そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

フリーター、家を買う。#1

http://www.fujitv.co.jp/ie-wo-kau/index.html
脚本:橋部敦子 演出:河野圭太
原作付きだけど原作とはけっこう違ってるらしいと‥‥?そういや二宮でフジってすごく久しぶりだなあ。
いつもなら誠治(二宮和也)みたいないい加減なタイプのキャラってムカツクとこなんだけど、なんかそう思わないのは二宮のせいか、脚本のキャラ造形のせいか。
お父さん(竹中直人)が、正論は言ってるんだけど家長制度の権化みたいなワンマンオヤジだから?誠治が反抗しちゃうのもしようがないって思うのかなあ。
あんなと言えば、少なくともお母さん(浅野温子)が誠治を甘やかしてるから、いろんなことにありがたみを感じられない、ああいうプライドだけは高いけど実際は何もとりえのない、しかも何事も本気でやらない割に世渡り下手というか空気を読まない人間になっちゃったんじゃね?と思うんだが。
でもそういう誠治を否定するわけでもない、というか空気を読まないけど誠治って自分勝手な人間じゃないし良かれと思ったちょっとしたことが結局反抗的態度とか反発に見えちゃう損な人間なんだろうな。そういう人間がすでにいるという妙なリアリティがあるせいで、なんか友達みたいなリアリティというか、しょうがないなあって気になっちゃうのがこのドラマの上手さかなあ。割り勘の一件も同期の友達が酒飲めないってのをメール返信で見せるとか小技効いてる感じ。でもやってること裏目なんだよなあ(苦笑)友達に嫌われてるなんじゃなきゃいいよ、うん。
話とか全然知らないで見てたから、お母さんがうつ病になったところでそういう話なんだっていう、家族の再生の話かと思ったけど、お父さんは自分は悪いと思ってなくて、実際悪いわけじゃないよな、やることやってるんだから‥‥っていう。なんか40も半ばになるとお父さんがああだっていうのはなんかわかる気がするんだよな、自分の親だったら反発すると思うけどw でもどっちかというと、誠治がああな方が情け無いというか怒鳴りたくなる気持ちはわかるしなあ。傍から見てればなんとなく誠治の状況もわからなくもないし‥‥ううむ(苦笑)
じゃあそんな中で誰が折れるんだっていうとこで誠治が工事現場で働いて、でも慣れないことやってなんかいろいろ考えて、雨に打たれてプライドもズタズタ‥‥ってとこで、逆になんか誠治を応援したい気持ちになったのは確かというか。ニノのカワイソ属性発動しすぎw
お母さんのうつの原因はお父さんとか誠治かと思ったら、意外やご近所のおばさん(坂口良子)?
意外とメインのキャラが多いというか、見知った顔やそれっぽい役どころの人が出るたびにどこまでが今回限りかなあと思ってたんだけど、とりあえずメインは工事現場の人たちか。香里奈はキレイなカッコしてるよりこういうガテン系の方が似合ってる気がする。そして我らがまーくんは同僚作業員か。出番が多ければいいなあ。遠目で見てもイケメンっぷりが際立つぜw
お姉さん(井川遥)はすごくお姉さんっぽくていいいなあw
とにかく、誠治を否定して描いていない、でもご都合っぽくもないし偽善的なニオイもしないってとこで、思ったより安心して見られる感じでよかった。脚本誰だろうと思ってたけど橋部敦子かーってことで、地味だけど安心して見られますヨ。