そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

GANTZ PERFECT ANSWER

http://www.gantz-movie.com/perfect-answer/
監督:佐藤信介 脚本:渡辺雄介


夜の回に見たんだけど、何で小さめの劇場でやってるんだろうと思ったら海賊映画のプレミア試写会だったらしい(@新宿ピカ)ちくそ!せっかくだからもうちょっと大きいスクリーンで見たかったなあ、せっかくの素晴らしいアクション映像なのにー ( - ε - )
それはともかくとしてさ、オレこの玄野のパーフェクトなアンサーのラスト、最近見たことあるよ?あれだろ、「魔法少女まどか☆マギカ」ってやつだろ?(笑)同じじゃん、GANTZ=神 だとすれば。
パーフェクトにネタばれです。隠さないけど。2週間経ってるしいいよな。
 
少なくとも原作との差異が気になった前編よりは面白かった。なんでかっつーとアクションがメチャよかったから。
たぶんやりたかったのは地下鉄の電車アクションだよね。後半の商店街爆破アクションよりは電車アクションのほうが面白かったし。
あと今回は川井憲次の音楽がメチャクチャはまっててよかった!もうサイコー!
その電車シーンで、一度外に飛び出た玄野がたえちゃんを見つけるスロー映像から電車を追っかけるところ、通常とスローを微妙に取り混ぜた変なテンポで見せる演出に、川井憲次のグルーブ感あふれる音が被さって鳥肌モノにカッコよかった!
川井憲次の音楽は、OPテーマといい(タイトルバックもカッコイー!)、劇中、EDと隙なく完璧に良かった。こんなにも映像と音がマッチングしててカッコイイと思ったのはパトレイバー THE MOVIE以来。(オレ内で)
そして今も言ったけど、アクションは本当によかった。地下鉄シーン、本当にスゴイ。ああいうアクションシーンはたぶん初めて?いろいろ面白かった!
あーでも映像的には、玄野たちが屋根の上を飛ぶCG映像だけはいただけないね。どうしてあんなに下手なんだろう?CGアニメーターの動きの付け方が下手なんだよなー。
ワイヤーアクションも俳優さん使ってるから無理できないにしてもちょっとなあ。こないだゴーカイジャーで素晴らしいワイヤーアクションを見たばっかだから余計にそう思うよ。いくらスーアクと俳優は身体能力として差がありすぎるとしても。
 
今回のこれは番宣的な煽りはなんだっけ、玄野VS加藤とか、たえちゃんが狙われるとかその辺だっけ?あと原作とは違う展開と、玄野の星人との戦いに対するパーフェクトアンサー?
玄野と加藤の対決は、あの二人をキャスティングした時点で出来ることなら見たいと思うその気持はよくわかるし、ちゃんとそういう風に話を持っていったのはよくやったと思う。たぶんオレも見たいと思うよ。二宮和也松山ケンイチならさ。それは良かった。
だけど、あのメチャクチャにハードそうな商店街のシーンで松ケンが一人二役をやってることの大変さに気持ちがいっちゃって、逆に集中できなかったよ(^_^;)だって本当に松ケンが大変そうなんだもん。気持ちの切り替えも、肉体的なアクションも想像するだにw もう千手は早く加藤以外の姿になれよ、別の人の姿になってあげてーと思っちゃったよーw あんな三つ巴は勘弁してください。ホントに集中できなかった(笑)
だから純粋にアクションの面白さでは地下鉄かなー。あれは超カッチョよかった!
まあストーリーの方は相変わらずというか、渡辺雄介の中途半端な仕事っぷり(ぶっちゃけヘタ)がなんともかんとも微妙な気分にさせられるんだけどさ。
正直、そのヘタさを前回より気にしなくてすんだのは、アクションとか映像が良かったからに過ぎません。
原作知ってると、設定というか話についてはあれっ?と思うことも多いんだけど、そこはどうせ確信犯、映画はそういう設定だってことにしてるってことでもいいや。でも一応言っとく。だってそれについてまったく説明がないのはどうかなあ。だから混乱するんだよねー。

