そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

グッドライフ〜ありがとう、パパ。さよなら〜#4

http://www.ktv.jp/goodlife/index.html
脚本:大島里美 演出:白木啓一郎
 
わっくんの、パパは一人ぼっちだの友達は相談する人がいないだのいう画面に映ってるのは奥貫薫、さみしい女ナンバーワンの奥貫薫じゃないですかw そこでどうにかなるのかなーと思ったら、どうにもなりゃしないでやんの。むしろわっくんのお友達・太陽くんのお母さんだったのねーって事で太陽くん退場と共にあっさり退場。
わっくんが入院して以来仲良かった(ぶっちゃけ悪友w)太陽くんが急変で亡くなって、それを退院したと嘘つく太陽くんママ。
わっくんみたいな感受性の強い賢い子にそういう嘘つくのってよくないよなー‥‥と思ってたら、やっぱそういう話。
子どもだからわからないだろうとか、悲しい思いをさせるのは可哀想だからと勝手に子供の気持ちを思いやってるつもりが、実は本当のことを言わないってのは相手を信用してないってことになるのに気がついてないってことか?だよな。
大人ならそれに気がついて、あえてそういう嘘を付いた相手の気持も思いやれるかもしれないけど、子どもはそうじゃないし、そういう我慢をさせるのもよくない、だから事実を認めないってことはそれに伴う感情も封印しちゃって、感情の行き場がなくなってしまってよくないってことかな。
その辺絡みで、大地の部下の自殺未遂の児島くんに謝ることもできたし、本格的に大地がこれまでの自分のダメな点に気がついて改善しようとしてるのも、ちょっとづつ物事が善い方に進んでるって感じでよかった。大地は、自分ができるからできない人間や弱い人間(息子のわっくん含めて)の気持ちがわからないんだよな。イヤ、わからないのはともかくとして、聞いてやるという当たり前のことが出来ないのが問題か。聞いて理解してやろうとすることが大事ってことだよな。
それにしても部下が自殺未遂直後に、たまたま息子が病気だから移動願いだして本社の閑職勤務になると、社内の噂としては「飛ばされた」ってことになるよなあ(^_^;)難儀だなー

わっくんの病気のこと、パパはやっぱり奥さんには言ってなかったし、美術の先生経由でそれを知った華織さんからしたら何で言わねーって話だけど、それは来週か。
それよりこれの榮倉は思ったより上手い当て書きでいいなあ。いいっつか、キャラが好きなわけじゃないけど、七海ちゃんがアメリカでホスピスの勉強をしたってことが、同年代の若い普通の感覚の看護婦と比べてどれくらいリアクションとして浮いてるか、その浮きっぷりがまさに榮倉のなんとなく周りの空気読んでない浮きっぷりと見事にシンクロしてるよなあ(苦笑)いや見事というか、これの榮倉奈々はいい。相変わらず好きではないけど。
今回はちょっと泣けちゃったんだけど、過剰に泣きを強要して泣かすっていうんでなく、ちゃんとドラマの展開やストーリーの組み立ての結果として泣けるって感じなのもよかった。わっくんと一緒にいたずらしたり騒いだりした友達の太陽くんがいなくなったんだっていうその事実がやりきれなく悲しかったよ。そりゃわっくんはもっと悲しかったろうなあ。そう思えるくらい丁寧に描いてるこのドラマって、地味に良い出来だと思うけどな。
まあ相変わらずパパのポジションは、納得はできるけどこんないいパパが今まで家庭ないがしろにしてたっていう違和感は拭えませんが(苦笑)
反町パパは、パパとしてカッコイイよなあw
あとわっくん役の子が前から思ってたけどえらいまつ毛が長くて、文字通りバッサバサで超うらやま!今回はうつむいてなくシーンが結構あったんでスゲーよくわかった。まつ毛10本くらい軽く乗りそう。ナチュラルつけま状態。ウラヤマ!
 
ところでこれの原作って韓国の小説「カシコギ」らしいんだけど、カシコギというと水嶋ヒロファンとしては思い出さざるをえないのが彼が結婚したときの日記の言いようでさ。
まあ要約すると、一度しかない人生を悔い無く生きるためにやりたいことをやる、そのために大事な人とともに歩む人生を選ぶ‥‥みたいな内容だったんだけどさ。(最大限の好意的解釈)
だもんでまあ、韓国の小説だし、そういう偽善的な耳当たりのいい言葉を自分勝手の根拠に使われてもなあと思ってたから、はっきり言ってこのドラマには抵抗あったんだよね。(あと松ケンの「銭ゲバ」主題歌、かりゆし58の「さよなら」もそれを元にしてるらしいが)
でもさ、このドラマ見てる限りじゃ、そういう意味で「今を大事に生きる」ってことはあまり前面に出さないで、病気の息子のために今出来る事をする父親の頑張りと気づきをメインに描いてるんで、そんなに説教臭くないのかもしれん‥‥と思ったよ。
そういやカシコギのその一節 *1 って、どう考えても「KAGEROU」のネタ元だよな。なんで今頃気がつくんだろう!
あとまあカシコギ自体は魚の一種で、メスが産み捨てた卵をオスが孵化するまで守って育てるという習性があるらしいけど、ウロだけど自然界ではそういうのって別に珍しくないはずだよ。そもそも哺乳類レベルならともかく魚なんて脳みそなくて本能だけで生きてるんだから、そんな習性に感動もクソもないと思うな。それが一番効率がいいってだけの話だよ。

*1:「あなたが虚しく過ごした今日という日は、きのう死んでいったものが、あれほど生きたいと願ったあした」