そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

グイン・サーガ127〜130巻(未完)

そういや外伝は全部読んでるわけじゃないんだよね。だってナリスの話とか興味ないしー(苦笑)ああでもこの先の展開のヒントとかあるんだろか?

127巻「遠いうねり」

遠いうねり―グイン・サーガ〈127〉 (ハヤカワ文庫JA)

遠いうねり―グイン・サーガ〈127〉 (ハヤカワ文庫JA)

驚きの展開‥‥というか展開じゃなくて、そうだったのか!というその事実?こないだから(こないだってw)サイロンを襲っってた謎の黒死の病事件の真実は「七人の魔道師」だったのだ!ああそうか、このタイミングの話だったんだー‥‥やっと一つ繋がりました。これは後で読み返せってことっですね?どんな話だったっけーって、読まずにはいられないよ。だってもうこの先ないんだもんなー‥‥( ´Д`)
そしてパロ滞在中のイシュトヴァーンの閃きの正しさとか、ヤガ入りするスカールとヨナとか、いろんなものが新しく動き始めて、なんとなく中原的にもグイン・サーガ的にも新展開が見えてきた感じ。こないだの「序章」は本当に序章に過ぎなかったのだ。まさに歴史の”遠いうねり”が聞こえてきたところだったのになあ‥‥
 

128巻「謎の聖都」

謎の聖都―グイン・サーガ〈128〉 (ハヤカワ文庫JA)

謎の聖都―グイン・サーガ〈128〉 (ハヤカワ文庫JA)

あとがきがありません。前巻のあとがきの日付からちょうどひと月後にお亡くなりに。合掌。まさに帯にあるとおり「栗本先生すばらしい物語をありがとうございました」これから面白くなっていくとこだったのになあ‥‥
というかここんとこ面白いのは各国各地の情勢が変わりつつある上に、一冊にその様子が趣向を凝らした形でちょこちょこと描かれてるからだと思うんだけど、やっぱりまるまるどっかでの話とかいうより、こういうほぼ並列に全体の状況が進ん出ると気は面白いなあ!(事件そのものは終わってたり、状況が伝聞だったりそれ自体を描かないような手法が好きなので。これだけ長いとそういう描写の方が情報が頭にはいるんだよな)
ケイロニアの話からはいってるけど、どうもグインの冒険行に目処はついたみたいな?シルヴィアのところに現れた黒い魔道士はグラチウス‥‥だよな。何しにきたの?
えーそしてヤガの方は荒事っぽくなってきました。スカールが頼りになってカッコよすぎ。つかあのアホの魔道士が使えないことにイラつくw
荒事ありとはいえまだ布石の段階なんでこれからどうなるのか、非常に展開が楽しみな状況。ああ、どこまで話進むのかなあ‥‥ハラハラ
ところで表紙のGANTZキャラみたいな女の子誰よ?まさかマリエ?(苦笑)
 

129巻「運命の子」

運命の子―グイン・サーガ〈129〉 (ハヤカワ文庫JA)

運命の子―グイン・サーガ〈129〉 (ハヤカワ文庫JA)

ブランきたー!(笑)
ああブランだよ、ブラン。ヨナたちのヤガへの道中、ずっとブランのことが気にかかってたんだよ。だってスカールですらようよう、あのアホの魔道士にいたってはあまりにも無防備なミロク教徒への変装だったから、ヤガに潜入指令を受けたブランはたった五日の付け焼刃で一体どうなるんだろう、見つかって、いやそもそもヤガにだって入れないんじゃねー?と思ってたら、思った以上にブランは使えたよ。すげーな(笑)
しかもフロリーたちも見つけてるし、スカールたちにいきなり現れて加勢したときゃもう‥‥ まさにヤーンのお恵みを、だ。
それはともかく太子の部下たちゃ全滅、ヨナは拉致って、あの黒い女はタミヤだっけ、「七人の魔道師」の。まさかこっちと関わってくるとはねえ。どうせなら栗本先生のいつもの筆致で「それは言うまでもなくあのタミヤだったのだが〜」って聞きたかった、いや読みたかったよ。
おまけに外伝以降のグインとあの踊り子の先行きもちょっとわかったし。ううむ、まさにこれから中原は大変な運命と、登場人物たちの織りなす文様が‥‥というワクワクするような展開が待っているというのになあ。
そして最後はグラチウスが現れ、事の真相をあらかた語ってくれた、少なくとも読者的にはありがたい‥‥ってことで、ヤンダル・ゾッグか!やっぱりキタイだったかーと納得。そんでもってグラチーが来るんならさっさとイェライシャも来てくれれば話が早かったのにーと思わんでもないが。いつ出てくんのか待ってたよ。魔導師たちが出てくる基準が判らんもんな。そういや結局ブランにヴァレリウスたちが何もしなかったのってイェライシャが関わってたからか?
 

