http://www.fujitv.co.jp/school1/index.html
脚本：秦建日子 演出：平野眞
ガンオタ保険医（市川実和子）の「あなたなら、できるわ」に、セイラさんかよ〜と思ってたのに、それ以上のネタが！
保険医「このあたりだろ」 副校長「ひえああ〜！」 保険医「いい〜音色だ」 桐原先生「マ・クベですね」
桐原先生‥‥！！（爆笑）狙ってるにしても狙いどころがツボすぎるｗ というかまさか桐原先生が突っ込むとは。しかもマ・クベネタ！いやでも桐原先生ならマ・クベ好きそう！（笑）秦建日子、わかりすぎてる〜ｗ
そんな大きな誰得の萌えネタもだけど、今週は塩見三省の副校長が非常にツボでした。
というか、当たり前に名脇役の塩見さんがこんなにもツボになるというのがスゴイ。単なる腰巾着の日和見キャラを超えとる。今全然違うこと言ったよね？というツッコミが出来ないほど、あまりにも自然に変り身が早すぎて、それに何の違和感も嫌悪感も感じさせないって、もう殆ど脇役的には神の領域かも（笑）
話の方は前回から続いて5年生大橋クラスの話だけど、子供たちの問題でもあり教師の問題でもあり‥‥な不登校教師の話。
ああここでも塚本が上手すぎる！なんでちょっとネガティブで卑屈な役をやったらこんなに上手いんだろう、塚本って！
雰囲気‥‥じゃないな、シチュエーション的にちょこっと映画の「告白」とダブるとこもあったんだけど、大橋先生（塚本高史）がもともと熱血志望のGTO教師ってとこや、初めての高学年担任で本当の意味でちゃんと生徒のことを見て一生懸命やってたっていうのが分かるのが塚本のスゴイとこか。基本的にオレ塚本ってわりと心無いというか、役者は仕事だと割り切ってるのが見えるのが好きじゃないんだけど、だからこういう役やるとハマるんだと思ってるからこれはもうベストなキャスティング。
でも大橋先生、「教師辞めたからただのダメなおっさん」って言う割にきちんとヒゲも剃ってるからあんまダメ感はないよな、あっても困るけど。塚本がやったらきっとシャレにならんレベルだからｗ
告白とダブったのは、あれで空回り教師をやった岡田将生の役とまたいい感じに好対照の役どころだなあと思ったからだけどさ。（というか岡田まーのあの空回りっぷりもスバラしくハマってて上手いんだけどｗ）
そして成瀬校長も活躍はしてたんだけど、むしろやっぱり桐原先生の元熱血教師ぶりが、表情はポーカーフェイスなのにときどきチラチラと見え隠れするのがタマラン！いやそれだけじゃなく現実的対処が決して自分本位でないってところに懐の深さが見え隠れしててチョー萌え。なんか成瀬に対して、一生懸命口調とか態度を抑えようとして滲み出てるというか。でも反論でもないんだよな、むしろ成瀬の意見を本心は支持してるからこそダメだとわかってるし止めてるというね。
正道な事をいう成瀬を「人の心がわからない」といい、「悪意は人の心を蝕む。だが最後の最後に人を追い詰めるのは無知で無邪気な善意だ！アンタみたいなやつが振りかざす、おせっかいで脳天気な善意ってやつつなんだよっ！」っていう血の叫びが熱すぎる。熱いけどセリフの内容はありがちな熱血ドラマじゃないしな。
そして塚本のダメっぷりがあまりにもハマりすぎてるから、大橋ノートのくだりもちょっと泣けるんだよなー。ちょっと泣きそうになった。ホロリ。いいけど、警察署の前であの暴れっぷりは大丈夫か？警官が飛んできそうだけどｗ
生徒の方は相変わらずヤな司令塔・原翔子の煽りっぷりとかもう腹立たしさMAXレベル。だが、隠そうとしないのはむしろ潔い。彼女はどういうキャラなんだろか？
今回は河っぺりの遊歩道でおでんで酒盛りのミキちゃん＆成瀬に、あまりにもインスタントで適当ご飯の武市家の二人とか、なんか絶妙というか微笑ましいというか、基本的にキャラの見せ方に愛があるところがいいよなあこのドラマは。
教室の生徒を全員見せてるのもよかったな。メインの生徒じゃなくても、やっぱり画面に映れば嬉しいよなあ、子役ちゃんたちだって。
学校問題だけど子供たちのことだけでなく、生徒と教師の問題は表裏一体という視点での今回の「自信を無くして不登校になった教師の話」はいつもと違ってて面白かった。
実際に現実の話としたらドラマみたいに立ち直れるかどうかはともかく、大人だからというか教師だからこそ立ち直って欲しいものです。いやもちろんそういう不登校教師の話云々は現実の話としてニュースなんかでは知ってるけどさ。モンペ絡みの‥‥ってのもありがちな話だけど（ついこないだもあったよなー）、そういうわかりやすさに持っていかなかったのがこのドラマのいいところかなと思う。
そういや今回は先生の話だったせいか成瀬の家族の話はまったく出なかったなー。
ってことで次回の大橋先生in工事現場が楽しみですよ。大橋先生は立ち直れるのか？
本当に今期はこのドラマがあってくれてよかったなあ（笑）ベタなわけでも王道なわけでもないけど、フツーに面白いよな。でもフツーって大切！
