そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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愛讐のロメラ〜#63(終)

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このラスト、あまりに理屈では筋が通りすぎてて、かえって何で珠希が死んで終りなのか感情的に納得出来ない!どうにか成らんかったのか?お話としては満足ですが、むしろ破綻してなさすぎてなぁ‥‥それしかなかったのかよ?と言わずにはいられない。いやホント、お話としては全く文句ないです。というか、伏線から何から筋が通りすぎ。これ以外ないという筋立て。感情的なこと以外は。まあでも珠希のキャラ造形が(恭介にしてもこのドラマの殆どのキャラにしても)あまりにも男性的で感情的に引っかき回すキャラがいないもんなぁ。納得するしか?
あまりにも珠希の死がアッサリしすぎてて、しかも珠希が死んで悲しむ間もなくその心臓を実母の奥村さんに移植って、そんな話出てなかっただけに意表を突かれたよ。(ちゃんと遺書で指定されてる辺りがあれだけど)
悟もたいがい可哀想だったけど、珠希も結局謙治のせいで人生狂った‥‥ってのはここに来てやっと明かされたって話だし。
謙治が「弱くて狡い男」ってのがまさかそこまでとは‥‥。いや本当に、出発点が本当にそこなんだよな。長い間疑問だった英夫の転落死の真相がやっと語られ‥‥で、やっぱりあの時屋上にいた謙治。英夫の自殺を止められたのに止めなかった、そのあと本気で助けようとしたけど助けられなかった罪悪感を珠希に被せるという狡さが全ての始まりってなあ。珠希の24年間ってなんなんだ?13年は贖罪で11年は復讐で生きてたのに、そこまで来たら普通に幸せって、考えられないのか。せっかく恭介があそこまで言ってるのに。そういうモンなんだろか?
どっちにしても珠希の決断をバカだなあと思う余地は全くなくて、見てる方も劇中の登場人物から見ても、なんかいろいろ考える余地を超えてる気はする。だから何も言えないよ。
その辺があまりにもアッサリしすぎってのはあったけど、最後に彩がお守り鈴を鳴らしてお母さんに聞こえるかなあって言ってるとこから(そういやあの子役の子上手いなぁ)、恭介さんが昔の写真を取りだして叫ぶところでなんかやたら泣けたから、これでいいです。いいラストでした。