ものすごく根本的なこというと、星人って千手がラスボスじゃないし、GANTZって神じゃないよね?ってことさ。
星人は他にもいるだろうし、これからも地球に来るよね?千手が復讐心でそそのかした黒服(綾野剛)たちって 原作の吸血鬼ってことでいいのかな、2年前のミッションでも今回の卒業組新キャラたちが戦ったらしいけど、黒服たちはあれで全滅なの?そこにも何も触れてないんだけど。
そしてGANTZが死んだ人間を生き返らせるって言ってるけど、正しくは「一度死んでガンツ部屋に呼ばれた人間」、つまりデータがある人間に限るよね?そこんとこなんか適当にごまかしてないか?鈴木のおっちゃんの奥さんって、ガンツ部屋に呼ばれてからミッションで死んだんだっけ?たしか違うよね。
それで原作ではガンツは作られたものだしただの端末でしかないんだけど、この映画ではどういう位置づけなの?
死んだ人間を生き返らせるから神のようなものなんだ‥‥というのは明らかに間違いというか、理屈のすり替えだし、根本的に違うよね?
千手に殺された歩は生き返っちゃいけないし、何もなかったようにみんなが生き返って元通りの生活するって、何を根拠に?みんな玄野のことは覚えてるの?それともそこは100点メニューの「記憶を消されて開放される」なのか?
ちゃんと設定として筋が通ってれば映画設定としてそれでもいいのに、そこら辺の確信犯での流し方が渡辺雄介ってなんか下手なんだよなあ。アクションをメインにやりたいから、そういう曖昧なところは適当に辻褄合わせました‥‥じゃなくて、明らかな嘘をつくんだよな。だから質が悪いんだよ。ブラマンにしても何にしても。
 
というかこの映画のラスト、玄野の選択だけどさ、トイレで話してた若いお嬢さんたちは全然意味わかんなかったらしいよ。オレはわかるけどさ。
ようするに寿命がなくなりかけてる玉男の代わりに玄野がガンツに入って、このミッションを二度と行わないように封印した、そして玄野ガンツの力で死んだみんなを生き返らせたんだよね。だから「くろのくん、ありがとう」で「永遠」、つまり玄野は玉の中に永遠に引きこもっちゃったんだよね。フリーター、玉男になるってことか?(違)
たださ、何で玄野に玉男交代なんてことが出来るってわかったのかわかんないんだよな。いつお願いしたのかも、その願いがなんで通ったのかもわかんない。満点メニューって何?
まあそこでガンツが神で、玄野がある意味神になることで星人とのミッションを終わらせるっていうんならまあそれでもいいよ。映画のラストとしてはこういうのもありだと思う。でも若いお嬢さんたちがわからなかったのは、それをちゃんと説明できてないからだよね。
それが「まどマギ」だなーってのは、まあまどマギに限らずこういうのはよくあるパターンだからいいんだ。
まどマギの感想でも言ったけど、それが「説得力があるかどうか」なんだから。だからあえてまどマギと比べるのは、まどマギのそれがすごく出来がいいからであって、それと比べて何だそりゃ?と思うのが「GANTZ PA」だってだけなんだよね。
感情的には筋が通ってるんだけど、まったく納得できないよ。誰かQB呼んでこーい、って気分(^_^;)
あと細かいところで「えー?」って思うところも結構あるけど、まあそこら辺はもういいや。どうせ渡辺雄介クオリティだし。
まあそんなクソな脚本だけど、一応脚本というより監督が、だと思うけど、たえちゃんが狙われてガンツ組が新旧で対立したり、黒いミニガンツのミッションと卒業生の復活、たえちゃんが千手にも前のガンツメンバーにも狙われるってあたりは、複雑な話のはずなのに相当分かりやすく描かれてたかな。
でもまあその辺の流れはスルッと頭には入ったから、たぶん監督が頭よくて、このよくわからない脚本の翻訳が上手いんだと思うことにしとく。監督はエラいw
それでもどうして鮎川がたえちゃんを狙わなきゃいけないのかがよくわかんないんだけどさ。メンバーが言ってたようにあの流れだと「え、たえちゃんも卒業生なの?」って思うよなー。そのせいで千手がたえちゃんを狙って、だからガンツのミッション対象者がたえちゃんになるんだから。結果ありきかよw
ガンツの寿命が間近だってのも西くんの推論でしかないんだし、そもそも西くん、せっかく復活したのにあっという間にやられてやんの。バッカでーw
というかGANTZの寿命が来たらどうなるのかは西くんじゃなくても観客に分かるようにしてくれればいいのに。何のために星人を追ってる公安(だった)重田(山田孝之)っていたのさ?TVでやったアナザーGANTZにだけ出たフリーライターの菊池もスルーかよ。何をどう調べてたのかって話じゃん。
まあ原作のエピソードのキャッチーな部分をうまく拾って、それなり別物の話を組み立ててるのは、オレはいいかなと思う。原作通りには出来ない以上ね。
 
