そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ハンマーセッション!#6

http://www.tbs.co.jp/hammersession/
脚本:高橋麻紀 演出:中前勇児
土曜日に見てたのにタイミング悪いと感想書けないんだよな。自分のタイミングで見たいけどなかなかそうもいかんという‥‥忘れちゃうよ内容w
どうでもいいんだけど、教頭(濱田マリ)の腰巾着の二人のうちの体育の塚本先生(永田彬)じゃない方、英語の服部先生(肥野竜也)を見た相方が、「こいつ音也だっけ」っていうから「違うよ、どこが航平しゃんなんだよ」と言ったら「じゃあブラマンのテロリストのやつか」っていうんだよ。いや確かにそうっつかwiki確認したらビーストだったんだけどさ、わかった理由がビースト見た時も「これ音也じゃね?」って思ったからだっていうのはなんかいろいろ微妙な話じゃね? (^_^;)
 
それはともかく、盆踊りをやるような夏のこの時期に普通に学校に通ってて授業やってる光学園や、普通は業者がやるような盆踊りの会場設営を高校生たちが数人で出来ることといい、さらにはそれを夜中一人でメチャクチャに出来る早乙女さんとか、ものすごく突っ込みたいんだけど、あえてそれをわかってて華麗にスルーするこのドラマの力技はスゴイよなあ!しかも突っ込まなければ気がつかないくらいに(いや気がつくか?w)、そこら辺は話としては不自然なところがない流れだっていうのがスゴイ(笑)ああ、そういう意味ではあれだな、配電盤の太っといケーブルをカッターで切るのはいくらなんでも無茶だと思うが (^_^;) 感電するよ、早乙女さん!
というか、最大の突っ込みポイントは、ハンマーセッションされるべきは太田教頭だってことだろ!そこをスルーか?それとも最後の敵として取っとくのか?なんとなくそんな感じはしなくもないけど、それにしたって教頭のやってることは教育者としてマズイと思うが‥‥ううむ‥‥
 
でも今回の話もまたいろんな要素てんこ盛りで、それをキレイにまとめてるところが超上手い脚本。というかやっぱりその中心にあるのが「想い」ってとこで、ああ今回は高橋麻紀さんだなあと思ったですよ。こういう部分でまとめてるからハチャメチャでバラバラな印象にならないんだろうなあ。
たださすがになぁ、メインの話自体がパシリの野島(阪本奨悟)の話で、そこに芸能活動をやってる早乙女(松山メアリ)の都合もあって、どっちもそれだけで成り立つ話を無理やり一緒くたにするから拘るべきところをスルーせざるを得なくなってる‥‥ってのは、ドラマ的にはもったいないなあ。
野島を都合よく使ってる同級生たちのことに突っ込まないというか、居場所として野島が「パシリ」というポジションを好きでやってるのなら別にいい、そういうことでしかクラスと関われないと思ってる子の何が悪いんだって話なんだけど、坂本(菅田将暉)たちが実行委員を押し付けたのは明らかにアウトだよねえ。しかもみんながそれを手伝わないのは野島の人望の問題じゃないだろよ。みんなで手伝えよ。
早乙女のはもう自分が芸能活動したいけど許可されてないなら学校転校しろよって話でしかないんだけど、そこにつけ込む教頭はまず教育者としてあるまじき人間だよな。最後の敵にしてもせめてもうちょっとまともな見せ方ってなかったもんか‥‥と。つか、自分で何やってるかわかってるのかな、教頭は?
早乙女は自分がなにやってるのかわかってはいるだけに、つかわかってるからまだマシって風に見えるのかな。本当の悪は悪の自覚がないことですよ。教頭のことですが。
まあ野島のパシリと早乙女の破壊工作の因果関係はないんだけど、「自分のために」盆踊りを成功させたい人間と潰したい人間ってことで、成功体験で成長したい野島は盆踊りを成功させるだけでも自信をつけることはできただろうけど、それが妨害されたことでより自分の意志で、というか自分の思いを人に示すことで人の気持ちを動かすことが出来るんだという体験を得られたってのが今回の話かな。自己満足じゃなくて他人へのサービス(気遣い)をすることで人は動くってことかと。
他人を犠牲にしても自分の夢を叶えたいと思ってる早乙女にとっては、そういうのは間違ってると気付くいいきっかけってことで微妙なハンマーセッション終了。つかこれは詐欺師さんのハンマーセッションじゃないけどさ。むしろ自習?
 
今回もドラマとしては文句なく面白かったけど、ベタな展開じゃないゆえに、なんかこれでいいのかなあって気にはなるんだよなあ。まあベタなカタルシスも必要だと思うけど、今回は野島のおばあちゃんがらみの話もあったし、なんとなくいい話っぽくまとめたってとこか。
ただ、気弱な野島に独り立ちして欲しいとおばあちゃんが思ってるってのはなんとかわかるんだが、野島が両親のこととかおばあちゃんのこととかで自立しなきゃって思った理由がイマイチよくわかんなかった。なんか見落としたかなー?
まあこれも相当、「ハンマーセッション」という話の本来の筋立てからしたら意図的にズラしてごまかしてる感じはあるかなあ。ただそれでも面白いと思えるのは、それ全部を蜂須賀だっけ、いってたけど「人の想い」でまとめてるからであって、要は蜂須賀がそういう部分もちゃんと拾っていけるキャラだということの描写だよな。祖母の顔を見たことがないって話とかも。あそこの野島のおばあちゃんとのやりとりが含みある感じでよかった。そういう描写がちゃんと入ってるから、蜂須賀の人物像が薄っぺらくはならないんだよな。そいうとこがこのドラマは上手いんだよな、脚本も演出も。