http://red1press.com/?p=8713
美術展関係の開催情報ではよく知らなかったんだけど、妹にモーレツに勧められ、何でか相方も知ってたんで見に行ったよ。
いーやー、なんかものすごくヘタウマの極地って感じ。凄すぎる。
この人の生き様も、この狂いっぷりも、スゴすぎる。
やっぱり「狂気」っていうのはある意味人の心を打つよね。そういう意味で本当にすごかった。
絵も本当になんというかヘタウマというか、上手いわけじゃないんだけど下手じゃない何か美的センスはあるというか‥‥コラージュとかトレースとか、絵柄の違いを全く考慮しないとか天才のやることすぎるw
やっぱり「本物」な人はすごいってことかなあ?
絵はググれば出てくるけど、直筆の迫力というか、あと紙の裏表に描いてるから両方見られるようなそういう展示にしてあるんだけど、その残された作品そのものがスゴイというか鬼気迫るというか‥‥
とにかくひとりでこれをずっと描いていたってのがスゴイというか。フツー裏には描かないだろよ裏にはw
まあ煽り文句の数字的な凄さってのは単に広告的な意味でしか捉えないようにしてるけど、本質と無縁でもないよな。ずっと引きこもってひとりきりの世界で物語を紡いでいたという事実はやっぱり相当狂ってるしスゴイと思うなあ。
最後の、この展示での誰だったか忘れたけど著名人からのメッセージに現代の引きこもりが引き篭っているにかかわらずネットで外界と繋がろうとしてるということの違和感をいってる人がいたけど、本来の意味での引きこもり、ひきこもって、外の世界のままならないことを自分の世界だけで再構築するという行為、ある意味創作の原点みたいな物、しかも全く他人の意見を聞いてないということの凄さというか、いろんな意味でスゴイというか。
難を言えばラフォーレミュージアムはとても見にくいです(^_^;)順路がないって意味で。
あとやっぱり頭の解説でみんな足を止めてて、そこを抜けると中はそんなに混んではないというか、何でみんなネットで分かる程度の作者概略でとまるのかねえ。絵を見ろよ、絵を。
ちなみに相方は途中でリタイヤしましたw 絵は稚拙だけど結構残虐な絵が多いんで。あと基本少女というかふたなりです(笑)そういう意味でも相当倒錯(苦笑)
しかしこれって、今的にいうたぶん永野護のファイブスター物語でいいと思うんだけど(笑)違うかなー、そうだと思うけど?男でも女でもないふたなりのヴィヴィアン・ガールズってファティマっぽいし、それを復活させるブレンゲンってドラゴンのことだよねえ(笑)
あー、図録は特になくてヘンリー・ダーガーの画集と、今回の展示でオリジナルのポストカードセットがあるくらいかな。画集は7千円弱くらい。これね↓
- 作者: ジョン・M.マグレガー,John M. MacGregor,小出由紀子
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 2000/05/01
- メディア: 大型本
- 購入: 13人 クリック: 1,809回
- この商品を含むブログ (155件) を見る