そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

仮面ライダーキバ#47「ブレイク・ザ・チェーン・我に従え!」

東映http://www.toei.co.jp/tv/kiva/ テレ朝:http://www.tv-asahi.co.jp/kiva/
『なんでだ‥‥どうして僕からみんな去って行くんだ‥‥』


太牙くんカワイソー!(ノ△・。) もう渡がどんなことになってようがキバがどんだけとっ散らかってようが、オレの中では太牙くんが主人公ってことで構いませんよ。2番手ライダーの法則はこっちですよ、名護さんでも音也でもないよ。悲劇を背負ってる方が2番手なんですよ。
その前に名護さんはとにかく医者に行った方がいいと思うよ?一時的なもんかも知れないじゃん?(そんなオチだったら笑うけど、それも名護さんらしいかも?)
それはともかく、キバットとタッちゃんは講釈師かよ。ぺぺん!(笑)
 
えーとキバの力を持ってるキバット一族と仲がいいのはクイーンである真夜なんだから、真夜と仲がいい(ってのも変だけど)人がキバの力を持ってて、過去編まではそれが「=キング」だったってだけだよね。だとすると太牙くんのサガの力ってのはキバの力をもらえなかったからその穴埋めってことなんだろか。一応ファンガイア製の鎧らしいけど。
だったら最初からキバの力を持ってる渡の方が強いよなあ。渡が今まで太牙に勝てないと勝手に思い込んでたのって、心の問題だし。なんで真夜って渡にキバの力を渡しちゃったんだろ。音也がダークキバになったから、それを受け継いだってことなの?じゃあ赤子の太牙くんの立場って‥‥なんかいろいろよくわかんない。
渡くんの行動は、ラス前になってますますカブトと同じような展開になってる気がするんだけど、カブトの最後で天道が加賀美たちに敵対行動とっても、天道のキャラとして間違ったことはやらないというのが確立してるからそれが何か裏があると思わせるんであって(電王の最後でのウラの裏切りも同じだけど)、渡がいきなりキングになるって言っても、お話としては何かあるんだろうなとは思っても、渡のキャラとして何がやりたいんだ?と全く説得力を持って見られないってのはちょっと困ったことだなあ。まあすべては今更ですけどね。
渡は人間を救いたいとは言ってても、ファンガイアの現キングである兄の太牙に対してとか、ファンガイア全体のことをどう思ってるのかってことは全然考えたことないと思うの。というか考えてるように見えないの。
人間を救いたいってことにしても、自分がファンガイアと人間のハーフだってことに関しては自分で納得するところも見いだしてるとは思えないし。だから渡の行動には彼のすべきことが見えないのよ。
音也自体は人間とかファンガイアとか関係なくすべての生ある者には固有の音楽が流れてて、それを愛するっていう主張があったから彼の行動に納得するんであって、渡自身の主張は何の根拠もないように見えるから余計にこの物語の主役っぽくないんだよなあ。
 
むしろ太牙が主役に見えるのは、最初この話が血と絆の物語だという触れ込みだったからこその今の悲劇、嶋さんがいうには心の底には優しさがあったらしい、でもそれを誰も見いだしてくれなかったからこその孤独な王が、一族の長としては優秀なのに、肉親にも愛する人にも拒絶され部下には意味不明の造反をされ、最後に残った「力」を守ろうとして母親を手にかけるという悲劇が起ってしまったことの哀しさが、本来主人公の渡よりもこの物語のテイストにマッチしてるからだとしか思えないんだよな。
闇のキバの力は、そもそも真夜が渡す渡さないってもんじゃなく、キバット二世の胸先三寸みたいじゃん?きっと愛に哀しい男が好きなんだよな、キバット二世は。
物語自体、太牙が出た途端にドラマチックな彼のキャラクター性に傾倒するくらいなら最初から絡めといてよって気がするけど、そもそもの過去編の人間関係のドラマ部分って、全くそこに絡まないようになってるんだから本当に井上先生、どういうつもりで構成してたの?としか‥‥( ´∋`)
ホントにどうして太牙くんをもっと早くに出して渡と対比させて、渡にそういう運命の重さを感じさせるような話にしなかったんでしょ。「運命の鎖を解き放て」って、そういう意味じゃないの?過去編の音也と太牙にほぼ何の関係もなかったことが非常に残念です。(真夜の子供なら俺の子供だ、くらいか)
ゲスト程度でいなくなってるはずのビショップが最後、こんなに重要な役どころになることがまあなんというか行き当たりばったりをやったらいつものライダーの最終回クライマックスになってしまった感がなくもないんですけどね。
なんか今回この話の感想じゃないですが(苦笑)この話自体は特に何もいうことないしなあ。あ、嶋さんが生きててビックリくらいか?マスターの喜びようが何か尋常ならざるものを感じるって程度?w
 
ちょっと思ったのは、キバの最初の方ってこういうつもりだったと思うんだよ。
この世アレルギーの渡くん(なんで引きこもってたのか全く判らないけど、要するに"人と違ってた"ってことじゃないのか?)が"偶然"青空の会と絡むことによって運命が回り始め、徐々に外の世界を知る→運命に導かれるままにいろんな人から父親の音也のことを知ることになり(音也についてのさまざまな伝聞)→番組的にはそれと平行して渡が偉大な父だと思ってた音也の実像を描き(音也についての真実)→陰の主役・音也の人間像を理解することでこの物語の本質を徐々に描いていく→その音也を知ることにより渡が自分自身を知って(自分の出生、なぜキバの力を持ち、同族であるファンガイア狩りをするのか)→外の世界に自分の存在理由を求め理解する、つまり自分自身のためにキバで戦う‥‥って話なら、全くもって納得出来るんだけどさ。
それなら過去編では愛のために戦った音也と、現代ではそれ故運命と戦う息子の渡、その運命がファンガイアのキングである実の兄との確執と和解なら判るのよ。血と絆と運命の物語だってのがね。なんでこんなことになってんのか。まあオレは音也と太牙については殆ど何の不満もないからいいんだけど。渡って最初から共感出来なかったしさ。でも共感出来なくても渡についての話が面白ければ文句はないんだけど、これはどうもねえ。
ところで、次狼たち3匹のモンスターは音也との約束で渡を見守ってるだけだし、キャッスルドランから出られなかったのは前回の話からすると封印のせいではなく、彼ら自身の力でドランを押さえ込んでたにすぎないから(だから外に出られないってのは道理だけど)、ファンガイアの王になるっていってる渡に忠誠を誓う義務はないと思うんだけどなぁ。思考停止状態の成り行きでこうなる(こうせざるを得ない)ってのは判るけど、本質的なことでいうとどうしてもOPの最初のキバのビジュアルイメージ通りにしたいってんなら、渡がキングの座に着いてるのは音也の思いを継いで人間とファンガイア(とその他のモンスター族たち)の共存する世界で頂点に立ったから‥‥でなきゃオカシイと思うんだよね。次狼ってば、それでいいのかよ。(よくないって言ってるか)
あ、渡くんはキングのコスプレは似合ってるね!画面ビジュアルがカッコいいのはさすが巨匠!


予告。
何だかこれほど「最終回」って文字を見てもなんの感慨も込み上げてこない作品ってのが‥‥
無能なキングと紛い物のキングで、蘇ったキング(たぶんモンスター化)を倒すんですね!そして最後の締めにはやっぱり音也がいないとね!
ディケイド。期待!期待!