上げてくれよ。上手かったのは猫の王様の丹波哲郎くらいか。
原作自体がどれくらい違うのかはともかく、映画としては耳すまの方が面白いかな。好きってわけじゃないけど、あれは確かに魔女宅とかの宮崎アニメテイストを受け継いでるもんな。