そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

JIN-仁-#9

http://www.tbs.co.jp/jin2009/
今回もやっぱり途中で平川さんでもなければ川嶋さん(前回やったばっかだけど)でもないってのはわかりました。判ったからどうだってわけでもないけど、じゃあ何が‥‥っていうと、このドラマのクオリティなら最低限、江戸風俗・文化の説明はしとこうよってことですよ。特に今とやり方の違う「火消し」なんていう職業がメインで出てきて、話のオチでそれを使ってるのなら‥‥ってことですが。もったいないなあ。
江戸の消火活動が水をかけるんでなく建物を壊して延焼を防ぐってことが主だっていうのは、オレは知ってますが、劇中でちゃんと説明しないといけないことだと思うんだけどなぁ。
映像ではちゃんと引き倒して取り壊しとか見せてるのに、そもそも脚本でフォローしてないのか監督がそこまで気が回らなかったのか、それを火事場の辰五郎親分さんの仕切りのときに上手く説明しとかないと、なんで最後にあの土蔵だけが燃えずに残ってるのかっていうのが判らないし、風向きが変わって倉に向かってた炎をどうやって避けたのか、つまり辰五郎がどれくらい凄い火消しの棟梁なのか、どれだけ火消しのみなさんが頑張ったのかが判んないじゃんよ。(あの土蔵を残すために周りの建物全部壊したんだよ)
映像としてはちゃんとあっても、演出の文脈として最初に説明しとかないと効果がないってことですよ。
落とし所として火の手が回ってるのに逃げなかった仁先生の医者の心意気と、彼がいる土蔵を守った辰五郎の火消しの心意気で秤にかけてるんだしさーってことなんだよな。仁先生がうっかり町火消しのこと、ちょっとでも知ってる風にしちゃったから説明しそびれたんじゃないか?辰五郎親分の凄さは説明してるのに火消しの仕事の説明をしてないっていう、そこだけが残念な出来でした。
 
それ以外のとこは前回の仁先生の写真の謎の続き。
仁先生と未来と野風の話に、仁先生の「医者の度胸と志」と火消しの親分の「火消しの度胸と心意気」の話で(いいけど親分の復唱間違ってるよ)、繋がってるようで実は繋がってない野風の話も「女の度胸と心意気」だとすればそれぞれの覚悟の話で、それはそれでまとまってるかな。相方は今回の方が面白かったらしい。派手な画面に惑わされやがってw
でも漢方医がやってきて手伝ってくれたとこと、朝土蔵から出てきた仁先生たちの前に辰五郎親分率いる火消し連中が勢揃いしてたとこはちょっと鼻の奥がツーンとした。泣きそうになったよ。ううう、いいなぁ熱血展開!ベタで熱すぎる!
そしてフラれちゃった野風はやっぱり原作通り乳がんみたいだから、身請け話どうこうというより仁先生と野風が離れてしまったら、どうも野風の子孫らしい未来が消えてしまう‥‥ってことなのかな?いやだって、あそこで仁先生が野風を抱いてたらたぶん触った感じで乳がんが判ったと思うから、写真の未来が存在する確立がちょっとだけ上がったってことかなと思ったんだけど。
あのまま野風が身請けされて仁先生と離れてしまったら、どっかのお屋敷で乳がんで亡くなってたんだよなー?未来はオリキャラだから、その辺の見せ方はちょっとドキドキするなあ。
でもって花魁のプライドをかけ身銭切った色仕掛けで仁先生を落とそうとした野風だけど、結局仁先生は火事場に向かってしまい、龍馬に「火事に負けんした」っていうのが何とも切ねー。仁先生はこの世のお人じゃないから‥‥ってことで諦めたみたいな感じだけど、女の心意気をかけた野風の仕業を振ってしまった仁先生‥‥(苦笑)
つか野風、カッコイイー!あそこまで潔く色仕掛けしても色っぽいじゃなくカッコいい漢らしい!w
結局医者だからってことだけど、野風が咲をうらやむのは仁先生と医術で繋がってるという、咲からしたら野風の方が分が良いと思ってるからこそ、そこにすがるしかない拠り所が(今回も健気であったー)、逆に野風にとっては大きな越えられない壁であると判ってしまった切なさかと。
しかもそこで、花魁としての誇りでもって泣けない野風を泣かせてしまう恥ずかしいセリフを、下心なく大真面目に吐く龍馬のスゴさよ(笑)フツー言えねぇ。
でもって最後、仁先生の頭痛とタイムスリップしたときの記憶に、龍馬暗殺がどうも早まってるらしい?また見せ方が難しそうな展開になってきたけど、楽しみすぎる!結局あれ誰よ?
あ、忘れてた。仁先生、とうとうER的なトリアージまで江戸時代に持ち込んでしまいましたヨ。仁先生、脳外科医なのにいろいろ出来るのは救命にいたからなのか?それなら判らんでもないが‥‥(^_^;)
 
そして来週は5分拡大、9時〜9時59分だってよ!気をつけろ!