そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

黄金の猿:松田賢二

http://www.theaterguide.co.jp/search_result/paid/detail.php?id=010228&key=832d3417ca77c46fb5bda726df967cf5&PHPSESSID=86e466a1c11f5d4148da4452d3cb3b68

公演の趣旨としてはこの「ベニサン・ピット」っていう芝居小屋が無くなるらしいから、サジキドウジからの恩返し公演ってことらしいです。題材はサジキドウジが大好きな九千坊一族の伝説らしいです。
別に松賢目当てで見に行ったわけじゃないですが、相方が(何かいろいろあって)見に行くからじゃあ付き合いでってことで。
松賢がブログで「巨大プールの水60t、丸太400本、風車1500本、松田賢二10000本の超大作」って言ってるのはあながち嘘じゃなかったでしたよ。入り口から何だかお化け屋敷のようでワクワク感を煽り、中はこぢんまりとしてるけど天井が高くて、舞台美術がものすごい手間掛かってました。カッケー!この規模の劇場でこういうのは初めて見たよ。(産経の記事に写真あり)
とにかく舞台装置がスゴイの!
セットは本当に丸太400本の世界だけど採掘の坑道って設定だからか、あちらこちらから水が噴き出したり流れ落ちてきたりするから、舞台上はビシャビシャ。(一番前の席は水が掛かるからビニールシートで覆ってるし)もろ水が掛かったり時には水に入ったり、演じてる役者さんたちもずぶ濡れ状態でほぼ3時間弱。(休憩挟む)
これを昼夜2回とか、2週間の間やるんだからすごく大変そう。見てるだけでその迫力と熱に当てられて消耗するよ。それくらい凄かった。
芝居は、松田さんも言ってるようにアングラ‥‥なのかなぁ(苦笑)えと、基本的に昨日のもそうだけど、オレも相方もいかにも舞台的な演技や演出って馴染めないんで、そういうとこはまあ微妙なんですが(好みの問題なので‥‥)、それを抜きにしても芝居は面白かったです。ちょっと手塚治虫火の鳥的な感じだけど、大陸から来た民の最後の生き残りとか山人とか河童伝説の元になった民族の行く末みたいな、そういう伝説的なものをモチーフにした内容で、結構ハードな描写もありって感じでした。
それにしても松田さんの役どころが一族最後の男で、またか!ってかそれどこのウルフェン族だよ?な感じ(笑)そしてやっぱり脱ぎ担当(笑)どうせならマッパでもいいのに。(別の意味で卑猥なことはさせられてたけどw)
人間の業とかどんな状況でも生きるということをあからさまに描く作品だけど、舞台美術が幻想的なのであまり生々しくならずに見られるのも良かったかな。でも最後のバトル?は、もうコントかと思うくらいに死なないのはねぇ‥‥(苦笑)ああいうオチになってしまうのはちょっと割り切れないものもあるけど、あれが一番良いのかな。一応希望もあるし。(どっちにしてもどん詰まりだけど)
まあ確かにアングラ芝居って感じで最初は違和感あったけど、途中からは話が面白かったし演出もダイナミックだったんで面白く見られました。

昨日だったらゆりと恵がいたんだなー、ちぇーっ。>松賢ブログ