仮面ライダー電王×韮沢靖イマジンワークス ~SAY YOUR WISH・・・・~
- 作者: 韮沢靖
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/06/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ニラニラの○○ワークスも3冊目です。これをいい機会にアンデッドワークスもレビューしたい‥‥
作りは毎回同じでイマジンの写真とデザイン画、ニラニラのコメントに今回は番組Pの白倉さんとの対談。あと今回は画材とBARの紹介。韮沢さんって左利きなんだー、なるほど、なんか納得。(だってデザイン画がみんな右向きなんだもん)
対談でいろいろ興味深かったのが、
- 依頼があったのが10月末、その時はまだ「イマジン」という呼び名がついてなかった!
- 白倉さんのイマジン説明で韮沢さんが全く判らなかった(笑)イメージのすり合わせって大変!(笑)のちに「イマジン」という呼び名が決まってからイメージしやすくなった。
- ライダーに於ての敵の総称は、一般名詞で意味を含められるもの、単純な音の響きでは決めないという何となくの認識がある
- ウラタロスはモモタロスのバージョン違いくらいのつもりだった(だから似てたんだな)
- おとぎ話がモチーフという枷。話を総合するとどうやら番組側がモチーフを発注したわけじゃなくほぼお任せ状態だったっぽい
- 1年前からイマジンバンド(笑)のプロモを仕込んでた!
- なんかいろいろハマったらしい。西遊記>おヒョイさんの龍→馬‥‥が誰も判らなかったなんて!(笑)「ハマる」ってことは重要だよね
- ジーク没カラーリングバージョンがあまりに白鳥で笑った!ひーっ(笑)
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ワームデザインがあまり好きでなかったんだけど、やっぱりそれなり縛りがある方がいいというか、イマジンデザインに関してはムック本なんかでもいろいろなエピソードは見聞きしてましたが、まとめてそういうコメントを読むとやっぱりいろいろ考えてるんだなぁと。
そういう意味で放映中から楽しみにしてたのは、おとぎ話を探してきてモチーフを決める→デザイン的アイデアの妙→本編にフィードバック‥‥がおもしろかったんじゃないかなぁと言うところ。
カービングで呼び名を入れるアイデアも良かったよね。モモなんかは判りやすかったけど実はウラのが判んなかったんだ。ウラ、描いたこともあったのに(笑)>何だろうこの模様‥‥とか思ってたw
おとぎ話モチーフならではの単純化やカラフルな色使い、時節ネタっぽいデザイン(ハロウィンやクリスマスとか)や、モチーフやデザインの意味付けとか、イマジンデザインは面白いですね。
白倉さんのまとめ的なコメントで、「モモタロスって何なんだろう」って言ってて、いろんな人の思惑がある上での「概念としてのモモタロスという生き物」っていうのは、番組見てる時から思ってたけど、モモに限らず本当にそうだと思うし、それがOKだった電王って番組はライダーかといえば微妙なんだけどそれはそれってことで、面白い試みだったなあと思うわけです。
ってことでこの本には満足。
ちなみに「仮面ライダーカブト ワームワークス」の感想はこちら。http://d.hatena.ne.jp/korohiti/20071127/p3