そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

世にも奇妙な物語 20周年スペシャル・秋 〜人気作家競演編〜

http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2010/100909-i011.html
毎回大抵小説原作の話は入ってるんだから、あえて「コラボ」の意味がわかりませんw いつものはネタだけもらい的な、脚色次第な話もあるけど、コラボというからにはそのまんまやらなきゃいけないってことなのかな?
でも今回はいつもの新人さんの練習場でなく、スタッフは今のフジのエース候補の人達ばかりなので安心かなあ。
 

■『厭な扉』原作:京極夏彦「厭な小説」

この江口の浮浪者って、こないだニュースでやってた中国の超イケメンの浮浪者だろ(笑)
話自体はありがちというか、オレ京極は読んだことないけどこの話読んだことあるぞー!(苦笑)正しい世にも奇妙な物語ですね。それ以上でもそれ以下でもなく、何の捻りもない。OPアバンでもいいくらい(笑)ホントそのまんますぎてどうしたものかと‥‥ホントに江口洋介の超イケメンのホームレス&カッコいいビジネスマンとの両方が楽しめるってだけ。
あと、ふとこの話のオチの矛盾に気がついたんだけど、これ、話としてはループネタだけど、浮浪者の主人公→成功した主人公であっても、同時に二人存在してるし成功者の意識が過去の浮浪者にシフトするわけじゃないんだから、浮浪者の主人公にとっては毎回「初めて」のはずなんだよな。だから本来成功した1年後の主人公がループを意識できるはずもなく、死ぬ間際にループの回数をカウント出来るわけないんだよw
終わらない永遠の幸せとは言うけどあくまでそれはストーリ的なものであって、劇中的に主人公が実質幸せなのは常に1年間だけという 。だから厭な小説なの?(^_^;)
 

■『はじめの一歩』原作:万城目 学「はじめの一歩」

描き下ろしオリジナル。万城目学っぽい神様話だけど、これはいい話。面白かった。
伊東四朗の縁結びの神様と遠藤憲一の交通安全の神様って、はっと思ったけどこういうのも擬人化っていうんじゃね?(笑)エンケンの四角四面っぽい感じの超真面目サラリーマン風がスゲー好みすぎる!ステキ!(笑)
最後のオチもありがちだけどちゃんと彼氏の行動の裏返しだから愉快だし。ハッピーエンドで安心したよ。
でもプロポーズOKのあとに車が突っ込んでこないかと思ってヒヤヒヤしたけど。交通安全祈願をしなかったからだ‥‥なんていう世に奇妙的なブラックエンドだったらぶち壊しw
いいけどこれ、クリスマスで冬服だけど、撮影したのって真夏‥‥だよねえ。役者さんたちって大変だなあ〜通り越してスゴイ。すごすぎる。
 

■『栞の恋』原作:朱川湊人「栞の恋」

これもありがちというか、最後に何の捻りもなく終わったことにむしろ驚いたw それだけかよー。これも既視感バリバリ‥‥既視感というか、こういうネタやってるよねー?
いい話ならいい話でいいんだけど、だったらもうちょっと見せどころがあるとか、なんかこうもうちょっとなあ。
朱川さんはメビウス外伝だっけ、書いてたときにちょこっと本屋で立ち読んだけど、文章からしてパスー!って感じにオレは無理でした。というかこのラインナップに入るような作家?違うだろ。
堀北真希のこういう役は良いのだけど、あれくらいの時代って、三丁目の夕日的な?
そして竹財くんはなんでかやっぱりああいう役が多いのねえ (^_^;)
 

■『殺意取扱説明書』原作:東野圭吾「毒笑小説」
  • 主演:玉木 宏・脚本:金子茂樹・脚本協力:山浦雅大・演出:植田泰史

玉木と塚本って、なんかオイシイよなあ(笑)
これも途中でオチがわかるありがちな話ではあるけど、キャストがオイシイからいいやw
ちょびっとだけ夢を見たよ、塚本がホントは玉木をアレでアレして女よりお前だぜ、俺と二人で一緒に会社を起こそうぜ!だといいなあ〜と(笑)
まあそんな腐った話はともかくとして、そうか、これ東野圭吾か。こういうネタを逆手にとった芸風も東野風だけど、これはなんとなく面白かった。世にも奇妙で一番見たいタイプの話だけど、もうちょっと毒があってもいいかもな。全体にソフトなんだよなあ。
 

■『燔祭』原作:宮部みゆき「鳩笛草 燔祭/朽ちてゆくまで」

クロスファイア」?クロスファイアって宮部みゆきだよね、確か。昔に読んだんですっかり忘れましたtが。
てか、ググッたらこの話ってまさに「クロスファイア」の前日譚か。
全体の物悲しくも恐ろしい雰囲気は良かったんだけど、これ、ヒロインの広末がずいぶん独善的な正義すぎる。「JOKER」でも伊達さんというよりは忍成のやった役の方というか、だって復讐したいと思ってる香川さんとこに勝手にやってきて、あいつを殺して復讐しましょうってそそのかすって、どうかしてるよ!人として壊れてるじゃん。しかも勝手に恋人ごっこしていい思い出とかご褒美とか、怖いよなあ。ホントは悪魔なんじゃない?
香川さんが言うように、自分の生まれてきた意味を知りたくてそんな事に力を使ってるんだとしたら、それは間違ってるよな。目を覚ませ。
ていうか、このヒロインって、まんま火野七瀬@七瀬ふたたびすぎるw
 
20周年記念っていうにはなんかいつもと同じって感じ。×スマップくらいのスペシャル感が欲しいけど、もうああいうことって出来ないのかなあ。世に奇妙自体がもうそろそろって感じになってるしな。なんかもうちょっとパンチのあるネタが見たいんだけど、世に奇妙って常に「今の時代の気分を写してる」ってヤツの典型だから、今そういう毒のあるオチにひねりの効いたものってのが無理なのか。でも面白くないんじゃ、あんまやる意味もないよな‥‥