123巻「風雲への序章」
風雲への序章―グイン・サーガ〈123〉 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/10/01
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ケイロニアのことはともかく、というかグインが「娘婿」関係なくやっと実質的なケイロニア王になりました。そしてやっと王としての自覚が出てきたイシュトヴァーンの話に。
と思ったら、一冊の半分近くほぼイシュトのいつもの夢語り、いや妄想語り(苦笑)この手の話になるといつもそうだけど、イシュトの野望はときどき正しいいしわからんでもないんだが、頭のネジが一個どころか4〜5個くらい緩んでねーか?カメロンもいい加減注意してやれよと‥‥ (;´Д`) つか、カメロンどうするの?こんな話(いつものことだけど)聞いちゃってさあ。
まーその「神聖ローマ帝国」か?みたいな野望、そういう野望を臆面も無く見られるということ自体がイシュトの非凡さというしかないのかねえ‥‥
ってことで「あとがき」でも本人が書いてるけど123巻まできて「序章」(笑)この巻、半分はグインが本当の王になる話でもう半分はイシュトが王として目覚める話だから、確かに本当のグイン・サーガというものはグインvsイシュトの二人の王の話であって、だからここからがまさに本編の始まりです‥‥ったらそうなんだけど、書いてる本人がもう余命のこと考え始めてるのにっていう、いつ終わるんだよこの話という(苦笑)
まーいらんとこ詰めてれば当初の予定通りたぶん100巻あたりでここらへんの展開、豹頭王が誕生して序章(笑)の始まりだったんだろうなあ‥‥タイス篇10巻もいらんかったよ?
124巻「ミロクの巡礼」
- 作者: 栗本薫
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えー、タイトルがこれで、最初のページのヨナの言葉?(エピグラフっていうらしい)があれだった時点で、もう何がどうなってそうなるのかはともかく、全く予想通り。ミロク教だもんな、その展開しか考えられん。
それはともかくまさかヨナがここで退場はないだろよ‥‥と思ったところにまさかの黒太子。リギアはどこに探しに行ったんだろうね?(苦笑)お気の毒。
125巻「ヤーンの選択」
ヤーンの選択―グイン・サーガ〈125〉 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 栗本薫
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スカールと行動を共にするヨナ‥‥ってだけど、この巻はやたら面白かった。ってのもスカールの秘密を今解き明かせるのはヨナだけだもんな。
ヨナがスカールと出会ったことの不思議というか、ヨナもこの世界を動かすメインキャラの人りだからってのはともかく、そこで大事なのが前巻の内容で、別につまらなくもなかったけど単に延々とヨナがミロクの巡礼をするに至った経緯、その旅団の行動の当たり前さ、そしてだからこそ騎馬の民の襲撃にあって、ヨナだけがスカールにギリギリで助けられる‥‥ってだけの話が、だからこそ、それを丁寧に描いてたからこの運命の不思議がなんだか判らない説得力で納得できるってことなんだけどさ。複雑なヤーンの織り模様の一端を垣間見た感じ。というかこういう展開がグイン・サーガ的な面白さだと思うんだよなあ。
それと比べるともう最後のイシュトとカメロン、どちらかというとカメロンの運命についてはいつも通りくるかくるかと思いつつ、すんでのところでああやっぱりなーって展開であって、カメロンがイシュトについて行ったらそれはそれで面白いありえない展開になるとは思うけど、ありえない展開はやっぱりありえないのですね(笑)
126巻「黒衣の女王」
- 作者: 栗本薫
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もうイシュトがパロにやってきた!早すぎ!(笑)
突拍子も無いことも言うけど、概ねイシュトのいうことも間違ってないから始末悪いなあ。まあそれよりどうかと思うのはリンダだけどさあー。なんでイシュトの求婚によろめくかなあ?こういうとこがリンダって好きじゃないというか芯が通ってないなあって思うんだけど、そうじゃないのかなあ?女性らしいといえばそうなんだろうけど。
そしてもうヴァレリウスの繰り言が鬱陶しくてしょうがありません(苦笑)なんでかヴァレリーのひとり語りって聞いてて鬱陶しいんだよな。というかその時々でキャラの繰り言が理にかなってたり鬱陶しいだけだったりってのは作者本人のノリ具合と調子次第なのかなあ‥‥って気もしなくもなく。