そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ゲゲゲの女房 23週目「妖怪はどこへ消えた?」

http://www.nhk.or.jp/gegege/
ちょー久々すぎですが、思い出したようにゲゲゲ感想。(イヤ忘れてたんじゃないよ!)てかNHKのサイトはなくなっちゃった‥‥(´・_・`)
 
茂さんスランプでちょうど仕事も激減期。
昭和56年って1981年だよね。バブルにはまだちょっと早いけど、そろそろ戦後は終わったとかいって、人々が明るい方に向いていった時代かな。
確かにこの頃って、オレは普通にアニオタ真っ最中だったけど、SFアニメやロボットアニメ全盛時代幕開けで芸能界的にもアイドル時代到来だったような。つまり消費は素晴らしい!って社会がやってきたってことですね。漫画のほうもジャンプはこの時期からどんどん部数を伸ばして600万部に‥‥っていう流れだったし。
そんな中で暗くオドロオドロシイ雰囲気の妖怪ジャンルが忘れられていくのはしょうがないというより、15年間相当第一線で仕事をしてきた「水木しげる」がちょっと飽きられてもそれはしようがない頃かとは思う。流行り廃りってあるわけだし。
てかまあオレはそもそもこの頃とかあんまり水木しげるとかが好きなタイプではなかったんでスルーですが、それでも当然この数年後にまた鬼太郎アニメをリメイクするのは知ってるし、見てたしーってとこで。
ただ、水木しげるの妖怪ものジャンルって、今までこのドラマで描かれてきたのと、あと今思うにしても紛れもなく「本物」だから、時代によって表に出たりそうでなかったりはしても、廃れることはないんだよね。
じゃあ何が‥‥っていうと、そこはこういう時の便利キャラ戌井さん登場で、茂の漫画に「なんか足りない」と言ってくれるのは戌井さんならではだよな。本当に彼は茂の盟友だよなあ。胸熱。ええ人や。
てことで、要は15年間ずっと漫画を描き続けてきた茂さんが、世の中が変わってたってことに気がつかなかった‥‥というより、売れる漫画を描くことに腐心しすぎて、原点である「妖怪を信じる」心を無くしてたっていう話ってことでいいのかなあ?茂さんが世の中の流れを読んでないってのはないだろうと思うんだが、それと自分が描けるものを描くってのは別のことだよな。作風ネタは前にもやったし。
水木しげる」はずっと同じものを描き続けてるんだけど、時代がそれを「どう欲してるか」ってのはまた別の話っていうんではあるんだけど、そこで迎合するかどうか、見せ方をプロデュースできるかどうかで生き残れるか否かが分かれるんだろうし、自分のやるべき事を間違えなかった茂さんが妖怪図鑑に着手するのもそこで仕事が空いてるのも、やっぱり水木しげるの運の強さだと思うんだよなあ。あ、まあドラマですからね、これはw
 
そのドラマの話として上手いなあと思ったのは、時間経過はともかく前週の話で、仕事の話からハブにされてるってことでキレた布美枝が家出をしたっていうのをやってたことだよな。
いつの間にか妖怪を信じられなくなってたからスランプになったのか、スランプだから妖怪を信じられなくなってたのか、とにかく急な不調の茂に対して、仕事とある程度切り離されていたからこそ茂の仕事は「茂が妖怪の存在を信じてるから」だと信じることができる布美枝さんは、スバラシく水木しげるの女房として代えがたい存在だというか。俺の信じるお前を信じろ状態?違うかw
水木センセーの仕事が激減してるってことを相談されたときに、下手に小賢しいことを考えずに茂を信じようと思える賢さというか、まあ本当のところはどうだったのかはわかりませんが、鬱陶しいことを言って尻を叩いたり、事情も知らずに元気づけたりする人じゃないのが良かったんじゃないかなあと。とにかく旦那のやってることを今まで通りに信じるというね。
布美枝がもともと世間と妙に隔絶してる浮世離れ感があるっていうのもキャラとしてよかったのかな。あくまでもこのドラマの話では‥‥ってことですが。
それと次女の喜子ちゃん(いつの間にか荒井萌ちゃんに!)が、茂とウマが合う妖怪大好きっ子っていうのも、お父さん的にはよかったと(笑)
水木しげる伝的には、このスランプさえも自分を見つめ直すいい機会、物事には全てタイミングってのがあるなあって話か。
やはり基本的に水木しげるという才能の呼び込む力、自分を信じる力ってすごいなと。
そして前半には前振りのようにイトツのボケネタで、次週のフラグ確定か?( ´Д`)パパン‥‥