そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

フリーター、家を買う。#10(終)

http://www.fujitv.co.jp/ie-wo-kau/index.html
脚本:橋部敦子 演出:河野圭太
最後までこのドラマは性格の悪い人もなく、いい感じにみなさん丸く収まって終わりました。最終回もちょっと泣けた〜 (・_T)
まあでも何となく一番泣けたのはこの最終回の予告というか劇中でも思い出してたけど、誠治の今までをカットバックで振り返って、みんなでトラックの荷台から出来たばかりの道路を見送るあの一連のカットなんだけどさw あれ、なんかいいよな。しみじみしちゃう。

最終回は、100万円も無駄に使っちゃって最終面接も受けられなかった誠治に、大悦土木が正社員の話を持ちかけても最後はナミキに就職するんだろうなあ〜と思ってただけに、ちょっと意外といえば意外だったかな。
てかこのドラマってわりと脚本的に分かりやすい上に演出も行間あってゆったりしてるんせいか、ついつい展開読んじゃうんだけど、そういう意味で大悦土木の申し出って劇中的にでなくドラマ的に誠治の成長や価値を分かりやすく見せるためのものだと思っちゃったよ。あんまそういう裏読みよくないねw まあそれでもこのドラマってそこが問題なわけじゃないから楽しめるんだけどさ。
でもだから、途中までは完全に誠治が大悦土木で得たものを持ってナミキ医療技研に行って心機一転、再スタートで仕事するんだと思ったよ。誠治の雰囲気的にもどちらかというとナミキかなあと思ってただけに。あと無駄に面接官が小木茂光さんだったしw
まあでもそのまま「世界で一番武誠治を必要としてるから」ってことで大悦土木の正社員でもいいかな。お母さんが言うように「もう再スタートしてるじゃない」でいいかな。せっかく作った人間関係をリセットするのもなんか今までの経験が無駄みたいだし、なにより誠治が「続けて良かった」って思えるんだから。
あと誠一がわざわざ大悦社長に会いに行って感謝するってのがよかったから。ちょっと泣けちゃった。お父さん、照れ屋で不器用すぎw
というか、誠一と誠治って本当に似たもの親子だよなw
自分の言いたいこととか言ったほうがいいことを上手く説明できないとか、突っ込んで聞かれてもめんどくさくなってうるさいって言っちゃったりとか、心のなかではちゃんと相手のことを思いやってるのに、それを表に出すのはカッコ悪いとかみっともないとか思ってるんだよな(苦笑)なんかそういう不器用さをドラマ的に上手く見せられるとむしろほっこりした気持ちになるというか、表面的には全然分かり合ってなくても気にならないというか。
結局誠治って「親父のことを尊敬したいのに」と思いつつもそれを言ってないし、劇中では最後まで尊敬できるようにもなってないんだけど。まあお父さんも職種差別したことも謝ってないけどさ(笑)
でもあそこで誠治が「子供の頃に差別がよくないって教えてくれた」っての入れるのも上手いなあ。誠一としては誠治が確実な堅実な仕事について欲しいって思ってるだけなんだろうけど、それがああいう言い方になってしまうってのが不器用すぎるというか、本当に心配が裏目にしか出ない人だなあw たぶん大悦土木のことも調べたんだろうな、お父さん。
そういう皮肉った言い方しかできないとか、それについて謝らないとか(もとよりそういうつもりじゃないから誠一も謝るものだと思ってないんだろうけど)誠一の方も実は嫉妬ってのがなんつーわかりやすさというか、だから余計につっけんどんで否定的だったのかーっていう‥‥(^_^;)
まあきっとそのうち、大悦社長が事務所に挨拶に来たぞとかいうんだろうけどw うんでも、大悦社長は家では息子にバカにされてても、外ではみんなに慕われてるんだから誠一と同じじゃないよなw まあでも誠治が面接受かったときにすごく嬉しそうだったのはなんかカワイかった(笑)
あと「お父さんと同じ経理の仕事」も、ホントはお父さん、嬉しいんだろうなあ。
姉ちゃんの家の方もちゃんと収まって、義母もあれで理解してくれてるなんてなんていい人なんだと思ったんだけど、まあ結局永田家にしても大悦土木にしても、いい人間がいるところに集まってくる人間がいい人間だというのは理想すぎるけどある意味当然で、誠治はダメフリーターだったけど人間的にはマトモに育ったいい人間だから、関わる人たちもいい人間だってことだよなあ。
その誠治を育てた誠一や寿美子もちゃんとした人間だし、その娘の亜矢子もちゃんとしてる。その亜矢子の選んだ旦那の文也さんがマトモだし、それは旦那を育てた義母がちゃんと物の分かる人だからだし。大悦社長に人を見る目があるから、今大悦土木に残ってる作業員の人たちもみんな性格のいい人たちばかりなんだし、だから誠治に対してちゃんと親身になってくれるという。それはそれで気持ちいい人間関係見せてもらいました。
あとハロワの人も最後に誠治に連絡先渡したり一体何事?的な展開もあったけど、なんかそういう関係っていいなあw
誠治と真奈美もなんとか上手くいったし、婚活はしなくてもよさそうよ、お父さんw あ、哲平はてっきりあそこで指輪でも出してプロポーズすると思ってたのになあ。カッコイイってそういう事じゃないのか?w
それにしても何気に真奈美の後釜に相葉ちゃんがいるし、後釜ってことは大悦土木の事務所に来るんだよな?誠治と相葉ちゃんの人と手島って、若いイケメンばかりのステキ職場だー(笑)

まあ気になるといえば気になる突込みどころは、武家、お金あるんじゃん、でしょうか。頭金あるんだー。いくらかしらないけど。
てかさ、誠一がローン組めないってのは分かるけど(年齢的にね)そこで二世代ローンなんか組んじゃって誠治、自分が結婚するときどうするの?‥‥っていう。まさか結婚して実家にそのまま住むってことじゃないよな。まあどこの場所かしらないけど横浜近辺の都会じゃ、あの家財道具考えたら賃貸に引っ越すより家買ったほうが早いと思うけどさ。広さとか。
それが誠治の成長だっていうのは分かりやすいんだけど、そこはぜひお父さんの意地を見せて欲しかったかなあ。ローンが組めないのはともかくとしてもお金は払うとか、自分の奥さんのことじゃんかよー。
あと誠治が西本さんちの息子がちょくちょく戻ってくる理由をわかってたってのも、まさかちゃんと突っ込むとは思わなかったしな。お母さん、本当に気がついてなかったんだなあ。
まあでもいい最終回だった。ハロワ職員とのやりとりや誠治と誠一関係とか、喧嘩してる風景でお母さんが昔みたいに笑って終わりとか最後まであたたかい気持ちで見終わったよ。マイナスな部分が沢山あっても、幸せな家族だって思えるのは幸せだね!
良いドラマだったー(* ̄∀ ̄*)