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脚本：浜田秀哉 演出：石川淳一
まさかの犯人が中村靖日！革ジャンワイルド男と言うにはあまりにもイメージ違いすぎるｗ
そしてまさかまさかのすべての真相が明らかに！本当に最終回（延長あり）も半分過ぎたところでまさかのそんな真相！それってありなの？といいそうになったｗ どうりで澤村光輝（木村了）くんを悪い人間に描かなかったわけだわな。
いやだってさー、藤原哲司（中村靖日）の犯行動機はともかく、まさかそこで事件が繋がってるなんて思わないじゃん。てか、一番そりゃねーよと思ったのは、藤原の両親が雑貨屋開店翌日に自宅が火事で全焼・焼死ってことだよ（苦笑）
その当時哲司は24才？なんで彼だけ生き残ってるの？むしろその火事の原因ってなんだったの？ただの不審火？事件性なし？その様子をたまたま撮っててマスコミに提供した澤村母を恨んで殺害、そりゃ動機としては完全に逆恨みだよな。それでもなんで未解決だったのかわかんないけど‥‥って、それこそ旦那が殺したと思い込んだ警察やマスコミのせいじゃなくて？てかこのドラマ的にすごく重要なエピソードであるはずのその事件のことが、あまりにひねり過ぎててもうすでにあやふやなんですけどｗ
そして2年前の早苗ちゃんの方の事件こそ、とばっちり過ぎる。どこまでがありなのか？アリと思えばありなんだろうけど。11年前から2年前の間にほかに事件起こしてないのか、藤原哲司。
まあどっちにしても基本警察ドラマじゃないから事件そのものには深く突っ込んでないせいか、そもそもこのドラマは遊軍の話を描いてるからか、なんかものすごい真実をフワ〜っと流された感じ。話の構造が複雑すぎてちょっとだけついていけません。一番重要な事件は11年前の主婦殺害事件だと思ってたのに、実は2年前の主婦殺害事件をきっかけに更にその真実が‥‥って、面白いんだけど難しいっす。
てか普通にこれ、超どんでん返し展開だよね？このドラマって純粋にサスペンス風の刑事ドラマとして描いたほうが面白かったんじゃないかなあって気がしなくもないよ。でも捜査が入るといろいろボロがでちゃうのかなあ？（苦笑）すごく話としては面白いんだけどなあ。もったいないー。
まあそういうわけでそっちのストーリー的なものの方は置いとくとして、遊軍＆黒井のキャラクターはすごく細かく描かれていて楽しめたー！
蒼山の引き気味のポジションは途中も気になってたんだけど、こういう展開なんだとすればそれで丁度良かったのかな。事件に関係することを「しらみ潰しにしらみ潰す」という蒼山イズムだけが徹底され浸透した遊軍で、蒼山本人がいなくても成り立つってのがむしろ魅力的な遊軍メンバーの描き方としてマッチしてたしね。
蒼山がいないと実質黄田がリーダーポジションだけど、5時上がりの枷をあれだけしつこく言いながら、最後にはそれを返上することで事件に対する入れ込みようを見せといて、でもそのあとはやっぱり遊軍のペースがちょうどいいからって紫村に仕事を譲るとか出来すぎ過ぎ！（笑）なんておいしいんだ黄田ｗ これ実は黄田が影の主役じゃねーの？（笑）あと白石さんとｗ
一番扱いが軽かったように思えた紫村も、最後の黄田に感謝するとこでちょっと見直したよ。てか小柳友、意外と良かった。しかもそのあと仕事的にはちょいドジっ子扱いだしｗ（それでいいのか、社会部？ｗ）
微妙に影の薄かった桃井も最後にキャラに見合った良いセリフ吐いてくれて良かったｗ 聞きようによってはちょっとマヌケだけど（笑）、確かに仕事の時間は一日の半分以上を占めるんだから誰と仕事するかは大事だよな。うんうん、なんかまとめチックｗ しかし遠弥だからあの新人ポジでもいいと思えるのかな、桃井は。今まで遠弥が期待はずれだったことはないよなあ。
そして相武ちゃんの緑も分かりやすい改心キャラかと思ったけど、それでも思ったよりいいキャラだったなあ。ああいう味付けは好きだな。てか最後に普通にニュース読むとことか、局アナみたいだったし、意外と相武ちゃんは上手いのかなあ（今更？）
でもちょっとだけ、オレ、小出くんは嫌いじゃないんだけどこのドラマのこの役はホントは小出くんじゃなかったんじゃないの？って言いたくなるんだよな。なんかすごく最後まで違和感があったなあ。赤坂のキャラを考えると絶対小出くんじゃないと思うんだけどなーって意味で、そこだけがすごく納得行かなかったな。
しかもドラマ的には小出くんの赤坂が準主役のはずだろうし、話の展開としてもPTSDといい特に前半は赤坂メインの展開で良かったはずだろうに、そこら辺何気に黄田が持っていってるし、ちょっと気になるなあ。あれだと赤坂って3番手だよな？どう考えても小出くんじゃない気がする。そもそも報道記者の役なのにちゃんと喋れてないってのがこのドラマ的にも違和感あるし。うーんだからといって他に誰かと言われても‥‥他のキャストとのバランス的には小出くんなんだけどさあ‥‥いやまあいいんだけどー。違和感はあったな。
梅野の森本くんは最後まで微妙だったかなあ。もうちょっとキャラがハッキリしてもよかったと思う。
でも黒井は期待通りおいしかったー（笑）てかあんなにおいしい役どころでいいんだろか？蒼山が言うとおりそういう事に頭回るキャラｗそして意外といい奴だし。まあ報道は適材適所だし、それだからチームであることの意味があるってのはこのドラマの描きたかったことの一つだよな。メインテーマは蒼山が最後にまとめで言ったように報道に責任をもつってことだろうけど。
ただ蒼山のキャラのせいなのか、松雪さんの演技のせいか、そこら辺が全体通すと若干弱かった気もするのが、キャラは立ってるのにイマイチ盛り上がり切らなかった気がする原因かもしれないんだけど、全体には面白かったなあ。ホント、つくづく最初の話がまずかったと思うんだよなあ。このクオリティなら全然悪くないのに。キャラがステレオタイプ配置だけどちょっとひねってるってとこが、脚本と演出解釈と役者の力量で最終的なわかりやすさ、そのキャラらしさに差が出たって感はあるけど、まあいいか。ちょっといっぱいいっぱいな感じはあったかなあ。うーん、脚本が足りないところを役者が上手くフォローしてくれたような気がする。
でも十分楽しめたな。やっぱりキャストが全員好みだとドラマは見てて楽しいな。