130巻「見知らぬ明日」(未完)

2章分だけ。
ああそれなのに、最後なのに、ほとんどがパロのリンダとヴァレリウスの繰り言ばかり(笑)
もうちょっと実のある話が読みたかったぜ、栗本センセー。いやもうこうなってはどれをとっても中途半端?
イシュトの超情報網がグインが側女を作ったって話の衝撃で‥‥ってのはともかくとして、リンダの気持ちで引いといてヴァレリウスの驚きで引き取るのはいかがなものか、センセー?グインが側女をもったってことにリンダは衝撃を受けたんじゃないんかよ 。なんでヴァレリウスがイシュトの情報網に驚く話で締めてんだよー (^_^;)
そして実質未完で最後だっつーのに、いきなりイシュトの不穏な動き。パロを出てヤガに行くって言ったはずのイシュトが、兵を分けてパロを北上中。え、それどういう展開?何するつもりだったの、イシュトヴァーン。こんなところで永遠に謎かよ!あああ‥‥
そして前巻の最後、スーティーを連れたスカールとブランの前に現れたイェライシャはブランに何を提案したかったのか。ブランも重要キャラってことなのか。
そういやイェライシャの話ではグインはヤンダル・ゾッグのことも忘れてるらしい‥‥ってそれは初耳。
ホントに途中でぶっちぎれなのはフロリーのとこだけど(章が変わってフロリーの場面になって2ページで未完)、ヨナはどうなったのかとか、シルヴィアは何をする役割なのかとか、パロ‥‥よりカメロンか、いやそれでいったらヤンダルがヤガをどうするつもりだったのかとか、世界情勢はどうなるのかとか、いろんなものがもうすべて未完のまま。あまりにも大きい永遠の謎だよ‥‥ああ未完。まさに見知らぬ明日、明日は誰も知らないのです‥‥
 

七人の魔道師―グイン・サーガ外伝(1)

と言うことで、読み返しました。二十何年ぶりに。
発行年月日だけでいうとグインが始まって二年後、だから本編刊行ペースでいうと28年前。まあ何年前かと言うより展開としてそこまで考えてたのかーってことのすごさか。グインがケイロニア王になったときに世界情勢がどうなっているべきかという感じのアバウトな展望は作ってたってことの凄さ。
といってもはっきりしてるのはその時イシュトがケイロニア目指してたってことくらいだから、本編の最後でヤガへ下ったとみせて北上してたイシュトの狙いは案の定ケイロニア?でもカメロンが許さねーだろ‥‥ってとこも含めてどうするつもりだったのか謎のまま。
しかし、ああまさに、この冒険譚のあいだにパロではイシュトが長逗留してて、ヤガではちょうどスカールとヨナが入ったくらいか?もちろんフロリー母子はそんなこと知らず、カメロンはきっとイシュタールで仕事に忙殺ってとこか。他に恐るべき運命背負った人たちは今んとこいないよな。マリウスのことはスルーですか?w
てなことでこの外伝のほうでも、シルヴィアの微妙な扱いはともかくオクタヴィアがいないよな。あとヤンダル・ゾッグがキタイの竜王扱いではなく単にキタイの魔道士、しかもドール絡みの‥‥ってとこかな。グインはキタイ遠征はしてるって事だけどヤンダル・ゾッグのことは知らないみたいだし(だから急に古代機械が記憶を消したってことに?)ヤンダルの方だってグインと初めて会ったみたいな口ぶりよ?w パロの恐ろしい災禍もないような‥‥まあその辺はいいか。
まあだいぶ含みを持たせた感じで余裕は作ってるってことですかね。
一応ちゃんと読んだけど、30年前にこういう和製ファンタジーがあった‥‥ってことはやっぱりすごいなあ。文章も今よりちょっと硬めだし。確か本編が群像ファンタジーになってきたから、正統派ヒロイックファンタジーの外伝を‥‥って位置づけだった気がするけどね。本編が相当冒険と言う意味ではいろいろやってるから、今見るとちょっと物足りなくもあるってのは、そういうもんかなあ。それとも世界観の広がりのせいかな。
とりあえず本編の最後までいったらこれ読まなきゃってことですね。グイン・サーガはこの本で締め。
 
栗本先生、グイン・サーガをありがとう!