そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

グイン・サーガ119 〜122巻

119巻「ランドックの刻印」

なんという!なんという!なんという展開!!! ちょっと待ってよ栗本センセー!そんなとこで、いやそんな理由で「振り出しに戻る」ってそりゃねーよ!こっちのほうがよほど驚天動地の展開。
え、え、だってさ、それだとなんつーかグインってサイボーグかアンドロイドみたいな描写に見えなくもないんですが。そこまでいかなくてもやっぱり「ランドック”母星”」の記憶操作ってないんじゃね?あああ〜〜、グインどうなっちゃうの?何もかもなかった事に?ていうかー「修正」ってのはないよなあ。ヒデえ話だ。そっちの方が衝撃的。えーと記憶喪失中のグインの記憶は修正されて、ノスフェラスからパロに戻って来る間の記憶が逆になくなってしまった。
それはともかく今回は久々のケイロニア諸侯の登場。ハゾスってそんなある意味男気あふれる有能なカッチョいいキャラだっけ?とか思ってしまった(笑)とにかくグインが記憶をまたなくしてもハゾスがいれば大丈夫‥‥と思えるだけマシか?相当やり手の狸だと思うけど。とにかくかわいそうなスー坊がなんとかいい状況になるように。
どうでもいいけど、リンダにしろこの時代の人はみんな微妙に頭悪くてちょっとストレス。その筆頭がマリウスだってことは疑う余地ないけど(-_-;)
そしてあとがき。2007年最後の方‥‥ってことで、癌が見つかって手術直前ってことで、妙に、なんというか「ああ‥‥」という感じ。遠い目になっちゃうよ。無事を祈っても詮無い話ってのがどうにも(´・ω・`)
 

120巻「旅立つマリニア」

よかった‥‥というのもどうかと思うけど、ヨナによって一応グイン=サイボーグ説は覆されました。そりゃそーだw というか要するにSF的にいうとグインってのは古代機械の端末ってことじゃないかと思うけど、さて。しかも5回目って?
そしてやっとフロリーとスーティは旅立つことになったけど、最後の最後でリンダとフロリーがお友達になって、そのおかげでマリウスも相当マトモな判断してくれてヨカッタヨカッタ。はからずもグインがヴァレリーに言ってたとおりになったってことか。マトモな解決。
そういやマリウスがパロを嫌ってたのはミアイル公子のことだっけ。そんなこともあったなあというかそれいつ(何巻目)の話だよ。10巻あたりとかそんなもんじゃなかったっけ?(笑)ほんとにフロリーがここまで重要人物になったことといい、どんな展開になるのかわかりません、このサーガは。あとリンダのぶっちゃけにはちょっとホロリ。でももう”その先”が描かれることはないんだよなあ‥‥スー坊の行末も。
でもって最後の章「ヨナの秘密」って、てっきりミロク教に関して、一体どんな秘密がヨナに‥‥と思ってたらまさかのロマンス!(笑)いやーいい意味で肩透かしくらいました。ヨナもどうもあまりつかめないキャラなんだけど、相当後ろ暗い事があるんじゃね?と思ってただけに逆の意味で肩透かし。(だってヨナってイシュトとも関わりあったしさ)
あとがきに前回の顛末‥‥ああもう言うまい。余命が五年あればグインを20冊は‥‥って( ´_ゝ`)
 

121巻「サイロンの光と影」

サイロンの光と影―グイン・サーガ〈121〉 (ハヤカワ文庫JA)

サイロンの光と影―グイン・サーガ〈121〉 (ハヤカワ文庫JA)

豹頭王がサイロンに戻ってきて、シルヴィアの大変な状況を知るまで。そうそう、こういう時のハゾスの手腕がなんとなくハゾスのキャラとしてどうもオレ的には”よくわからない人”になってんだよな(苦笑)
それはともかく、記憶を取り戻したグインはたしかに豹頭王であるはずだけど、なんとなく、何がってわけじゃなくグインの引っ掛かりみたいなものがあるせいか、全体にスッキリしない感じ。栗本センセーの語りのロジックっていつももっとすっきりしてるんだけどすっきりしないというか‥‥物語に紗がかかってるというか薄いベールに包まれてるようなもどかしさがあってあんまり入れ込めないというか。というかスーティの名前、一度は覚えたはずなのに忘れたのか?メモっとけよグイン!大事そうな自分のつぶやきはちゃんとメモっといてください、王よ。
その前に、シルヴィアが誘拐されてまあ、その、ヒドイ状況にさせられたのって淫魔ユリウスのせいだけど、それってグインって知ってんだよなあ?キタイから戻ったあと魔道治療とかすればよかったんじゃね?頭までイカれてるようには見えないからなおさら。そして早産の子供は一体?
ところで表紙の人、誰?ディモス?
 

122巻「豹頭王の苦悩」

豹頭王の苦悩―グイン・サーガ〈122〉 (ハヤカワ文庫JA)

豹頭王の苦悩―グイン・サーガ〈122〉 (ハヤカワ文庫JA)

前巻でどうにもすっきりしなかった理由がわかった。別にハゾスの人柄がどうとかってことじゃないけど、ハゾスのやることの余計なおせっかいフィルターかかった間違いさ加減がどうにも納得いかんかったんだ。ロベルトがずばっと「間違ってる」って言ってくれてすっきりした。ありがとうロベルト。(というかオレがハゾス好きじゃねーんだよ)
それなのにわかったのかと思ったらわかってねー!ああハゾスの判らなさ加減と来たら‥‥気がとおくなる、というかイラつくわ〜。グインを慮って(といいながら)間違った判断で間違った状況を作り出していくさまにイライライラ。だから、ハゾスのやってることってグインの論理からしたら間違ってるって!もー何とかして?宰相だからというよりグインに対していらんことすんなって意味でムカつく。
それにどう見ても可哀想なシルヴィアは気が狂ってるわけじゃないのに(と読者はそう思うぞ?)”ハゾスの”倫理観に合わないってだけで気が触れてるってことにしようとする、その理屈がやだ。豹頭王にちゃんとホントのこと言ってやれよなー‥‥とか思ってたら、案の定、そういう展開だと思ったというか、結局シルヴィア本人が言っちゃった。やっぱり頭はマトモだけど、マトモゆえにアウト‥‥ってことでしょうか。ひねくれすぎてて実直な王には耐えられなかったもよう。しかしそれゆえケイロニア王自滅ってのがお気の毒。
ところでグインにしろイシュトにしろ、力あるゆえの過剰な保護欲→恋愛感情ってのはいいと思うんだよ。フィクションだからか?(笑)でも結局やっぱりそういうのってダメになるんだよなー (^_^;)
だいたいなんでグインはシルヴィアのいう悪夢の話憶えてないんだ?今確認できんけど、あれグラチーか誰かがやったんじゃなかったっけ?
そして打ちひしがれた豹頭王とはそれきり今生の別れかー‥‥。ト書きが書いてるんだからもうそうとしか‥‥というか、続きないし。でも確か「七人の魔道師」では別居っつー話だったっけ。これからどうなるんか。というかグイン・サーガそのものがそろそろタイムリミット近し。