そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

タンブリング#10

http://www.tbs.co.jp/tumbling/
また金子のターンかよ、先週の話やっぱいらんかったんじゃん?と思ったけど、意外と日暮里のターンでもあった。
そして茉莉ちゃんがうっかり余計なこと言わなきゃそこまで男子新体操部はバラバラになることもなかったと思うんだが、雨降って地固まるだからいいか(笑)
人数か決まってる以上誰かが落ちなきゃいけないわけだけど、それが鷲津の練習を見て悠太が方針を変えた‥‥ことに端を発するのが騒動の元というか。
金子が「自分がメンバーに入らないとは思わなかった」っていうように、仲間意識でのまとまりを重視するか、それを捨てても勝ちに行くかってことで悩むという、はっきりいえばメンバーから落ちない人にはあまり関係ない話なんだよね。悠太だってそこら辺はどうするかというと、派手な三つバックを入れて勝ちにいった方がいいに決まってるし、そこに入るのがオリジナルメンバーの金子か新入り不良組の日暮里かっていうのは、勝つという大義名分があるから悠太自身はどっちであっても悠太のせいじゃないよなあ。
んでやっぱり清水さんの脚本が好みだなあと思うのは、オレ、こういう話でやたらセリフだけ仲間だの何だのいってよくわからないまま一致団結するっていう展開って安っぽくてキライなんだけど、なにげにこのドラマって細かく仲間の定義がその時々で違うんだよね。
 
悠太の決断の是非と金子や日暮里の気持ちを、みんながそれぞれ考えるっていうのはよくあるパターンなんだけど、勝つために仲間が欲しかった悠太が勝つためにある意味仲間を切り捨てようとしてることを、優秀な選手でオリジナルメンバーの火野だからこそ悠太もそういう決断をするのは苦しかったんじゃないかと理解してて、金子がそう言われて納得する。カッコ悪いと思ってた新体操にいつの間にか入れ込んでたっていう亮介に、普段の努力も認めてるからこそ「新体操を好きになってくれてありがとう」と言える水沢とか、できないなりに試合に出たかった、出られなくて悔しいという日暮里とか、敵じゃなくて仲間だっていう航とか、それらを全部知ってるのは視聴者だけなんだけど、それが彼らの間での共通認識だと思えるのは今までの積み重ねだろうし。まあみんな素直でいい奴らばかりだってことだけどさ。
で、亮介が金子にケチつけられて怒ったことを日暮里が責めるとか、でも亮介だってセンスだけじゃなく努力もしてるってことを水沢がフォローしたり、何でもあっさりこなせるからこそ大会に出られないとわかるとさっさと諦めようとする亮介と最初から無理だと思ってるからがっくりする金子に、出来なくても諦められない日暮里の、この三人の絡みを描いて今の新体操部のバラバラさ加減を見せといて、木山の不調に気づかないことで土屋の歯がゆい気持ち爆発で全否定。
みんなそれぞれに新体操が好きでそれに本気で賭けてる、だから誰が落ちても仕方がない、というより、辞退勧告されても出られると信じることで仲間が結束することと、わかりやすく敵である教育委員会会長と教頭に認めさせるという目標でカタルシスを持ってくるという展開。
何だかんだで選考に落ちた日暮里を慰める亮介とか良かったし、日暮里の気持ちや思いは無駄なにならない、航が日暮里の夢を背負ってくてとこで、お前にそれ言われたくねーしみたいなヤツが出てこないのは気持ちいいよ。
でも結局敵である会長は最初から認めるつもりはない‥‥ってのは視聴者はわかってるから、ありがちなパターンでいうと彼らの演技で会長が改心するんだと思ってたら、しないしさあ(苦笑)
というかさ、会長は彼らが大会に出ようと出まいと関係ない、むしろ出ない方がいいって人だからそこで改心するってのは確かにお手軽すぎるんだよね。なんでかっつーと、会長は「仲間じゃない」から、改心しなくてもいいんだよ。だからむしろ「仲間」だったのは教頭の方でしたという‥‥(笑)
この教頭の改心というか、教頭が認めてくれるというターンのために前回の意味ない騒動があったんだとすれば、まあ意味があったと言わざるをえません、ってとこだけど。
教頭は航たち不良一派が新体操部に入ってどれだけ新体操に本気なのか、そのために不良行為もやめて生まれ変わったんだということを実際知ってるんだよね。もちろん柏木先生や江崎先生の尽力も。まあここの教頭が頭ごなしに何でも決めつける人じゃなかったってのもあるけど、教育的にいいことだってことが確かなら、そりゃ応援するでしょって意味で、教頭は仲間なんだよね。まああそこで見てた女子部の子たちもひっくるめてだけど、「男子新体操部を応援する仲間」というか。
 
んでまあ、土屋と同じくメンバーとして参加出来ない木山が仲間を守るために一人で赤羽のところに出向くとか、木山は新体操部員みんなの夢の為に犠牲になろうとしてるんだけど、それを助けに行くっていう航に何か言えるのは同じ不良仲間の亮介と日暮里だけなんだよね。悠太たち新体操部員は同じ夢を見てる仲間であっても、元不良たちのやることに口出し出来ないっていう、今回ずっとなにげに描いてたのは、結局決めるのは当事者で、部外者は口出し出来ないってことだと思ったんだけど、違うかなあ。
仲間だからでなんでも口出しして他人の行動を決めない、航は木山を助けに行くけど亮介と日暮里はダメだという航の気持ちや、結局航のことをわかってるから学ラン渡して「行ってこい」っていう亮介とかがすごく良い。だっていくら木山のためだって航が抜けることの痛手では悠太や他の部員には当然でかいはずなのに、それに何もいうことが出来ない、言えないのは、航と木山の不良友達の不良ならではのこの絆だから黙って見送らざるを得ない部員ってとこで見てるこっちは納得できるんだよ。
つか今回一番チャランポランな態度で暴言はいて、いろいろ引っ掻き回してた亮介が最後に一番おいしいとこもっていくってのも(笑)バカだなあと思いつつ、それでこそ仲間ってヤツじゃん?とか思う時点で泣かされるよ。まさに夢に手がかかった状態でそれをうっちゃるってのが、あいつら本当にバカなんだけどバカなりに筋が通ってるのが熱いというか。
というか木山の行動だって、たぶんみんなを守りたいってこと以上に教頭が認めてくれたってことに応えるためには問題を起こしてはいけないってのがあるわけじゃん。つまり木山が体張るそれなりの理由になってるというか、新体操部のやってることがその信頼に応える価値があるってことだよね。だから新体操部のみんなは、航がその木山の助っ人にいくことを反対出来ないんじゃないかなあ。そういう関係性がちゃんと納得出来るってことが見ててすごくストレス感じないですんで、素直に感動できるんだよ。ありがちなごくせん展開じゃないって思えるというか。
でも次回予告でみんなが傷だらけ‥‥って、結局なんかそういう展開か?って感じだけどさ(苦笑)
相変わらずウザイシゲさんに誰も突っ込まないこととか、なんかほんとにウゼエなシゲさん、構ってちゃんか?と思ってたら、柏木の「しょぼぼん」に和んだ(笑)
 
そいや木山の大東は事故って大丈夫なのかと思ってたけど、この展開だとそもそも木山、大会メンバーじゃないよね?最初からメンバーじゃないのは大東が体固かったから?(苦笑)まあ責めはしないけど、この時期に原付とはいえバイクで事故ってちょっと気が遠くなります。もうちょっと自己管理しょうよ、特に疲れてるときはさぁ。ドラマに影響ないと信じたい次回最終回!超楽しみ!