そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

JIN-仁-#7

http://www.tbs.co.jp/jin2009/
仁先生と緒方洪庵ペニシリンの話。
ペニシリンが〜って話から気がついたら緒方洪庵の話になってる流れがなんか自然すぎるよ。命題としては仁先生があの時代にいる意味とそれぞれの「天命」の話かなーと思うんだが、地味ながら今回もイイ話でした。そして流れがあまりにもわかりやすいので今回は平川さんの演出w。もうテロップ見なくてもわかるw
平成二十二年の十円玉の謎は判らないままですが、未来で何かあったのは確かなんだろうな。ちゃんと解明してくれるのかなー?
心細さはともかく仁先生の漠然とした不安は、彼がやったことの何がどう未来に繋がるのかは未だわからない、それが本当に現代で眠る松永未来の病気に対してどう変わってるのかはわからない‥‥という不安だよね。でも仁先生はペニシリンを作ってしまった。とすると今の自分が出来ること・成すべきことをした結果がそうであるなら、それはもう天命だ‥‥という考え方でしか自分を納得させることは出来ないのかもね。だって彼のしたことは歴史に対してあまりにも大きすぎる変革だってのは、彼が医者だからこそ一番よく判ってるんだろうし。
洪庵先生が本当はどう生きるはずだったのかという知識は仁先生はないけど(オレも知らねー)、あの時代には治せない労咳にかかってそのまま死ぬしかないと思っていた洪庵が、仁先生に出会って、ペニシリンという一大発明に立ち会いその業績の真の意味をちゃんとわかった上で、ペニシリンを作り続けるための尽力と、その後の医療を仁先生に託すということに自分の人生をかけたこと、それを天命だと思っての行動が仁先生があの時代にいる意味を作ったと言うことになるよな。だから仁先生は心細くても孤独じゃないってことだと思うし。つかどうでもいいけど今回の緒方洪庵の行動は、黒沢監督の「生きる」を思い出しましたw
山田はさー、殺されるんじゃないかと思ってドキドキしたよ?(笑)何であんな思わせぶりな‥‥
なんかすごく地味だけど効いてるなーと思うのが、洪庵先生の仁先生に対する尊敬の態度とか、山田がペニシリンを守ろうとしたことだと思うんだけど、山田なんかペニシリンの歴史的な本当の価値がちゃんと判ってるわけじゃないと思うから、彼がペニシリンをああまでして守ったのは仁先生が作ったものだからだよね。
自分の命を救ってくれたとか、尊敬する緒方洪庵が師と仰いでる“仁が“作ったものだから必死で守ろうとしてるんじゃないかと思うんだけど。というかオレはそう思ったんだが。
だから今の時点で仁があの時代にいる意味ってのは、ペニシリンみたいなスゴイ物を作ったということでの評価じゃなく仁のやること全般であって、仁自体が彼らにとってなくてはならない存在であるということ、つまり仁があの時代にいる意味を彼らが保証してくれてるってことだと思ったのよ。
その上でどっか抜けてるというか完璧ではない仁先生を(というか仁先生は何かと考え込んでフリーズしすぎw)いい意味で先を考えない、今出来ることだけを現実的に見ることが出来るこの時代の咲がフォローしてくれてるってのが、状況に対して程よくバランスをとってるというか。今週も咲はカワイかったなー。マスクをしててもちゃんと表情がわかる演技をしてる綾瀬はるかはこんなにも出来るのに、どうして脳ドラマときたらあんなにも‥‥( ´Д`)
そしてもちろん歴史上の大人物である坂本龍馬はまた独特の価値観で先を見通す目を持っていてそれが仁の力になってくれてるし、「天命という思い込み」で動こうとしてる仁先生の、たぶんこれからの支えでもあるんだよな。
というか仁を温かく見守る咲と、仁の孤独感をわかってくれた洪庵がいて、それでも埋まらない心細さを「友」と呼ぶことでアッサリ解消してくれる龍馬カッコよすぎ。つか、龍馬が仁を「友」というんでなく、仁先生の「友」が龍馬である、しかも手紙でっていう見せ方がタマランですよ!さりげなさすぎてカッコいい!龍馬は仁のことは何も知らないけど、「“この時代に“友がいる」ということを知らしめることの心強さは、相手が誰であっても(でも“あの“坂本龍馬)相当なものじゃないかなぁ。
まーそんな偉大な人たちの陰で橘の兄ちゃん恭太郎は一人凡人過ぎる人生を生きてて、またそれがたまりません。小出くんハマりすぎ。兄ちゃんはどうなっちゃうの?そして初音奴は“眼鏡っ娘女郎“としてマニア受けしたりはせんだろか?(笑)
石丸さんはヤマサのオーナーでしたが(笑)、ヤマサだと現代でもあるから、仁の「ああ〜!」って感じがちょっと面白かったなw あの傘の「八」に「サ」のロゴってのはあの時代からなのか?というか、ヤマサってホントはなんか貢献してたの?