そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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仮面ライダーW#47「残されたU/永遠の相棒」

東映http://www.toei.co.jp/tv/w/ テレ朝:http://www.tv-asahi.co.jp/double/
『行くよ!翔太郎。最後の‥‥』『ああ‥‥最後の!』『変身!!』


ずっとWに変身したままじゃダメなのかな?(笑)と思わざるを得ないフィリップと翔太郎の別れじゃった‥‥
良い話と良くない話、どっちから書こうかなー良くない話にしとくかなー、来週への視聴モチベーションとして。
えーっと、なんかいろいろクライマックス的にスゴイことが起こったような気がするけどそんなでもないよね?つか映像として見たものよりも気持ちとして、だけど。
オレ、この展開になんか全然ついて行けてないんだけど‥‥翔太郎が若菜姫を助けて出てきたところでフィリップと二人で話してるところで、もう10分くらい激闘があったような気分ですが、実際にはWに変身もしてないし、なんかわかんないうちに翔太郎が若菜を助けてきちゃった‥‥だけだよね?でもさすが巨匠演出、なんかいろんな激闘がダイジェストで省略された気分になったぜ。いろいろあったんだよな。DC版を待つぜ?(苦笑)
 
てゆーかさー、なんかこないだから翔太郎とフィリップの関係を描くためにものすごく回りくどいことやってるような気がするんだけど。気がするんじゃなく実際そうなんだけどさ。
そもそも翔太郎が若菜を助けるのはフィリップの最後の依頼だからだよな。それが目的だと助けることそれ自体が行為として完結するからそこに意味はない。だから地球の巫女になった若菜が何者でどんな存在で、財団Xの加頭にとってどういう利用価値が合ったのかは、語らなくてもOKってことなのね?つか一応次回・最終回に繰り越しなネタ?
というか加頭、NEVERだってどういう意味?つかそもそもNEVERって組織名、もしくはプロジェクト名じゃないのか?そんな「実はワームでした」みたいなカブト最終回の三島さんみたいなこと言われてもなあ。不死なら死ぬなよ。大体映画見てない奴はチンプンカンプンだぞ?というかだったら先週の流れで「NEVER」についての説明くらい入れといても罰は当たらんと思うが。
それでさ、一番納得いかないと思ったのが、翔太郎が奮起するのが街のみんなが加頭のユートピアにやられたからでなく、それはもちろんあるんだけどそこにワンクッション、「フィリップがそれに怒り悲しんでるから」があって、フィリップの怒りを共有することで変身するっていうのが納得いかないんだよ。というか翔太郎がユートピアに怒ってる描写ないよね?
それにフィリップが翔太郎に「君一人でも風都を守り抜くと約束してくれ」って言ってるのに、「自信がないんだ」っていう翔太郎はオカシイだろーと思うんだよ。翔太郎の一番の目的であり使命は「風都とそこに住む人々を守ること」じゃないのか?なんでフィリップの物語のために翔太郎を貶めるんだ?
翔太郎の甘ちゃんなとこは甘ちゃんとして、それを描く方向性違ってないか?翔太郎が甘くて責められるべきだとしたら、それは風都とフィリップを秤にかけるんでなくて、フィリップと自分の命を秤にかけて、フィリップを選びたいのが真の甘ちゃんのハーフボイルドじゃないのかなあ?なんかオカシイよ、この理屈。なんで翔太郎にリスクがないんだ?
フィリップだって、翔太郎が変身をためらったからこうなってるってのはわかってて翔太郎を責めてるのに、肝心の翔太郎が何を守りたいのかっていうとフィリップだってことしか頭にないのがなんか話がズレてるというか‥‥相棒は大事だけどそれより風都っていう展開の方が結果は同じでも燃えるんだけどなぁ。
加頭が若菜を覚醒させる目的で、フィリップを苦しめるために街のみんなを襲っていくっていうのは判るんだけど、その状況に一番怒るべきは翔太郎だよな?なのにフィリップのほうが苦しんでるように見えるのと、フィリップ←→若菜の関係性で街の人たちを苦しめるというワケの判らない話の構図のせいで、なんだか怒りの矛先ですら相当割りを食ってる感じの主人公・左翔太郎であった‥‥と思うんだ。ストレートに翔太郎の行動に共感も感動も出来ないんですけど。なんかこういう、気持ちを描いてきてないのに結果だけで納得して‥‥って、オレは無理。そこで引っかかるとそっから先に進めねえ。なんでこうなった。
なんか突込むところはもっとある気がするけどもういいや。
 
