そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

トップランナー:小栗旬

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こないだネイルに行った時、今までそんな話したことない担当のおねーさんがいきなり「ドラマって見てますか?」って話振ってきて「小栗旬ってイケメンですかねえ?」って言い出した時にはちょっと笑っちゃったよ(笑)
オレも顔自体は好みじゃないし造形的にはあんまりイケメンだとは思わないけど、メチャクチャカッコいいと思います。前にたまたま「花男」の時に神宮のいちょう並木でロケしてるとこ見たことあったけど、遠目に見ても超カッコよかったです。
まーそもそも「Stand Up!!」から知ってはいたけど、オレがオグリンが目に入るようになったのって「救命病棟24時」辺りからで、「GTO」のあとに増長したり腐ったりしてたってのもだいぶ最近になってから知ったんだよね。
オレの俳優の好みって(俳優に限らないけど)、自分がそうじゃないからか、「それしかない」って天才肌の人が好きで、だから三浦春馬とか長瀬とか松ケンとか二宮とか好きなんだけどさ、そういうとこでたぶん、オグリンに興味持つようになったのってオグリンが俳優しかないって思ってからじゃないかな。
もともとオグリンてそんな天才肌じゃないし、計算とか計画性をもってってワケじゃないけどどっちかというと理屈捏ねて作り上げていく方だと思うし、そういう努力と実績で自信をつけていったからこそ今があるってタイプだと思うんだよね。だから天才肌の春馬とかに対しても嫉妬とかしないで素直に上手いといって可愛がれると思うんだけど。年じゃないしさ、ああいう才能に嫉妬するかどうかって。自信と理解だと思うから。そこら辺の人間性も器が大きいところがオグリンの魅力だと思うけど。
 
前置き長くなりましたが、その辺の感じがあの藤原竜也とのやり取りに出てるなーと思ったんだよね。
ああいう気の置けないライバルだけど仲間っていう感じって、たぶん資質はもともと似たようなもんで、その上に努力した実績が同じような方向性であって、お互いの今の実力としてそれがちゃんと見えてるからああいう物言いになってるんだと思うし。それで立場や方向性が違ってもやってることや、なりたい方向が同じで、今の自分に自信があるからこそ相手を羨むことなく「俺の方が上手い」だの「お前そんなんでいいのかよ」だのダメ出ししたり、「CM3本くれよ」とか言えるんだと思うしさw
オグリンの同世代のお友達っていうのもたぶんそういうところでお互いが、というより、他の人がオグリンの努力と実績と人柄を見てるからこそ、小栗に認めてもらいたい、認められることは光栄だと思えるんじゃないかなあって気がする。
最初の話題の、今の忙しさは楽しいけど2〜3年前は「忙しさに腹が立ってた」って、確か「カリギュラ」の舞台やってたりボンビーやらイケパラやらやってた時期だと思うんだけど、オグリンみたいな仕事が楽しーってタイプが忙しくて腹が立つって言うのは、自分でコントロール出来てないから腹が立つんだと思うんだよね。単純な仕事量のことや、周りの環境(イケメンの代名詞になったりとかいう騒がしさ)じゃなくてね。
オレはオグリンが相当意見出ししたオグリンの仕事として、「貧乏男子」はスゴイ好きなんだけど、あれが当時イケメントップだったオグリンのイメージとして「こんな小栗旬が見たいわけじゃない」って言われてたってのは本当に心外なんですが、そういう自分にチャレンジしたことが世間に認められなかった(のかどうかは詳しくは知らないけど)ってのもやっぱり自分イメージの確立としては思い通りにならない「腹立つ」ことじゃなかったのかなあ。
話戻すと、今回の大河で頭を坊主にしたって言ってたけど、役に没頭したい人がそういうことが簡単に出来るか出来ないかって言うこととか、そういう不自由さに腹立ててたんじゃないのかなあ。そこまでやるべしってことじゃなく、オグリンはそこまでやりたい人なんだよね。そういや風林火山でも主役2人は坊主にしてたけど、大河だからってことじゃなく、そういう本気さというかね。
役者って自分の見た目に関わることって自分だけでコントロールできるわけじゃないから、いろんな役との兼ね合いでやりたくても出来ない、それが許されない環境にいるってのはその仕事に没頭したい人にとってはストレスというかそういう意味で自分でコントロール出来てないってことだからさ。
そういうオグリンの本気っていうか、ことあるごとに「自分たちで頑張って良いもの作ろう」って周りを鼓舞‥‥というより啓蒙していこうとしてるオグリンに応えられることが出来る人だけがそういう資質のある人‥‥っていう賎民的な発想じゃないとは思うけど、自分が作る視点にたって状況をコントロールしたい人にとって、同じ仕事をするキャストが同じ方向を向いて頑張ってくれる相手かどうかってのは、たとえ上の方の何かの都合で集められたキャスト仲間であっても、その気持ちを共有出来るかどうかってのは大事なことじゃないのかな。そういう意味での「啓蒙」ね。
 
なんとなくオグリンって今はイケメンで旬とか言われてるけど、もともとのイメージってちょっと影の方というか、番組中でも自分のことネガティブって言ってたけど、派手さはないというか、地道に積み上げていくタイプだし、何かやってもわりと地味だよね。「TAJOMARU」はちょっと見に行こうかどうしようか迷ってるくらいなんだけど、同時期の松ケンの「カムイ」と比べると似たようなネタなのにやっぱり地味だし、今作ってる映画もたぶん地味な映画じゃないかと想像するんですが(キャストが誰なのかはともかく>楽しみですけど)、イケメンと言われてる若手俳優でこういうタイプってやっぱり珍しいんじゃないかと思うし、イケメンでブレイクしたからこそこういうことが出来る環境がある、そういうことを考えられるようになったんだと思うんで、オグリンには頑張って欲しいですねー。
とするとやっぱり映画は見に行くべきか?w