そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

星の大地に降る涙・地球ゴージャスプロデュース公演Vol.10

http://www.amuse.co.jp/chikyu/vol_10/

 
見てきましたっ!
映画は前情報入れないまま見るんでともかく、毎回舞台を見に行くたびに行ってから公演のアウトラインくらい調べとけば良かった‥‥と後悔してますが、今回もです(笑)出演者くらいはチェックしとこうよ自分‥‥と思いつつ。(映画と違って遠目だと誰だか判らんから)
木村佳乃と春馬と音尾さんは客演ってことになるのかしらん。今調べたらサイトにはたいして説明なかったのね。
時間は1幕目が85分、休憩はさんで2幕目が65分。
一応以下ネタバレあり‥‥ってことで。
 
 
記憶を無くした男が2人辺境の浜辺に打ち上げられてタバラ族という少数民族に助けられる。神の使いのシャチが運んできた若い男(春馬)がシャチと名付けられ、もう1人はトド(岸谷)と呼ばれることになる。2人は和人だということでタバラの勇者、ザージャ(寺脇)とカイジ(音尾)が助けることに反対したが、ステラ(木村)という女性が介抱してだんだんと言葉が通じるようになり異文化コミュニケーションも取れるようになり、お互い同士信頼するようになっていったが、タバラ族が星の大地と呼ぶ土地で和人の争いに巻き込まれ、シャチとトドも記憶を取り戻したがそこには悲劇が‥‥って話。
「歴史ファンタジー」といいつつ1幕目ではまったくそういう背景の説明はなくて、さて、いつのどこだろうと思いながら見てたんですが(新潟の佐渡か、北海道のどっかかなあと思ってた)津軽三味線とか出てくるんで北海道、意外と近代?と思ってたら、どうも戊辰戦争だったという驚き。シャチは新撰組隊士でトドは政府軍側ね。(てっきり岸谷が土方だと思ったんだがw)まああとはネタバレ過ぎなのでいいませんが。
 
あんまり舞台って見ないんでイメージだけでいいますが、地球ゴージャスって毎回これと同じテイストなんだとしたらあれですね、昔のアングラ的な小劇場のお芝居をすごくお金かけてメジャーに、でも雰囲気はアングラ的な感じそのまま維持出来てるというすごい演劇ユニットなのかな?(笑)
ストーリーがそもそも舞台人が好きそうな迫害される少数民族ネタだし(黄金の猿もこんなネタだったよなw)、メッセージは反戦らしいんで、まんまかと。お話としてはよくありがちな感じ。それを本当にうまくメジャーなエンタメに見せてるというか、顔ぶれの問題ってわけでもないだろうけど、これはやっぱり寺脇&岸谷の手腕というか才能なんだろうかね。マイナーすぎずメジャーすぎず、ほどほどに楽しめる〜みたいな。
そうそう、これ自体はミュージカルっぽかった。ミュージカル&パフォーマンス。相当エンタメ寄りなんだけど、あんまりかっちりした作りじゃなくて遊び部分が多いというか、寺脇さん言うところの「自由時間(笑)」のアドリブなんだか半分素なんだかよくわからない掛け合い的なところが多くて、たぶん「今回だけのこの公演」感が強いんじゃないかと思うんだけど、どうかな。あそこってたぶん毎回内容違うよね?
その掛け合いも何というか絶妙というか、内輪受けすぎずほどほどに観客の方向いてアピールしつつ、ハプニング的なところを混ぜてる感じで、本筋はともかくもうちょっと見たかったなあと思わせるのが、また上手いというか、手なんだろか(笑)玄人的な演出?(笑)とにかく見てて楽しかった!
肝心のオレのお目当ての春馬たんはといいますと、いやもう本当に彼は今19歳でこれが初舞台なんでしょうか?とビックリするばかり。周りが本職の(って言い方も変だが)舞台俳優ばかりなのにまったく遜色なくやってた。つか出来てるんだもん。完璧。違和感なし。
殺陣も踊りもセリフの押しの強さも完璧。そして歌がまた上手くて、声は甘めです。トロけちゃうよん(笑)ホントに初舞台か?
全体にシリアスな舞台じゃなくて、話はわりとシリアスなんだけど見せかたとしてかなりコメディノリなのにちゃんとそれについていってるし、自由時間のアドリブもどきのシーンは、一回だけだったんだけど周りと馴染んでるんだよなー。勘がいいと言うか、シリアス演技とコメディ演技の切り替えもちゃんと出来てて、他の人と同じテンションで同じ空気感あったもん。流れの緩急の付け方とかも、舞台芝居とTV芝居って若干ノリが違うと思うんだけど(特にここみたいなたたき上げの舞台人間がやってるようなヤツって)、まったく違和感なかった。むしろ木村佳乃の方がオレは浮いてたと思う。そういうポジションの役ってのもあるかも知れないけど、どうにもあのいかにも舞台的な発声方法のセリフ回しって、あの自然に舞台にいる人たちの中にあっては、オレはすごく違和感あったんで。木村佳乃はやっぱりTVで見る方が自然だなぁ。
とにかく春馬はカッコよすぎです。というか、ホントにスゲェ。お芝居大好きなんだなぁ。
そういやJUNONだったか何だったかの(今探したけど見つからん、何だっけー?)ごくせん特集で、メイン生徒に「あなたの大事なもの」を聞いてる企画ページがあったけど、他の子が家族や身内みたいなことを言ってる中で1人だけ「芝居」って言ってたよな(笑)さすがだーと思ったけど、まさにそんな感じ。
最後の挨拶コメントで寺脇さんだか岸谷さんだかが「末恐ろしい19歳」って言ってたけど、マジでそうだと思いました。
しかも最後の挨拶、みんなで何度か頭下げてたんだけど、メインキャストの中で春馬が一番最後まで頭下げっぱなしだった。些細なことだけど、そういうのってやっぱり本人の人間性の問題だよね。春馬はホントにどんな役者になるのか、今回見てますます楽しみになりました。マジでホレる。オレも気合い入れるぜ、春馬の追っかけによー。
 
あとACTシアター初めて行ったけど、あそこ見やすくていいね。オレっち1階最後列あたりだったんだけど、キャパの割に傾斜がついてて舞台幅が狭いんで、すごく見やすかったもん。最後列なのに「近い」と思ったくらい。こないだのキサラギ見た世田谷Pシアターよりよかった。
そういや早めに行ってサカスを回ろうと思ってたのに、家の片づけしてたら行けんかったよ。ちぇーまた今度か。(まだ一度も行ってない!)
 

追記。

地球ゴージャスプロデュース公演vol.10
星の大地に降る涙 WOWOW オンエアー決定!!
日時:2009年9月19日(土)正午より 

公式に書いてあるんだからやるってことだよな?早くないか?そんなもん?特番とかじゃないよね?もちろん録画ですよ!