でも一応良かったとこ。さすが巨匠、カッコよかったところも満載!
翔太郎がおやっさんの白ハットを被って出かけるのは決意の証し、一人前たろうとする意志なんだよな。でもそこでまず若菜ってのはなんか微妙にやっぱりポイントズレてる気はするんだけど(脚本の責任だろー)、そのあとうぬぼれ刑事みたいに家に着替えに帰るわけにもいかんだろうからまあいいよ。でも若菜を助ける(フィリップの依頼の遂行)と、風都のみんなのためにフィリップを犠牲にして変身するっていうのは分けて欲しかった気がする。なんで一緒なんだ。
んでも、『たとえお前らがどんなに強大な悪でも風都を泣かせる奴は許さねえ。体ひとつにになっても食らいついて倒す、その心そのものが仮面ライダーなんだ。この街には仮面ライダーがいることを忘れんなよ』からの『さあ、お前の罪を数えろ!』はカッコよかった!だけど加頭の罪が冴子さんを愛したこと‥‥だってのはえーって感じ。あれっ、そういう話だよね?
最後の変身は走って鷹が飛んできて変身!!ってカッコよかった!(公式によると宮崎アクション監督の指示らしいね)
変身解除の、フィリップでなくあえて翔太郎がやるとかあのシーン全体にカッコいい!さすが巨匠!見てるこっちがハズカシイくらいにカッコいい!w
気になってた最後のフィリップのプレゼントがロストドライバーと本。本はてっきりロンググッド・バイとか書いてるのかなーと思ってたら、普通にフィリップの最後のメッセージだった!(公式によると現場の判断らしいね)つか泣くな翔太郎!
それにしてもなんでフィリップのデータが失われるのか未だによく判りません。てか、あれ元々がデータ体だから鷹が吸い上げて運ぶことが出来たのね。
ミイラ男照井もなぜか事務所でしんみりと、フィリップに貰ったカップでコーヒー飲んでるし(よく死ななかったなーまさか「俺は不死身だと言っだろう」展開?)、なんか雰囲気だけはハードボイルドな感じ。えーと照井は警察やめて翔太郎とコンビくんで探偵をやれば良いよ!オレ希望。
あとは何となく後日談的に終わるのか、まだ一悶着あるのか‥‥ってことですが、なんか次回から「仮面ライダージョーカー」でいいんじゃね?って気もする。もっと翔太郎がちゃんと活躍する話を見せて下さい。
いいけど財団X所有の天文研究所が天知天文研究所だったらちょっとオカシイw 護星天使に投資するか?
 
それと劇場版の感想で書いたつもりで書いてなかったけど、「W」ってさ、まあ当初から風都って街を作ってそこで探偵が仮面ライダーで‥‥って話だから、目指すものはチャンドラーのハードボイルド小説にしても、みなさんの共通認識としてフォーマットとしては言うまでもなく「バットマン」で風都=ゴッサムシティだよね。でなきゃ、最初の映画のタイトルが「ビギンズナイト」だなんてないだろしw フォーマットがバットマンなだけで味付けは相当ジャンプ漫画とジョジョだけどな(笑)
んで夏の劇場版のネタといい、次回、ミュージアムが無くなってその後の話にしても、よくあるネタではあるんだけど、オレはどうしても「バットマン:ザ・フューチャー 甦ったジョーカー [DVD]」を思いださざるを得ませんよ。あ、ジョーカーだしなw *1
巨悪を倒しても犯罪はなくならない‥‥当然のことだよね。しかも模倣犯や追随者は必ず現れるもの。だから街は仮面ライダーを必要とする。これ道理。そんな中でフィリップを失って一人で仮面ライダージョーカーをやって早1年(公式)なハードボイルド探偵・左翔太郎に何が起こるのか?


予告。
次回がホントの最終回。相棒不在の二人で一人の仮面ライダーWにどんなオチをつけるのか。そして財団Xの次の投資のターゲットは?てか、財団Xって東映じゃね?(笑)

*1:7年くらい前に超ハマってた。海外アニメだけど作ってるのはマッドハウスだから出来は超良い上に、妙に日本のアニメ風な話なんだよな。オレ的に超おすすめ。