あとはもともと二部構成だからにしても、今回のPAだけ見ると、地下鉄戦が終わってガンツ部屋に帰って次の緊急ミッションが始まるまでが説明が多くて妙にかったるいのは気になるかな。ずっと部屋の中だしさ。一回解散すればよかったのに。
たださ、重ねてよくわかんないのが最後の西くんになった千手が加藤を後ろから襲おうとしたときに、玄野がXガンで撃ったとこだけど、あれ何がどうなったの?スーツは確かにNOダメージの時は銃は効かなかったと思うけど‥‥良くわからんよ。
大体、狭いガンツ部屋で玄野たちと黒服たちが対峙して「はじめ」で撃ちあいとか、あまりにもアホ展開すぎるw
それとも監督はもうやりたいことはやったから、なんかこのよくわからない脚本家がトンチキなことやってても、めんどくさいからもうこれでいいやとばかりにやっつけで撮りました‥‥ってことなのか?やっつけといったら監督には非常に失礼かもしれないけど、なんとなくもうクソ脚本の辻褄を合わせようという努力は放棄してるような気がしたからさー(笑)
本当にさ、この脚本でも許せるのは、映像とかキャストの演技とかアクションが大変に面白いからですよ?原作のGANTZと同じものは別にまったく求めてないけど、なんか脚本の内容にはガッカリですよ。ホントにどうにも下手なんだよなあ‥‥( ´∋`)
ちなみに原作持ってる妹は結局映画のGANTZは両方とも見に行ってないんでやんの。なんか松ケンと二宮でも見る気にならんそうだ。映像だけでも見ればいいのに。
キャストは文句つけようないです。まあ好み的にアイドルの鮎川さんがちょっとどうかなあってくらいで。山本さんのほうが可愛いじゃんねー。
松ケンはハードル高いことやらされてたけどこなしてたし、二宮はホントスゲーなーもう。そして綾野くんがグニャグニャすぎて‥‥彼もなんかすごいなあ。難しいことサラッとやるよなー、きほんせいのうたかすぎ。
あとちょっとおかしかったのは、たえちゃんが描いてる漫画が、どう転んでもたえちゃんみたいなタイプが絶対に描きそうにないマニア系少年漫画だってことだよw あれはちょっと笑っちゃったw
そして地下鉄で無傷なたえちゃんのラッキーガールっぷりはもとより、みんなが逃げてくる方へ理由もなく(玄野がいるとか知らないのに)向かってしまうのは、やはり漫画描きの習性なんでしょうか?(笑)普通は理由がなくてもみんなが逃げる方に逃げるよな。まーアクション映画的な法則でいうとみんなと同じ事をした場合確実に死ぬけどねw
えーとこんなモンかなあ。とにかくパート1よりは面白かった。(あくまでもアクションが)アクション好きなら見る価値はあり。話は面白いとは思えない。特に卒業生たちが出てきて対立することの意味がまったくわからない。
そして桜井くんはカワイソすぎる( ´∋`)新しい人生で報われればイイね。あの彼女はトンコツか?
 
パンフのキャストインタビューだけちょこっと読んで→キャストのみんながあの最後の部分の脚本、わかんないって言ってるよ!(苦笑)やっぱダメなんじゃん!(^_^;)
サントラ、レンタ屋になかったんでポチりました。あったら買わない…かもしれないけど、まあ意思表示として。

Sound of GANTZ PERFECT ANSWER

Sound of GANTZ PERFECT ANSWER