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スゲー面白かったし笑ったし文句ないんだけど、言いたいことはあります。
見てる間ずっと「脚本ヘタだなー、誰なんだ？」と思ってたら大森美香でした。うーん、これはなー（苦笑）
別に脚本の責任だけとも思わないけど、まとめるという意味で脚本がヘタなのは確かだと思うよ？
映画として泣かせ的な展開が必要だってのは判るけど、だったらもっとベタにやってくれていいと思うんだけど。そういう意味で別に根岸の正体が相川さんにバレるとか、お母さんが明らかに根岸のやってることを知ってる風なのは別にいいよ。ただ、それをやるにしてもギャップってもんが必要で、そこに至るまでに（まさか相川さんに正体バレそうになるのがターニングポイントだとは思わなかったけど＞盛り上げなさすぎ）クラウザーさんの生きた伝説がもっと見たかったってだけなんだ。
大体初っぱなから、相川さんに偶然出会って‥‥はいいけど、それがいきなりカフェとイベントの往復ネタになるとは思わなかったよ。もっとそこまでに見せることあるだろ？
原作がそもそもネタ自体可笑しいから、実写のクラウザーさんが街角に立ってるってだけでもう可笑しいのは判るし、それで満足なんだけど、だからこそ社長が根岸の家に押しかけて大暴れなんてネタを長々とやるんではなく、クラウザーさんの伝説が見たかったよ。それともあったけどカットしたの？ノーカット版とかあるのかしらん？（DC版とかｗ）
メンバーネタもやたら少ないから、合コンネタとか見たかったのになー。そういうとこ含めたまとめ方と盛り上げ方が、ちょっと残念な感じ。そういうクラウザーさんと根岸の日常のギャップが可笑しいんだし、そこでの相川さんへの失礼の数々が正体バレとか、映画の最後のオチに効いてくるんじゃないのかなーと思うんだけど。もうなんにでも言うけど、ベタでいいんだよそういうところは。そんな酷いことをするクラウザーさんが根岸だという事実に、空気読んでない相川さんの天然さがおかしいんだろに。（映画の場合）
キャスティングはもういうまでもなくスバらしかった（笑）似過ぎだよなｗ
松ケン以外に根岸/クラウザーさんは出来ないよ！絵だけで笑えるって相当だよな（笑）細田のジャギ様とかもっと見たかったくらい。原作よりやたらクネクネしてたけど、腰つきに笑ったｗ 秋山のカミュもホントにキモかった！松雪さんの社長は原作より社長過ぎるし！タバコとかいろんなものの投げっぷり、殴りっぷりが痛快極まりない。監督（李闘士男）はさすが判ってるよなー。佐治くん・高橋一生は結構歌上手かったしもっと見たかったー。DMCファンの大倉孝二と岡田義徳も絶妙（笑）あ、美波もかわいかった。
まあ全体に文句が無いのは、そんな多少の脚本の不出来をどうでもよくさせる最後のライブがあまりにすごかったからってのもある。
もうジーン・シモンズがホンモノすぎて、普通にデスメタルのPVかライブDVD見てる気分になったくらい。（オレ、別にKISSはそんなに好きじゃないんだけど）それに負けてない松ケンのクラウザーさんもスゴイよ。あと衣装スゴイなーと思ったらJAP工房なんだね。いろいろ本気度が高くて凄かった。
小ネタ的なことは意外と少なかったなー。根岸弟が「ベルセルク」読んでたのとか、社長のお付きのグリとグラが犬だとか、そんなとこか。
楽曲は普通に良くって、DMCの音楽もデスメタルと言うよりは普通に聴きやすいヘヴィメタくらいだったと思うし、カジヒデキのオシャレ系ソングも絶妙だった。根岸が歌うと気持ち悪いのに、カジヒデキが歌ってるEDはフツーにオシャレ系だった（笑）（オシャレ系にも渋谷系にも興味ないけどパーフリは普通に好きでした）
そういやOPがアメコミ映画チックというかスパイダーマンみたいでカッコよかったｗ←いや違うな、たぶんティムバートンｗ
追記。
そういや書き忘れてたけど（笑）、この映画自体がちゃんとテーマは設定してて、「自分がやりたいことと自分が出来ることは違う。でも自分がやりたくないことでも他人に夢を与えることが出来るのは、いいことじゃないか」って、それが劇中で何度も繰り返されてる「NO MUSIC、NO DREAM」ってことに繋がるんだけど、まあ漫画原作の方はそれをギャグとしてしか見せてないんだけど、映画ではそれなりの落とし所にしてたのがやっぱり単なる映像化ってことでなく本気でやってるなーと思うところでです。
だからこそ田舎に引っ込んだ根岸が、DMCのライブに戻ってくるところをもうちょっと意図としてハッキリ見せて欲しかったかも。結局そうしてDMCを肯定しつつも、やっぱりムリ！ってヘコむのが根岸じゃないかなー。ずっとそれの繰り返しね（笑）
バルト9でパンフ買ったら「あべよし」ストアーの紙袋がついてきたよ。
