そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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宝塚歌劇宙組公演『カサブランカ』

http://kageki.hankyu.co.jp/casablanca/
■出演:大空祐飛野々すみ花蘭寿とむ
 脚本・演出:小池修一郎 音楽:太田健 音楽:青木朝子・鞍富真一
 このポスタービジュアル、野波浩だったんだねー
 
映画の「カサブランカ」はハンフリー・ボガードのあれね、くらいで実は見てないんだけど。(こういうスタンダードな名作は意外と見てないオレ‥‥)
結構面白かった「太王四神記」(感想)と同じ人の作・演出だからと思ってたんだけど、二幕もので、ちょっと話が冗長だったかなあ。というか、オレはあんまり面白いと思わなかったです。なんか話のわりにやたら長かったーと。
原作の映画知らないせいもあるけど、パリの回想シーンとかあとからそうだと気がついたり、キャラの見分けが付かなかったり、相当混乱したよ。もうちょっと整理してコンパクトにまとめてくれればよかったのになあ。
一応話としては最後の最後で主人公のリックの男のやせ我慢の話だってのは判ったんだけど、ヒロインのイルザが愛に自分勝手なくせに最後はやたらオイシイトコ持ってってることが、なんか納得いかねーと思うくらいに納得いかない脚本だった。あの女、秘密結婚した旦那が死んだと聞かされたくらいですぐ他の男に乗り換えて結婚を誓い、生きてると知ったら約束すっぽかすくせにそれで責められたら逆ギレし、結局好きなのはあなただけといいながら最後には他の男とアメリカへ‥‥ってちょっと自分勝手すぎやしませんか?(苦笑)むしろそんな女の瞳に乾杯しちゃったリックが気の毒よ?
あとリックとラズロの同じ女を好きになった者同士の友情とかよく判んなかったし、リックとルノーの友情の始まりもよく判んなかった。あれで友情が始まるのか?そこまでの二人の関係が良好だったとはとても思えないんだけどー?
それに加えて、ちょっと今回のトップスター大空さんは、発声がイマイチというか無理に男声だそうとしてる風でセリフが聞き取りづらいのと、歌が下手で‥‥スイマセン、ルックスはすごくカッコよかったんですけど。女性と思えないくらいトレンチもソフト帽も似合ってたんですけどね。
なんとなく往年の名セリフも妙に浮いてるし訳がカッコよくないし、群舞もときどき揃ってないのが気になるし、中途半端にギャグを入れたりで、全体的には今回はイマイチ。席は2階の前の方のど真ん中でメチャよかったんだけど残念。
芝居が長くてショーが20分くらいだったしなあ。2幕目を適当なとこで切り上げて、ショーで40分くらいやって欲しかったなー。
ショーはラインダンスも揃ってるし群舞もキレイだったんだけどさ。ちょっと付け足しっぽかったかなあ。派手な話なら盛り上がったままのテンションでノレるんだけど、あのラストからのショーって最後のご挨拶って感じか。
でもなんで「Casablanca」じゃなく「Rick」なんだ?あの手持ちの飾りがリックの「R」ってのも‥‥(笑)
話はともかく舞台自体は楽しみました。今さらながらに「君の瞳に乾杯」とか酒飲めねー友達に「ペリエでも飲みな!」とか言ってみたりw 名セリフいいねぇw
 
あと舞台とは関係ないんだけど、たまたまおばちゃんの団体数組とかち合っちゃったんで、なんとなく会場の雰囲気がしょぼかった。いつもだって別にドレスアップしてくる人はいないけどもうちょっと華やかだと思うが‥‥一緒に行った友達はロビーの様子見て「いきなり巣鴨かと思った!」と‥‥確かに(^_^;)
舞台にタイトル看板出た途端にフラッシュの嵐だったし、なんかそういうの興ざめ。